1.一日に必要なタンパク質の量とは?
タンパク質は、厚生労働省が公表する「日本人の食事摂取基準(2020年版)」で、以下のように推奨量と目安量が設定されています。
推奨量(g/日)
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・18~64歳の男性:65g
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・65歳以上の男性:60g
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・18歳以上の女性:50g
目標量(摂取エネルギーあたり)
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・18~49歳:13~20%
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・50~64歳:14~20%
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・65歳以上:15~20%
※推奨量:ある性・年齢階級に属する人々のほとんど(97~98%)が一日の必要量を満たすと推定される一日の摂取量
※目安量:推定平均必要量・推奨量を算定するのに十分な科学的根拠が得られない場合に、ある性・年齢階級に属する人々が、良好な栄養状態を維持するのに十分な量
参照:厚生労働省「日本人の食事摂取基準」策定検討会「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
ただし、食品から摂取できるタンパク質は、アミノ酸の含有バランスによってどれほど体内で活用されるかが変動する点に注意が必要です。
3.タンパク質が摂れるおすすめレシピを紹介
ここからは、タンパク質を含む食品を使ったレシピを2品紹介します。
3-1.砂肝のレモン炒め
まず紹介するのは、砂肝から良質なタンパク質を摂取でき、お酒のおつまみにもぴったりなレシピです。
【材料】2人分
(A)
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・レモン汁 1/2個分
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・おろしにんにく 小さじ1/2
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・塩 小さじ1/4
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・酒 小さじ1
【作り方】
3-2.おからとひき肉のポテトサラダ
次に紹介するのは、良質なタンパク質を摂取できる、生おからを使ったポテトサラダです。おからを使うことで、ヘルシーでありながら満足感が得られるレシピです。
【材料】4人分
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・じゃがいも 2個
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・玉ねぎ 1/4個
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・合いびき肉 100g
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・生おから 50g
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・サラダ油 小さじ2
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・塩 小さじ1/4
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・こしょう 適量
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・ナツメグ 適量
(A)
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・マヨネーズ 大さじ1.5
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・粒マスタード 小さじ1~2
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・パセリ(みじん切り) 適量
【作り方】
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1. じゃがいもをよく洗って鍋に入れ、そこに水をひたひたになるまで入れて火にかけます。竹串を刺し、すっと通るほどやわらかくなるまで茹でたら、じゃがいもを取り出して皮を熱いうちにむき、マッシャーなどで潰します。
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2. 玉ねぎをみじん切りにします。
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3. サラダ油をフライパンに敷いて中火で熱し、色が透き通るまで玉ねぎを炒めたら、そこに合いびき肉を加えます。肉に火が通ったら、生おからを入れて炒め、塩・こしょう・ナツメグで味付けをします。
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4. 3にじゃがいもを加えて混ぜて粗熱が取れたら、(A)を加えてしっかりと混ぜます。
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5. 皿に盛って、パセリのみじん切りを散らして完成です。
一日に必要なタンパク質の摂取量を意識して生活しましょう
今回は、一日に必要なタンパク質の量と、タンパク質を多く含む食べ物を使ったおすすめレシピを紹介しました。
タンパク質は細胞を構成する主成分であり、体の機能を調整する成分としても重要な物質です。脂質や炭水化物と並んで、エネルギー産生栄養素の一つとされています。
このように、ヒトの体に重要な物質で欠かすことはできないため、日々の食事で摂取することが大切です。
タンパク質は卵類や肉類、魚介類、豆類など幅広い食べ物に含まれています。今回紹介したレシピを参考に、普段の食事でタンパク質を意識して摂取してみてください。
監修者情報
氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。