バナナの食物繊維はどれくらい?
一日の摂取目安量とおすすめレシピを紹介

皮をむけば手軽に食べられ、忙しい朝でも簡単に栄養補給できるバナナ。

バナナは1本で1.1g摂れるほど、食物繊維が豊富な果物です。また、生で食べるだけでなく、食材の一つとして料理に用いることもでき、味のバリエーションを楽しむこともできます。

今回はバナナの食物繊維量や一日の摂取目安量、バナナを使ったおすすめレシピなどを紹介します。

1.バナナに含まれる食物繊維の量

バナナの可食部100gあたりに含まれる食物繊維は1.1gで、そのうち水溶性の食物繊維は0.1g、不溶性の食物繊維は1.0gです。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、食物繊維の摂取基準は男性で18~64歳では21g/日以上、65歳以上で20g/日以上、女性で18~64歳では18g/日以上、65歳以上で17g/日以上と設定されています(参照:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」)。

つまり、バナナ100gで一日分の食物繊維の約5.2~6.5%を摂ることができる計算になります。

2.バナナの一日の摂取目安量

バナナは一日あたり1本を目安に摂りましょう。

食物繊維やカリウムなどをたっぷり摂取できるバナナですが、糖質も豊富に含まれているため、食べ過ぎると中性脂肪が増えたり、肥満につながったりする可能性があります。

3.バナナを使ったおすすめレシピを紹介

バナナは生で食べるだけでなく、食材として料理に用いるのもおすすめです。

3-1.ビサンゴレン~バリ風揚げバナナのおやつ~

小麦粉やベーキングパウダーなどを衣にした、揚げバナナのおやつです。

【材料(2人分)】

  • ・バナナ 2本

[A]

  • ・小麦粉 100g

  • ・ベーキングパウダー 小さじ1/3

  • ・卵 1/2個

  • ・砂糖 大さじ1

  • ・ココナッツミルク 80ml

  • ・水 大さじ3

  • ・揚げ油 適量

  • ・バニラアイスクリーム 適量

  • ・黒糖シロップまたはメイプルシロップ 適量

【作り方】

  • 1. ボウルに[A]の材料を入れたら、混ぜます。

  • 2. バナナをお好みのサイズにカットして1にくぐらせ、180℃の油で揚げましょう。

  • 3. 2がきつね色になったら取り出し、アイスクリームと一緒に皿に盛りつければできあがりです。シロップや粉砂糖をお好みで加えるのもよいでしょう。

完熟バナナを使うと、加熱時に溶けてしまう場合があります。バナナは熟しきっていないものを使いましょう。

3-2.空飛ぶヤコブさん ~チキンとバナナのチリクリームシチュー~

バナナやチリソースなどを用いたソースを、ローストチキンにかける大胆な料理です。

【材料(2人分)】

  • ・ローストチキン 400g

  • ・バナナ 1本

  • ・ベーコン 3枚

  • ・ピーナッツ(塩味のもの) 30g

  • ・生クリーム 150ml

  • ・チリソース 50ml

  • ・ご飯 適量

【作り方】

  • 1. ローストチキンの骨を除き、身を粗くほぐします。バナナは1.2cm幅の輪切り、ベーコンは1cm幅にカットしましょう。

  • 2. ボウルに生クリームを入れて泡立て、角が立ってきたらチリソースも加えてさらに混ぜてください。

  • 3. フライパンでベーコンとピーナッツを炒め、ベーコンをカリカリにします。

  • 4. 耐熱皿にローストチキンを入れ、2をかけてからバナナを並べ、3を載せたら220度のオーブンで15~20分焼いたら完成です。

生クリームをしっかりホイップすると、口当たりが良くなります。チリソースはお好みの辛さに調節してください。

3-3.アボカドとパパイヤのフルーツサラダ

柑橘系のドレッシングで、食欲が進むフルーツサラダです。

【材料(2人分)】

  • ・アボカド 1/2個

  • ・パパイヤ 1/4個

  • ・バナナ 1/2本

  • ・ぶどう(レッドグローブ) 10粒

  • ・ライム 1個

  • ・EVオリーブ油 大さじ2/3

  • ・塩 少々

  • ・はちみつ 小さじ1

  • ・黒こしょう 少々

【作り方】

  • 1. アボカドに縦半分に切込みを入れて、ねじるように割り、種を取ります。皮をむいたら縦に6等分にカットし、横半分に切ります。

  • 2. パパイヤは種を取り除き、皮をむいてから縦に4等分、横半分にカットします。バナナは7mmの輪切りにします。

  • 3. ボウルにライムの果汁を絞って、塩とはちみつを加えて混ぜたら、EVオリーブ油も入れてよく混ぜ、ドレッシングを作ります。

  • 4. 3のドレッシングに、1のアボカド、2のパパイヤ・バナナをくぐらせて皿に盛りつけます。ぶどうを飾り付けるように散らし、残ったドレッシングを上から回しかけ、挽き立ての黒こしょうを振ればできあがりです。

ライムの代わりに、レモン果汁を使用してもおいしく食べられます。ぶどうは皮付きのまま食べられるものを選びましょう。

バナナで食物繊維を補おう

バナナは食物繊維やカリウム、糖質などをたっぷり含んだ栄養のある果物です。

一日1本を目安に、日々の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。

バナナは生で食べても料理に使ってもおいしいため、味のレパートリーを増やしながら食物繊維を補っていきましょう。

監修者情報

氏名:梅村 将成(うめむら・まさなり)
外科医として地方中核病院に勤務中。
消化器外科のみならず総合診療医として、がん治療(手術・抗がん剤・緩和治療/看取り)を中心に、幅広く内科疾患・救急疾患の診療を行なっている。
資格:医師免許・外科専門医・腹部救急認定医