「乳酸菌」が含まれている食品とは?おすすめレシピも紹介

乳酸菌と聞くと、腸に良さそうなイメージを持っている人は多いかもしれません。
実際に乳酸菌は腸内に存在する善玉菌の一つであり、私たちの体にとって有用な働きをしてくれるといわれています。
では、具体的にどのような働きをしているのでしょうか。

この記事では乳酸菌の働きと含まれている食品、おすすめのレシピを紹介します。

1.乳酸菌のおもな働きとは

乳酸菌とは、人の腸管に存在し、有益な作用をもたらす善玉菌とよばれる菌の一つです。大腸菌などの悪玉菌が増殖することを抑えて、腸内細菌のバランスを整える役割を担っています。

乳酸菌の働きとして代表的なものは、便通や免疫機能の向上などへの関与です。また、近年では、胃炎などの要因となるピロリ菌を体の外へ排除するなど、さまざまな特徴を持つ乳酸菌についても研究が進んでいます。

2.乳酸菌を含む食品

乳酸菌を含む食品には、どのようなものがあるのでしょうか。

代表的なものは、ヨーグルトや漬物、納豆などです。これらには同じく善玉菌の一つであるビフィズス菌も含まれています。

善玉菌は腸内を酸性に傾けることによって悪玉菌の繁殖を抑え、腸の動きを活発にしてくれる働きがあります。通常は腸内細菌のうち20%ほどを乳酸菌が占めていますが、加齢などの要因で悪玉菌の割合が増えやすくなるとされています。

このことから、私たちの健康を保つためには、ビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌を悪玉菌よりも優勢に保つことが大切だといえるでしょう。そのため、日ごろから乳酸菌が摂れる食事を心がけることが望まれます。

3.乳酸菌を含む食品を使ったレシピを紹介

ここからは、乳酸菌が摂取できるレシピを2品ご紹介します。ぜひ、普段のメニューに加えてみてください。

3-1.野菜ジュースdeヨーグルトプリン

まずは、「野菜ジュースdeヨーグルトプリン」の作り方をご紹介します。

【材料】2~3人分

  • ・ 野菜計画 カロリー野菜 200ml

  • ・ ヨーグルト(無糖) 150g

  • ・ 牛乳 50ml

  • ・ 砂糖 大さじ1

  • ・ 粉ゼラチン 5g

  • ・ 水 大さじ1と1/2

【ブルーベリーソース】

  • ・ ブルーベリージャム 大さじ1

  • ・ ケーキマジック ホワイトキュラソー 小さじ1/2

  • ・ 水 小さじ1弱

【作り方】

  • 1. 粉ゼラチンは水を加えてふやかしておきます。

  • 2. 【ブルーベリーソース】の材料を合わせておきましょう。

  • 3. 小鍋に「野菜計画 カロリー野菜」と砂糖を入れて火にかけ、砂糖が溶けたらゼラチンを入れて煮溶かします。鍋を氷水にあてて粗熱を取っておきましょう。

  • 4. ボウルにヨーグルトと牛乳を入れて混ぜ、3を加えて混ぜ合わせておきます。型に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めましょう。

  • 5. プリンが固まったら、ブルーベリーソースをかければ完成です。

ヨーグルトはダマになりやすいため、しっかりと混ぜ合わせることがポイントです。カロリーを抑えるために甘さ控えめの分量に設定しましたが、物足りない場合は砂糖を大さじ2に変更してみてください。

3-2.長芋とチーズのコロッケ

次にご紹介するのは、「長芋とチーズのコロッケ」の作り方です。

【材料】13~14個分の分量です

  • ・ 長芋 400g

  • ・ 玉ねぎ 1/4個

  • ・ 鶏ひき肉 120g

  • ・ 溶けるチーズ 30g

  • ・ サラダ油 大さじ1/2

  • ・ 塩 小さじ1/4

  • ・ こしょう 適量

  • ・ 小麦粉 大さじ2~3

  • ・ 卵 1個

  • ・ パン粉 45g

  • ・ 揚げ油 適量

【作り方】

  • 1. 長芋は皮をむいて、2~3cm幅の輪切り(大きければ半月切り)にします。それを耐熱容器に並べてラップをし、電子レンジで4分ほど加熱しましょう。加熱した長芋は熱いうちに粗めにつぶしておきます。

  • 2. 玉ねぎはみじん切りにします。

  • 3. フライパンにサラダ油を中火で熱し、玉ねぎを炒めます。玉ねぎが透き通ってきたら、鶏ひき肉を加えて炒めましょう。鶏肉に火が通ったら、塩、こしょうで味を調えます。

  • 4. 長芋と玉ねぎと鶏肉、溶けるチーズを混ぜ合わせ、13~14等分に丸めます。

  • 5. 丸めた4を、小麦粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけて、170度に熱した揚げ油で揚げたら完成です。

じゃがいもではなく長芋を使用することでねっとりとした食感を味わえます。チーズが溶け出てしまうことがあるため、気になるときは衣を二度漬けするのもおすすめです。

健康のため乳酸菌を含んだ食品を意識して摂りましょう

乳酸菌は、腸内に存在している善玉菌の一つです。

乳酸菌は、便通を良くしたり免疫機能を高めたりするなど、健康を保つうえで有用なさまざまな働きがあります。そのため、乳酸菌をはじめとした善玉菌を増やすことは、健康を保つために重要といわれているのです。

日々の食事から乳酸菌を摂ることを意識してみましょう。
今回お伝えした乳酸菌を含む食品やメニューも参考にしてみてください。

<監修者>

氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。