目次
1.小松菜の基礎知識
小松菜は「ツケナ」の一種に分類される青菜です。「ツケナ」とは、アブラナ科アブラナ属で結球しない葉菜類を指し、小松菜のほか、チンゲンサイやターサイ、からし菜などがツケナにあたります。
中国から伝わったかぶの一種「クキタチナ」をもとに、交雑・改良して江戸時代中期に誕生しました。
東京都江戸川区の葛西・小松川地域で栽培されたことが、「小松菜」という名前の由来とされています。
アクが少なく離乳食にも活用される小松菜。普段から何気なく食卓に上がる青菜の一つですが、実は豊富な栄養素が含まれている、健康に役立つ食材というのをご存じでしょうか。
この記事では、小松菜の基礎知識や含まれている栄養素、おすすめのメニューを紹介します。
目次
小松菜は「ツケナ」の一種に分類される青菜です。「ツケナ」とは、アブラナ科アブラナ属で結球しない葉菜類を指し、小松菜のほか、チンゲンサイやターサイ、からし菜などがツケナにあたります。
中国から伝わったかぶの一種「クキタチナ」をもとに、交雑・改良して江戸時代中期に誕生しました。
東京都江戸川区の葛西・小松川地域で栽培されたことが、「小松菜」という名前の由来とされています。
小松菜は、カルシウムや鉄が多く含まれている葉菜です。また、βカロテンなども豊富に含まれます。
小松菜は、ホウレンソウの約2倍のカルシウムや鉄分を含有しています。カルシウムは骨や歯の健康を維持するだけでなく、筋肉の収縮や神経活動の安定といった作用があり、鉄分は貧血予防に役立ちます。
βカロテンは、摂取したのち、体内で必要な分だけビタミンAに変換される物質です。皮膚や粘膜を保護する作用や、抗酸化作用があるといわれています。
ビタミンCとの相乗効果で、免疫力の向上や美容効果も期待できます。
ビタミンCは、抗酸化作用やコラーゲンの生成を助けたりするなど、皮膚の健康維持に欠かせない物質です。
鉄分の吸収を高める作用もあり、貧血予防にも効果が期待できます。
ここからは、小松菜をおいしく食べられるおすすめメニューを紹介します。
小松菜と油揚げの煮物といえば定番中の定番ですが、ひと手間かけると見た目も美しいごちそうメニューです。
• 小松菜 1束
• 油揚げ 2
• 塩 少々
• 酒 大さじ1
• みりん 小さじ1
• 薄口しょうゆ 大さじ1
• だし 200ml
1. 小松菜は根元を十字に切り込み、お湯に塩を入れてさっとゆでます。あとから油揚げと一緒に煮るため、ゆで時間は控えめにしてください。色が鮮やかになったら冷水に取り、冷めたら水を切っておきましょう。
2. 油揚げ2枚は熱湯をかけてしっかり油抜きをしたあと、麺棒で伸ばすように油揚げの表面を転がして、内側がはがれやすくします。長い辺が1カ所残るように端を切り落として広げましょう。
3. ゆでた小松菜を数本残し、残りは油揚げの幅に合わせて切ります。切った小松菜を半量ずつ油揚げで巻いて、均等になるように載せてください。巻き終わりは、爪楊枝もしくはゆでた小松菜を取り分けたもので、帯のように数カ所を結び留めます。
4. 鍋に酒とみりんを入れて煮切り、アルコールが飛んだら、だしと薄口しょうゆを入れて、巻いた油揚げを入れてください。お玉などで煮汁をかけながら煮詰めます。
5. 煮汁がほとんどなくなったら、食べやすい大きさに切って盛り付けてできあがりです。
小松菜と鶏むね肉を使った、栄養たっぷりのペーストです。クセがないメニューのため、どなたでもおいしく召し上がれます。
• 小松菜(葉の部分のみ) 3本
• 鶏むね肉 1/2枚
• 水 200ml
• 白ワイン 50ml
• 塩 小さじ1/3
• 長ねぎ 1/3本分
• しょうが(薄切り) 2枚
• バター 10g
• 生クリーム 大さじ3
• すりおろしにんにく 1/2個分
• 塩 ひとつまみ
• 黒こしょう 少々
• バゲット(5mm幅) 10枚
• クラッカー 10枚
1. 鶏むね肉は、均一の厚さになるように開きます。鶏のゆで汁の材料(水、白ワイン、塩、長ねぎの青い部分、しょうが)を入れて沸騰させ、鶏むね肉を入れてアクを取りながら弱めの中火で蓋をして煮てください。10分ほど加熱したら火を止め、蓋をしたまま冷まします。
2. 長ねぎ(白い部分)を小口切り、小松菜(緑の葉の部分)をちぎってざく切りにし、フライパンにバターを入れて長ねぎと小松菜の葉がしっとりやわかくなるまで炒めましょう(中火で1〜2分程度)。
3. フードプロセッサーに炒めた長ねぎと小松菜、にんにく、生クリームを入れてかき混ぜます。全体的に混ぜたら、1の鶏むね肉を一口大の大きさにちぎって入れてください。
4. なめらかになるまでかき混ぜたら、塩・黒こしょうで味を調えましょう。
5. オーブントースターでこんがり焼き上げたバゲットやクラッカー、小松菜の茎を、ペーストに添えたら完成です。
普段使いの青菜として食卓に上ることの多い小松菜は、豊富なカルシウムや鉄、ビタミン類を含む、栄養価の高い食材です。
お浸しや汁物、炒め物など、さまざまな料理に活用できます。今回のレシピを参考に、小松菜をたっぷり摂取し、健康的な食生活に役立ててください。
氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。
成分
関節の軟骨を守る働きがあるとして、ひざに悩みを抱える方が摂取していることの多いコンドロイチン。
成分
健康を気にする方のなかには、プロポリスが体に良いと耳にしたことがある方もいるでしょう。
成分
美容と健康のために「ビタミンC」を意識的に摂っている人は多いかもしれません。
成分
「ダイエットをしていると、頭がボーッとしたりフラフラしたりして、思うように仕事がはかどらない」ということはありませんか。
成分
ビタミンEは、美容に欠かせないビタミンともいわれますが、健康を維持するためにも大切な栄養素です。