【リラックスする方法】ストレス緩和・快眠のためのポイント

「最近ストレスがたまっている」「なんだか、ぐっすり眠れない」と感じることはないでしょうか。

日常的にストレスを感じている方は多く、ストレスが続くと精神的・身体的な健康に影響をおよぼしかねません。心と体の健康のためには、毎日のなかにリラックスする時間をつくることが大切です。

手軽にできるリラックス方法を身に付ければ、こまめなストレス発散や快眠に役立ちます。今回の記事では、自分で簡単に実践できるリラックス方法を紹介します。

1.リラックスは心身の健康維持のために大切な時間

毎日をいきいきと過ごすためには、心身を健やかに保つことが大切です。心と体の健康の維持には、適度な運動、栄養バランスのとれた食生活、そして休養をしっかりとりましょう。

休養には2つの側面があります。1つは、休んで日々の心身の疲れを回復することです。もう1つは、これから活動するための英気を養うことです。

休養は、体だけでなく心の疲労回復も行なわれるため、充実した人生を送るうえでは欠かせません。十分な休養をとるには、リラックスをしたり、趣味やスポーツなどでリフレッシュをしたりするとよいでしょう。

また、心身の健康には睡眠も大きく関わります。リラックスした状態は、質の良い睡眠につながる要素の一つです。手軽にできるリラックス方法を知っておくと、快眠や十分な休養に役立ちます。

2.リラックスするための方法

ストレスの緩和や快眠のためには、日常生活のなかでリラックスタイムを作ることが大切です。ここでは、簡単にできるリラックス方法を5つ紹介します。

2-1.体を動かす

運動は心と体の両方をリラックスさせ、睡眠リズムを整える効果があります。軽いランニングやサイクリング、ウォーキングといった有酸素運動は特に効果的です。これらの運動が難しい場合は、近所の散歩などでもよいでしょう。

このような運動を一定時間続けると、リラックス物質のセロトニンが分泌されます。さらに、屋外での運動や緑の多い公園でアクティブに過ごすと、気持ちのリフレッシュにもつながります。

一日20分程度を目安に、体がぽかぽかしてスッキリ感を味わえるくらいの軽い運動を、日々取り入れてみましょう。

2-2.ストレッチをする

ストレッチは筋肉を伸ばす柔軟体操を指し、血行の改善や筋肉の緊張を和らげる効果があります。特別な道具が要らないため、どこでも手軽に行なえるでしょう。

次のストレッチは椅子に座ったまま行なえるので、ぜひ試してみてください。

  • ・両手を組み、上に伸ばす(上半身の筋肉を伸ばすストレッチ)

  • ・体を左右にひねる(腰の筋肉を伸ばすストレッチ)

  • ・左右に首を倒す(首の筋肉を伸ばすストレッチ)

ストレッチをする際は、息は止めずにゆっくりと呼吸することを意識しましょう。また、反動をつけず、自分が気持ち良いと感じるところまで、筋肉をゆっくり伸ばすのがポイントです。

2-3.穏やかなメロディーの音楽を聴く

躍動感の少ない、流れるようなメロディーの音楽には、リラックス効果があります。音楽を選ぶ際は、リラクゼーション音楽やヒーリングミュージックにこだわる必要はありません。自分が聴いたときに、ゆったりとした気持ちになれる音楽を選ぶとよいでしょう。

2-4.短時間の読書

イギリスで行なわれた研究によると、6分程度の読書にはリラックス効果があることがわかりました。

軽い読書は心拍数を低下させて、筋肉の緊張をほぐしてくれます。また、本を読むことに集中すると、日々感じている悩みやストレスから一時的に距離を置くことも可能です。

眠る前のリラックス習慣の一つとして、読書を取り入れてみるのはいかがでしょうか。

2-5.ぬるめのお湯での入浴

38~39度くらいのお湯での入浴は、副交感神経を優位にして心と体をリラックスさせます。自分の好きな香りの入浴剤や精油をお湯に入れると心地良く感じ、より気持ちを落ち着かせてくれるでしょう。

質の良い睡眠を得るためは、入浴の加温効果による体温が上がるタイミングも重要です。寝付きを良くしたいと考える方は、眠る2~3時間前にお風呂に入るとよいでしょう。

自分に合ったリラックスする方法を見つけておだやかな暮らしを

現代社会は、ストレスが多いといわれています。ストレスの影響で、よく眠れないという方もいるかもしれません。

睡眠不足は疲労感をもたらし、情緒を不安定にするなど生活に大きな影響を与えることがあります。

心と体の健康のためには、上手にストレスを解消し、良い睡眠を取ることが大切です。忙しい毎日だからこそ、心身の健康を維持できるように、自分の生活や性格にあったリラックス方法を身に付けましょう。

監修者情報

氏名:梅村 将成(うめむら・まさなり)
外科医として地方中核病院に勤務中。
消化器外科のみならず総合診療医として、がん治療(手術・抗がん剤・緩和治療/看取り)を中心に、幅広く内科疾患・救急疾患の診療を行なっている。
資格:医師免許・外科専門医・腹部救急認定医