1.タンパク質の働きについて
一日のタンパク質の摂取推奨量は、18~64歳の男性で65g、65歳以上の男性で60g、18歳以上の女性で50gとされています。タンパク質は魚類や肉類、卵類、豆類などさまざまな食品に含まれています。
また、タンパク質の働きとして代表的なものが以下になります。
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・皮膚や髪の毛、臓器、筋肉を構成する
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・ホルモンや酵素となり、体の機能を調整する
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・免疫機能をサポートする
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・体の成長をサポートする
このように、タンパク質は体の健康を保つための必要な働きを多くもっています。
2.魚(さかな)に含まれるタンパク質量
次のように、魚の種類によって含まれているタンパク質の量が異なります。
魚の種類 |
可食部100g当たりのタンパク質量 |
かつお節 |
77.1g |
するめ |
69.2g |
かたくちいわし(煮干し) |
64.5g |
しらす干し(半乾燥品) |
40.5g |
べにざけ |
28.5g |
参照:文部科学省「食品成分データベース」
3.魚(さかな)を使ったおすすめレシピ
では、タンパク質を豊富に含む魚をおいしく食べられるレシピを紹介します。
3-1.なすとさば缶のトマト煮
最初に紹介するのは、さばを使った野菜もたっぷり摂れるレシピです。味に深みを出したいときは、熟したトマトを使うとよいでしょう。
【材料】2人分
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・なす 2本
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・トマト 1個
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・にんにく 1/2片
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・さばの水煮缶 1缶
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・オリーブ油 大さじ2
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・カレー粉 小さじ1/4
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・塩 適量
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・こしょう 適量
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・パセリ(みじん切り) 適量
【作り方】
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1. なすは食べやすいサイズに乱切り、トマトは1.5cm角に切り、にんにくはみじん切りにします。
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2. オリーブ油を熱したフライパンでなすを中火で炒め、しんなりしてきたら、トマト・にんにく・さばの水煮缶(汁ごと)・カレー粉を入れます。なすがやわらかくなるまで煮込みます。
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3. 塩とこしょうで味を調整したら皿によそい、パセリを散らして完成です。
3-2.さけのしょうが風照り焼き
次に紹介するのは、メイン料理としても大活躍のさけを使ったレシピです。小麦粉の粉っぽさをなくすには、さけに小麦粉まぶして、余分な粉をきちんとはたき落としてから焼くのがポイントです。
【材料】2人分
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・生さけ 2切れ
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・まいたけ 1/2パック
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・白ねぎ 2/3本
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・ピーマン 1個
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・塩 適量
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・小麦粉 適量
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・サラダ油 大さじ1/2
〈A〉
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・おろししょうが 1/2片分
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・砂糖 大さじ1
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・しょうゆ 大さじ2
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・みりん 大さじ2
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・酒 大さじ2
【作り方】
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1. 生さけの骨を取り除き、塩で下味をつけておきます。
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2. まいたけは食べやすい大きさにほぐし、白ねぎは4cmの長さに切り、ピーマンは種を取って半分にしてから、さらに縦方向に4等分します。
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3. 生さけの水分を拭き取って小麦粉を全体にまぶしたら、サラダ油を熱したフライパンで、2と一緒に中火で焼きます。
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4. 野菜が焼けたら先に取り出し塩をふりかけておき、さけが焼けたら混ぜ合わせた〈A〉を回し入れてからめます。
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5. さけと野菜を皿に盛り付けたら完成です。
3-3.まぐろのライスサラダ
最後に紹介するのは、赤ワインや白ワインにも合う、大人向けのサラダです。米をゆでるときは、やや芯が残る程度の硬さにしましょう。
【材料】2人分
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・まぐろ 100g
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・パプリカ 1/3個
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・プロセスチーズ 60g
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・グリーンオリーブ(塩漬け) 30g
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・米 80g
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・ケイパー 10g
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・オリーブ油 大さじ1と1/3
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・白ワインビネガー 小さじ2
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・塩 ひとつまみ
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・粗挽き黒こしょう 少々
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・チャービル お好みで
【作り方】
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1. 多めの水を入れた鍋を火にかけて沸かしたら、米を入れます。たまに混ぜながら15分ほどゆで、ザルにあげたら冷水にさらし水気を切っておきます。
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2. まぐろ・パプリカ・プロセスチーズをそれぞれ1cm角に切り、グリーンオリーブは半分に切っておきます。
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3. 小さじ1のオリーブ油と、2のまぐろをあえておきます。
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4. オリーブ油(大さじ1)・白ワインビネガー・塩・粗挽き黒こしょうをボウルに入れてしっかりと混ぜます。米・パプリカ・プロセスチーズ・グリーンオリーブ・まぐろ・ケイパーを加えて、よくあえます。
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5. 皿に4を入れ、お好みでチャービルを飾り付けたら完成です。
魚を食べてタンパク質を摂取しよう
タンパク質は、体を作るうえで必要な栄養素です。魚には、タンパク質が豊富に含まれているので、うまく食卓に取り入れてタンパク質の摂取量を増やしましょう。
さばの水煮缶があれば簡単にできる「なすとさば缶のトマト煮」や、メイン料理にもなる「さけのしょうが風照り焼き」など、今回紹介したレシピをぜひ参考にしてみてください。
監修者情報
氏名:梅村 将成(うめむら・まさなり)
外科医として地方中核病院に勤務中。
消化器外科のみならず総合診療医として、がん治療(手術・抗がん剤・緩和治療/看取り)を中心に、幅広く内科疾患・救急疾患の診療を行なっている。
資格:医師免許・外科専門医・腹部救急認定医