1.健康に良いキャベツの栄養成分
まずは、キャベツに含まれている栄養成分と、体内での働きを紹介します。
1-1.ビタミンC
ビタミンCは、皮膚や腱・軟骨などを構成する繊維状のタンパク質となるコラーゲンの生成や鉄分の吸収をサポートするビタミンです。
キャベツ可食部100g当たり、ビタミンCは41mg含まれています。
1-2.ビタミンK
ビタミンKは、骨を丈夫にする効果が期待されているビタミンで、キャベツ可食部100g当たりに78μg含まれています。
1-3.ビタミンU
キャベツに含まれているビタミンUは、胃のむかつき、消化不良などの症状を抑える働きが期待され、別名「キャベジン」とも呼ばれています。
1-4.カリウム
カリウムは体内のナトリウムを排出し、塩分の摂りすぎを調整する重要なミネラルです。
キャベツ可食部100g当たり、200mgのカリウムが含まれています。
1-5.葉酸
葉酸は、赤血球に含まれるヘモグロビン(血色素)の形成に欠かすことのできないビタミンです。
キャベツ可食部100g当たりには78μg含まれています。
1-6.食物繊維
食物繊維は便秘の解消などに役立ちます。
キャベツ可食部100g当たりには食物繊維が1.8g(水溶性食物繊維:0.4g、不溶性食物繊維:1.4g)含まれています。
2.キャベツを使ったおすすめレシピ
ここからは、キャベツを使ったおすすめのレシピを2つ紹介します。
2-1.春キャベツの回鍋肉
最初に、キャベツの食感を活かした「春キャベツの回鍋肉」のレシピを紹介します。
【材料】2人分
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・春キャベツ 1/4個
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・長ねぎ 1/4本
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・にんにく 1片
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・豚バラ肉(焼き肉用) 120g
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・ごま油 小さじ1
【A】
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・赤味噌 大さじ1.5
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・砂糖 大さじ1
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・しょうゆ 小さじ2
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・酒 小さじ1
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・豆板醤 小さじ1/2
【作り方】
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1. 春キャベツはザク切りに、長ねぎは斜め切りに、にんにくはみじん切りにします。
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2. 【A】の調味料をよく混ぜ合わせておきます。
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3. フライパンにごま油を入れ、中火で豚バラ肉を焼きます。豚バラ肉に火が通ったら、にんにくを入れてさらに炒めましょう。
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4. にんにくの香りが立ち上がったら、春キャベツと長ねぎを入れて炒め合わせます。
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5. 春キャベツがしんなりとやわらかくなってきたら【A】を加え、炒め合わせたら完成です。
甘くやわらかい春キャベツの食感とおいしさを楽しむためにも、炒めすぎないようにしましょう。
2-2.キャベツたっぷりさばカツサンド
次に紹介するのは、サクサクした食感が楽しめる「キャベツたっぷりさばカツサンド」です。
【材料】2人分
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・さば(3枚卸し) 片身
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・キャベツ 1/8個
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・塩 適量
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・薄力粉 適量
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・溶き卵 適量
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・パン粉 適量
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・揚げ油 適量
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・サンドイッチ用食パン 4枚
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・バター 適量
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・辛子マヨネーズ 適量
【A】
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・ウスターソース 大さじ2
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・みりん 大さじ2
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・粒マスタード 大さじ2
【作り方】
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1. さばは塩を振り、少し時間を置いたあとに水気を拭き取って4等分にカットします。
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2. キャベツは千切りにし、冷水に入れてしばらく置いておきます。
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3. 4等分にカットしておいたさばにそれぞれ薄力粉、溶き卵、パン粉の順番に衣をつけます。その後、170度に熱した油に入れて、こんがりするまで揚げましょう。
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4. サンドイッチ用の食パンは軽くトーストで焼いて、2枚だけバターを塗ります。
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5. 鍋に【A】の調味料を入れて沸かします。とろみが少し付いてきたら火を止め、3のさばを入れて絡めてください。
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6. バターを塗った食パン1枚を用意し、水気を切ったキャベツ、辛子マヨネーズ、5のさばを順に載せたら、バターを塗っていない食パンでサンドしましょう。同様にもう一つ作り、食べやすい大きさにカットしたらできあがりです。
サンドイッチを食べやすい大きさにカットする際、全体をラップで包んでからカットすると切りやすいのでおすすめです。
キャベツを日々の食卓に取り入れて健康的な生活を送りましょう
キャベツには、ビタミンCやビタミンK、ビタミンU、カリウム、葉酸、食物繊維など、体にうれしい栄養素がたくさん含まれています。
特に春キャベツはみずみずしくやわらかいため、ぜひ食事に取り入れてみましょう。
今回紹介したレシピも、新しいメニューとして参考にしてみてください。
監修者情報
氏名:梅村 将成(うめむら・まさなり)
外科医として地方中核病院に勤務中。
消化器外科のみならず総合診療医として、がん治療(手術・抗がん剤・緩和治療/看取り)を中心に、幅広く内科疾患・救急疾患の診療を行なっている。
資格:医師免許・外科専門医・腹部救急認定医