ブロッコリーに含まれる食物繊維量はどれくらい?
おすすめのレシピを紹介

ブロッコリーは、私たちの食生活に馴染み深い野菜の一つです。料理に彩りを添えたり、栄養を補うために加えたりと、さまざまな使い方ができます。

ビタミンCやビタミンKを豊富に含むほか、食物繊維が含まれていることも特徴です。では、具体的にどれくらいの量の食物繊維が含まれているのでしょうか。

今回は、ブロッコリーに含まれる食物繊維や他の栄養素の量などを紹介します。

1.ブロッコリーについて

ブロッコリーは、ケールが発達してできた野菜です。もともとはキプロスやクレタ島などで食べられていた野菜で、そこからイタリアへ伝わり、その後はドイツやイギリスなどでも栽培されるようになりました。日本にやってきたのは、明治時代頃とされています。

ビタミンCやビタミンK、食物繊維を多く含む緑黄色野菜として普及してきましたが、近頃ではブロッコリーの種を発芽させた、ブロッコリー・スプラウトも人気です。

2.ブロッコリー含まれる食物繊維量

ブロッコリーには、次の量の食物繊維が含まれています。

食物繊維の種類 食物繊維量(可食部100gあたり)
水溶性食物繊維 0.9g
不溶性食物繊維 4.3g
食物繊維の総量 5.1g

参照:文部科学省「食品成分データベース

「食物繊維が豊富」というイメージが高いごぼうには、可食部100gあたり5.7gの食物繊維(総量)が含まれています。つまり、ブロッコリーは、ごぼうに匹敵するほどの食物繊維を含む食品ということです。

3.ブロッコリーに含まれる食物繊維以外の栄養素

ブロッコリーに含まれているのは、食物繊維だけではありません。ほかにも、次のような栄養素が含まれています。

栄養素の種類 栄養素量(可食部100g当たり)
ビタミンB6 0.3mg
ビタミンC 140mg
ビタミンK 210μg
β-カロテン 900μg
葉酸 220μg

参照:文部科学省「食品成分データベース

4.栄養豊富なブロッコリーを使ったレシピを紹介

ここからはブロッコリーを使って簡単に作れるレシピを2品ご紹介します。

4-1.ブロッコリーとベーコンのお手軽キッシュ

最初に紹介するのは、食卓を彩るメインとしても、副菜としてもピッタリなレシピです。

【材料】2人分

  • ・ブロッコリー 1/2株

  • ・ベーコン 2枚

  • ・塩 適量

  • ・粉チーズ 適量

〈A〉

  • ・卵 2個

  • ・牛乳 1/4カップ

  • ・生クリーム 1/4カップ

  • ・粉チーズ 大さじ1

  • ・溶けるチーズ 20g

  • ・塩 適量

  • ・こしょう 適量

【作り方】

  • 1. ブロッコリーを小房に分け、塩を加えた熱湯で茹でて火を通し、ベーコンは3mm幅に切ります。

  • 2. 〈A〉の材料をしっかりと混ぜ合わせます。

  • 3. ブロッコリーとベーコンを耐熱容器に並べて2をかけ、さらにその上から粉チーズをかけます。200度に予熱したオーブンで約20分焼けば完成です。

4-2.ブロッコリーのおかか煮

次に紹介するのは、もう一品欲しいときにさっと作れる便利なレシピです。作り置きおかずとして常備しておくのもよいでしょう。

【材料】2人分

  • ・ブロッコリー 1株

  • ・塩 適量

  • ・ごま油 大さじ1/2

  • ・鰹節 2g

〈A〉

  • ・だし汁 100ml

  • ・しょうゆ 大さじ1

  • ・砂糖 小さじ1

  • ・みりん 大さじ1/2

【作り方】

  • 1. ブロッコリーを小房に分け、塩を入れた熱湯で固めに茹でたら、水気を切っておきます。

  • 2. ごま油を熱した鍋にブロッコリーを入れて炒め、〈A〉を加えて汁気がなくなるまで中火で煮ます。

  • 3. 皿に盛り付けたら、仕上げに鰹節を加えて完成です。

ブロッコリーを食事に取り入れて栄養素を補おう

ブロッコリーは、手軽に食物繊維を摂取できる野菜です。さらに、ビタミンCやビタミンK、β-カロテンなども豊富に含んでいます。

今回紹介したレシピでは、手軽にブロッコリーを取り入れることが可能です。特に「ブロッコリーのおかか煮」は、材料も手順も比較的少なく15分程度で作れるので、料理に苦手意識がある方でも作りやすいのではないでしょうか。

料理に彩りを添えるブロッコリーを日々の食事にプラスして、食物繊維などの栄養素を摂りましょう。

監修者情報

氏名:梅村 将成(うめむら・まさなり)
外科医として地方中核病院に勤務中。
消化器外科のみならず総合診療医として、がん治療(手術・抗がん剤・緩和治療/看取り)を中心に、幅広く内科疾患・救急疾患の診療を行なっている。
資格:医師免許・外科専門医・腹部救急認定医