1.ゴーヤ(にがうり)とは?含まれるおもな栄養素について
ゴーヤは、「にがうり」とも呼ばれ、病気になりにくい特長を持つ野菜です。栽培しやすいため、家庭や学校で植えられることも多くあります。
もともとは沖縄県や九州南部を中心に食べられていましたが、徐々に沖縄県から県外へ出荷されるようになり、全国に普及していきました。
現在のおもな生産地は、沖縄県・鹿児島県・宮崎県・熊本県・長崎県などです。
ゴーヤにはビタミンCが多く含まれています。ビタミンCは通常、加熱すると壊れやすい性質がありますが、ゴーヤに含まれているビタミンCは熱に強いという特徴があり、加熱調理をしても吸収しやすいといわれています。
苦み成分であるモモルデシンは、胃腸の粘膜を保護したり、胃液の分泌を促して食欲を増進させたりする作用が期待できるため、夏バテしやすい季節にはぴったりの食材です。
2.ゴーヤ(にがうり)を使った人気のレシピを紹介
ここでは、ゴーヤを使ったおすすめのレシピを5品ご紹介します。ゴーヤを調理したことがないという人もぜひ試してみてください。
2-1.ゴーヤの天ぷら
【材料】2人分
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・ ゴーヤ 1/2本
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・ 天ぷらの粉 40g
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・ 水 適量
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・ 揚げ油 適量
【作り方】
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1. ゴーヤを7mm幅の輪切りにし、中のワタと種を取ります。
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2. 天ぷら粉と水を混ぜ合わせ、ゴーヤをくぐらせましょう。
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3. 鍋に揚げ油を入れて170度に熱し、ゴーヤを揚げたら完成です。
今回のレシピでは、ゴーヤを輪切りにしていますが、細長くカットするのもおすすめです。
2-2.やわらか国産牛とゴーヤのチンジャオロース
【材料】2人分
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・ 国産牛肉(焼き肉用) 100g
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・ ゴーヤ 1/2本
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・ にんじん 1/2本
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・ サラダ油 小さじ3
(A)
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・ 濃口しょうゆ 小さじ1/2
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・ にんにく 5g
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・ しょうが(みじん切り) 5g
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・ 塩 適量
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・ こしょう 適量
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・ 酒 小さじ1/2
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・ 片栗粉 適量
(B)
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・ 酒 小さじ2
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・ 濃口しょうゆ 小さじ2
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・ 砂糖 大さじ1
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・ 鶏ガラスープの素 小さじ2
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・ オイスターソース 小さじ2
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・ ごま油 小さじ1
【作り方】
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1. 牛肉を細切りにし、(A)の調味料を揉みこみましょう。
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2. ゴーヤを薄切りにし、にんじんを千切りにします。
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3. (B)の調味料を合わせておきましょう。
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4. 揉みこんだ牛肉と、ゴーヤ、にんじん、(B)の調味料をサラダ油で炒め、器に盛ったら完成です。
調味料は最初に合わせておくと、手早く作れます。
ゴーヤの苦みを抑えたい場合は、一度ゆでるとマイルドに仕上げることができます。
2-3.豆腐とゴーヤのドライカレー
【材料】2人分
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・ 木綿豆腐 200g
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・ 鶏ミンチ肉 50g
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・ にんにく(みじん切り) 小さじ1
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・ しょうが(みじん切り) 小さじ1
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・ 玉ねぎ 小1/2個
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・ しいたけ 2枚
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・ にんじん 5cm
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・ ゴーヤ 1/3本
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・ カレー粉 大さじ1
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・ サラダ油 大さじ2
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・ ゆで卵 1個
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・ プチトマト 4個
(A)
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・ トマトピューレ 大さじ3
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・ とんかつソース 大さじ1
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・ 濃口しょうゆ 小さじ2
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・ 顆粒コンソメ 小さじ1/2
【作り方】
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1. 木綿豆腐をキッチンペーパーに包んで重しをし、しっかり水切りをして1.5cm角にカットします。玉ねぎ、しいたけ、にんじんはみじん切りにし、ゴーヤを縦半分に切ってスプーンでワタをこそげ取って薄切りにします。
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2. フライパンにサラダ油とにんにく、しょうがを入れて火にかけ、香りが立ったら鶏ミンチ肉を入れて炒めます。肉の色が変わったらカレー粉、玉ねぎ、しいたけ、にんじんを入れて炒め、さらにゴーヤも加えて炒めましょう。
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3. 木綿豆腐と(A)を加え、水分を飛ばすように炒め合わせます。
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4. 器に盛り付け、ゆで卵とプチトマトを飾ったら完成です。
使用する豆腐はしっかり水切りしましょう。1の工程では調味料との絡みをよくするために豆腐と小麦粉をまぶしています。3の工程で炒めるときは、豆腐が少し崩れる程度に炒めると、味がよくなじみます。
2-4.ゴーヤとチーズのおかかあえ
【材料】2人分
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・ ゴーヤ 1/2本
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・ プロセスチーズ 20g
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・ かつお節 大さじ1
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・ だししょうゆ 小さじ1/2
【作り方】
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1. ゴーヤを薄切りにして塩(分量外)で軽く揉み、苦みを抜くために30分くらい置いておきます。
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2. プロセスチーズを1㎝角程度にカットします。
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3. ゴーヤを数回水洗いして軽く絞り、水気を切ります。
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4. ゴーヤとプロセスチーズ、だししょうゆとかつお節を加えて全体をさっと混ぜ合わせたら完成です。
だししょうゆがない場合は、普通のしょうゆで代用しても構いません。また、プロセスチーズの代わりにクリームチーズやカマンベールチーズを使ってもおいしく仕上がります。
2-5.塩ゴーヤキソバ
【材料】2人分
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・ ゴーヤ 100g
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・ 豚肉(こま切れ) 100g
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・ キャベツ 3枚
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・ もやし 1袋
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・ 中華麺(ゆで) 2玉
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・ サラダ油 大さじ1
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・ 塩小さじ 1/2
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・ 粗挽き黒こしょう 小さじ1/4
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・ ごま油 大さじ1
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・ かつお節 適量
【作り方】
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1. ゴーヤを縦半分に切って種とワタを取り、3㎜の厚さにカットします。キャベツは3㎝幅のザク切りに。
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2. フライパンにサラダ油を熱し、豚肉を炒めます。火が通ってきたらゴーヤ、もやし、1のキャベツを加えてさらに炒めましょう。
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3. 中華麺を加えて炒め、塩、粗挽き黒こしょうで味をつけます。最後にごま油を回しかけて香りを加えましょう。
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4. 器に盛り、かつお節をかけたら完成です。
黒こしょうを少し多めにすると、塩味が抑えられます。豚肉は火が完全に通るまでしっかり炒め、その他の野菜は炒めすぎに注意してシャッキリとした食感を残しましょう。
ゴーヤレシピを活用して体に良い栄養素を摂取しましょう
ゴーヤには熱に強いビタミンCが多く含まれ、苦み成分が食欲を上げてくれる効果も期待できるため、暑い夏にはおすすめの食材です。
特徴的な苦みがあるゴーヤをうまく食事に取り入れるためにも、今回ご紹介したレシピを活用してみてください。おいしく調理して、ぜひゴーヤを食卓の一品に加えましょう。
監修者情報
氏名:梅村 将成(うめむら・まさなり)
外科医として地方中核病院に勤務中。
消化器外科のみならず総合診療医として、がん治療(手術・抗がん剤・緩和治療/看取り)を中心に、幅広く内科疾患・救急疾患の診療を行なっている。
資格:医師免許・外科専門医・腹部救急認定医