「コラーゲン」の働きとは?役割や含まれる食べ物について解説

皮膚の弾力を保つために有効といわれているコラーゲン。美肌を作るためにコラーゲンを積極的に摂っている方も多いのではないでしょうか。

そんなコラーゲンは、そもそも私たちの体内でどのような働きをしているのかご存知でしょうか?身近な成分ではありますが、あまりよく知らないという方も多いはずです。

今回は、コラーゲンのおもな働きや多く含まれている食品などを紹介します。

1.コラーゲンとは

コラーゲンとは、皮膚や髪の毛などを構成するたんぱく質のことです。人の体にあるたんぱく質のうち、約30%はコラーゲンだといわれています。

コラーゲンのうち、40%は皮膚、20%は骨や軟骨、残りは血管や内臓などに分布しています。コラーゲンといえばお肌・皮膚のイメージですが、実はそれだけでなく体のあらゆる組織にも存在しているのです。

また、コラーゲンと一口にいうことが多いですが、人間の体内には実に29種類ものコラーゲンが存在しています。発見された順番にⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型等に分類され、少しずつ違った形をしていることが特徴です。

1-1.コラーゲンは体内で生成できる

コラーゲンは食品などから摂取しなくても、体内で生成することができます。ただし、生成するためにはビタミンCが必要です。ビタミンCが不足するとコラーゲンは生成できません。

体内でコラーゲンを作ることはできるものの、ビタミンCの摂取量が少なければコラーゲンは不足してしまいます。コラーゲンを不足させないためには、ビタミンCの摂取に加えて、構成要素であるアミノ酸を摂取することが大切です。その他、ビタミンAもコラーゲンの生成に関わっています。

2.コラーゲンの主な働き

コラーゲンのおもな働きは次のとおりです。

・皮膚の健康を保つ
・血管の柔軟性を保つ
・髪の毛の健康を保つ

皮膚の健康を保つ働きがあることはよく知られているでしょう。お肌のためにコラーゲンを摂取している方は多いかと思いますが、はたして摂取したコラーゲンはお肌のうるおいを保つのに有効なのでしょうか。

実際、摂取したコラーゲンは、皮膚に届く可能性があることがわかっています。

3.コラーゲン摂取する方法(多く含む食品)

コラーゲンは食品から摂取することができます。

コラーゲンを多く含む食材としては、次のものが挙げられます。

・ゼラチン
・鶏手羽
・フカヒレ
・牛すじ
・鶏皮

ぷるっとした食感のものにコラーゲンが多いことが特徴です。コラーゲンはアミノ酸がいくつもくっついて作られています。そのため同じくアミノ酸からできているたんぱく質を食物から摂れていれば、コラーゲンが不足することはほとんどありません。

ただし、ビタミンCの摂取量が不足しているとコラーゲンを作ることができなくなります。とはいえ、一日に10mg程度のビタミンCを摂れていればビタミンC不足になることはないので、現代社会でビタミンC不足を気にしすぎる必要はあまりないでしょう。

コラーゲンが豊富な食品を積極的に摂取しよう

コラーゲンは、皮膚や髪の毛などを構成するたんぱく質です。人体にあるたんぱく質のうち、約30%をコラーゲンが占めています。

コラーゲンは私たちの体内でも作られていますが、作るためにはビタミンCが必要です。コラーゲンは皮膚の柔軟性を保つだけでなく、じん帯や軟骨を構成したり、骨や歯の健康を保ったりする働きもしています。

ゼラチンや手羽などの食材に多く含まれているので、コラーゲンを摂りたい方はこれらの食材を積極的に摂ってみてください。

監修者情報

氏名:河村優子(かわむら・ゆうこ)
アンチエイジングをコンセプトに体の中と外から痩身、美容皮膚科をはじめとする様々な治療に取り組む医師。海外の再生医療を積極的に取り入れて、肌質改善などの治療を行ってきたことから、対症療法にとどまらない先端の統合医療を提供している。