目次
1.有酸素運動とは?
有酸素運動とは、酸素を使って体内に存在する糖質や脂質をエネルギー源として行なう、筋肉への負荷が比較的軽い運動のことです。
「有酸素」は負荷の軽い運動により、筋肉を動かすエネルギーとして血糖や脂肪が酸素と一緒に使われることを指します。
一方で、短距離走などの短時間で筋肉に強い負荷をかける運動は無酸素運動と呼ばれ、筋肉を動かすエネルギー源として酸素は使われません。
有酸素運動は、高血圧症や脂質異常症などの生活習慣病を予防・改善する効果があり、誰でも無理なく取り入れられるものです。
今回はそんな有酸素運動に期待できる効果と、気軽にできるおすすめの有酸素運動を紹介します。
ぜひ、新たな運動習慣の参考にしてみてください。
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有酸素運動とは、酸素を使って体内に存在する糖質や脂質をエネルギー源として行なう、筋肉への負荷が比較的軽い運動のことです。
「有酸素」は負荷の軽い運動により、筋肉を動かすエネルギーとして血糖や脂肪が酸素と一緒に使われることを指します。
一方で、短距離走などの短時間で筋肉に強い負荷をかける運動は無酸素運動と呼ばれ、筋肉を動かすエネルギー源として酸素は使われません。
有酸素運動は、体脂肪をエネルギー源として使い燃焼させるため、内臓脂肪の減少が期待できる運動です。
体脂肪のなかでも、内臓脂肪はそれ自体からアディポサイトカインと呼ばれる炎症を惹起する物質を分泌し、高血糖・脂質異常・高血圧などの発症・進行の原因となってしまいます。
内臓脂肪を減少させることで、これらの体の影響を予防・改善することができるのです。
また、有酸素運動にはさまざまな生活習慣病の原因を予防・改善するだけでなく、運動そのものの効果として、心肺機能の改善や骨強度の低下予防につながるなどのメリットがあります。
それでは、どのような運動が有酸素運動にあたるのでしょうか。
まず、室内で行なうことができる主な有酸素運動を紹介します。
・ヨガ
・エアロビクスダンス
・エアロバイク
・ステップエクササイズ
・ラジオ体操
・足踏み運動 など
次に、プールで行なえる有酸素運動には以下のようなものがあります。
・スイミング
・アクアビクス
・アクアウォーキンング など
そして、最後に屋外でできる有酸素運動です。
・ジョギング
・ウォーキング
・サイクリング
・ハイキング
・クロスカントリー
・縄跳び など
有酸素運動を行なう際は、ゆっくりと深く多くの酸素を取り込める、「ややきつい」強度を目指しましょう。
食後約1時間後に運動をすることで、血糖値の上昇を抑えることができるため、運動のタイミングも意識するようにしてください。
普段からの運動習慣がない方は、楽に感じる運動から少しずつ無理のない範囲で体を慣らしていくようにしましょう。
運動が苦手な方やなかなか時間が取れない方は、日常生活のなかで有酸素運動を行なうのがおすすめです。
例えば、浴槽の掃除や雑巾がけ、近所のスーパーへの徒歩での買い物、エスカレーターやエレベーターを使わずに階段を使用する、通勤で1駅分は歩くなどが挙げられます。
今回は、有酸素運動に期待できる効果と、おすすめの有酸素運動について紹介しました。
有酸素運動をすると、体内の糖質や脂質をエネルギー源として利用し、生活習慣病の予防や改善ができます。
人によって体力や体の状況が異なるため、最初は楽なレベルから始め、徐々に運動の強度を上げていくことで、より効果的に運動を継続できるでしょう。
この機会に趣味や特技、体力に合わせて継続しやすい有酸素運動を見つけ、無理なく運動を続けてみてください。
氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。
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