目次
1.血尿とは?
血尿とは、尿の中に血液が混ざることです。加齢にともなって血尿は起こりやすくなる傾向にあります。人間の体内をめぐる血液は腎臓でろ過されて、老廃物などを含んだ尿が作られます。尿は尿管、膀胱、尿道を経由して体の外に出ますが、このどこかに炎症や腫瘍・結石などがあると、血尿の原因になります。
腎臓・尿管・膀胱・尿道といった尿の通り道を尿路と呼びます。高齢者で血尿が多くなる理由は、尿路にさまざまなトラブルが生じやすくなるためです。
「痛みはないのに、トイレに行ったら尿が赤かった」
「健康診断で尿に血が混じっていると言われた」
ある日突然に血尿が出たり、血尿を指摘されたりした場合は適切な対処が大切です。血尿のなかには大きな心配が要らないものもあれば、病気の症状の一つである場合もあります。
健康な生活を送るためにも、注意すべき血尿の種類と対策方法を知っておきましょう。
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血尿とは、尿の中に血液が混ざることです。加齢にともなって血尿は起こりやすくなる傾向にあります。人間の体内をめぐる血液は腎臓でろ過されて、老廃物などを含んだ尿が作られます。尿は尿管、膀胱、尿道を経由して体の外に出ますが、このどこかに炎症や腫瘍・結石などがあると、血尿の原因になります。
腎臓・尿管・膀胱・尿道といった尿の通り道を尿路と呼びます。高齢者で血尿が多くなる理由は、尿路にさまざまなトラブルが生じやすくなるためです。
血尿とは尿に血液が混じることですが、混入する血液の量によって「肉眼的血尿」と「顕微鏡的血尿」の2つに大きく分けられます。それぞれの特徴について見ていきましょう。
肉眼的血尿とは、尿に血液が多く混ざっている状態のことです。赤もしくは茶色になっており、排尿後に自分で気付くことができます。肉眼的血尿は病気が原因であることが多いため、血尿が出たのが1回きりだったとしても詳しい検査を受けましょう。
顕微鏡的血尿とは、尿に混ざっている血液の量が少ないものです。色がほとんど変わらないため、自分では気付くことはできません。健康診断などの尿検査で発見されます。正常な人でも尿に血液が混じることがあり、検査をしても顕微鏡的血尿の場合は病気ではないことが多くあります。
高齢者は血尿を起こしやすい特徴がありますが、血尿はときに重大な病気の症状の可能性があります。
血尿を引き起こすおもな病気には次のものがあります。
・尿路結石
・膀胱炎
・腎炎
・腎臓の血管の奇形
血尿とともに背中や下腹部にひどい痛みがある場合は、尿路結石の可能性があります。結石による尿道への刺激が、出血と激しい痛みを生じうる原因です。
病原体や医薬品の影響によって膀胱に炎症が起こった状態が膀胱炎です。膀胱炎になると、排尿痛やトイレの頻度が増えるほか、血尿が現れる人もいます。
なお、まれなケースではありますが腎臓の奇形による血尿も報告されています。
健康診断や人間ドックで行なわれる尿検査は、このような病気を早期発見するために大切な検査です。血尿を指摘された場合は、症状の有無にかかわらず早めに専門医に相談するとよいでしょう。
血尿の多くは尿路のどこかで炎症、腫瘍、結石があることによって起きている出血であり、自分で気付くほどの血尿は出血量が多いため注意が必要です。
血尿を引き起こす原因は、膀胱炎、尿路結石などが挙げられます。血尿が出た場合は早めの専門医受診をおすすめします。
高齢者は血尿を起こしやすい傾向にあるため、定期的な健康診断などでの検査に加えてトイレの際は異常がないか、こまめにチェックする習慣をつけましょう。
氏名:梅村 将成(うめむら・まさなり)
外科医として地方中核病院に勤務中。
消化器外科のみならず総合診療医として、がん治療(手術・抗がん剤・緩和治療/看取り)を中心に、幅広く内科疾患・救急疾患の診療を行なっている。
資格:医師免許・外科専門医・腹部救急認定医
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