目次
1.血糖値が急上昇するとどうなる?
血糖値が急に上昇すると、糖の代謝を調節して血糖値を一定に保つインスリンというホルモンが過剰に分泌され、余分な糖を脂肪として蓄積し、体脂肪の増加につながります。その結果、肥満のリスクも上がります。
また、血糖値が高い状態が続くと、糖尿病の発症リスクが高まります。
高血糖の状態が続くと糖尿病のリスクが上がりますが、初期には自覚症状がほとんどないため、つい放置してしまう方も少なくありません。
しかし、糖尿病はさまざまな血管の病気をまねくため、早めの対策が大切です。
今回は、血糖値が上がりにくい・急上昇を抑える食べ物、おすすめのレシピを解説します。
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血糖値が急に上昇すると、糖の代謝を調節して血糖値を一定に保つインスリンというホルモンが過剰に分泌され、余分な糖を脂肪として蓄積し、体脂肪の増加につながります。その結果、肥満のリスクも上がります。
また、血糖値が高い状態が続くと、糖尿病の発症リスクが高まります。
血糖値が急上昇すること肥満のリスクや糖尿病の発症リスクが高まりますが、血糖値の上昇を抑える働きがある成分として「食物繊維」があります。
食物繊維を多く含む食品は野菜、果物、きのこ類、海藻類、豆類などがあるので、血糖値が気になる方は、これらの食材を日頃の食事に取り入れるとよいでしょう。
血糖値が気になる方は、以下のような生活習慣を心がけてみましょう。
バランスの良い食事を心がけ、野菜など食物繊維が多く含まれている食品を先に食べることで血糖値が上がりにくくなります。
また、甘いものはなるべく控え、早食いせずによく噛んでゆっくり食べましょう。
食品には血糖値が上がりやすいものと上がりにくいものがあり、食後血糖値の上昇しやすさはGI値で示されています。なるべくGI値が低い食品を選びましょう。例えば、白米よりも玄米のほうがGI値は低くなります。
食後20~30分の間に体を動かすと、食後の血糖値上昇を抑えることができます。
また、運動することで糖がエネルギーに変換・消費されるため、血糖値の上昇や中性脂肪がつきにくくもなります。
ただし、食後すぐに運動してしまうと、筋肉に血液が集まり消化が悪くなり、胃への負担が大きくなってしまうので注意しましょう。
ここからは、血糖値が気になる方におすすめのレシピを3つ紹介します。
まずご紹介するレシピは、ごま油の風味が効いた「えのきとベーコンの甘辛炒め」です。
・えのき 1パック
・ベーコン 2枚
・ごま油 大さじ1/2
・刻みねぎ 適量
・砂糖 小さじ1
・みりん 大さじ1
・しょうゆ 大さじ1
1. えのきは石づきを取り、食べやすいサイズにほぐします。ベーコンは8mm幅にカットしましょう。
2. フライパンにごま油を熱し、1を炒めます。
3. えのきがしんなりしたら、【A】を入れて水分がなくなるまで炒めます。
4. 器に盛り付け、刻みねぎを散らしたら完成です。
調味料はあらかじめ混ぜ合わせておけば、炒めるときにスムーズに作業できます。
次に紹介するレシピは、ゴーヤの苦みを活かした「ゴーヤのツナマヨあえ」です。
・ゴーヤ 1/2本
・ツナ缶 1/2缶
・マヨネーズ 大さじ1
・粒マスタード 小さじ1
・塩 少々
・こしょう 少々
1. ゴーヤは白いワタの部分を取り除き、極薄切りにします。その後、さっと塩ゆでしたら冷水に入れて一気に冷まし、よく水気を切っておきましょう。
2. ボウルにツナ缶(油は除く)、粒マスタード、マヨネーズ、塩、こしょうを入れて混ぜ合わせます。さらに1を加え、全体をあえたらできあがりです。
ゴーヤのゆで時間は、沸騰した湯に入れて湯が再沸騰するまででOKです。ゆで過ぎると歯応えがなくなるため、注意しましょう。
最後は、納豆が苦手な方にも食べやすい「キャベツとミンチの納豆炒め」を紹介します。
・キャベツ 1/8個
・豚ミンチ肉 100g
・納豆 1パック
・ごま油 大さじ1
・刻みねぎ 適量
・オイスターソース 大さじ1
・しょうゆ 大さじ1/2
・酒大さじ1
・豆板醤 少々
・おろしにんにく 少々
・塩 適量
・こしょう 適量
1. キャベツはザク切りにします。
2. フライパンに火をかけ、ごま油を熱し、豚ミンチ肉を炒めます。豚肉に火が通ったら、キャベツを入れてさらに炒めましょう。
3. キャベツがしんなりとやわらかくなってきたら、納豆と【A】の調味料を入れ、全体に味がなじむように炒めます。
4. 器に盛り付けて、仕上げに刻みねぎをふりかけたら完成です。
豆板醤やおろしにんにくの分量は、お好みに合わせて調整してください。納豆は火を通すと粘りや香りがなくなり、食べやすくなります。
血糖値の高い状態が続くと、糖尿病のリスクが上がります。
糖尿病は、初期の場合ほとんど自覚症状がありません。しかし、高血糖状態が続くと、さまざまな血管の病気を引き起こすため、血糖値の急上昇を抑える食事を心がけましょう。
血糖値を急に上げないためには、食物繊維が多い食品や低GI値の食品を積極的に摂り、バランスの良い食事を摂ることが大切です。
今回紹介したレシピも、ぜひ参考にしてください。
氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。
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