バナナに含まれる栄養素とは?
おすすめレシピを3つ紹介

バナナには、健康的な体を維持するために必要なさまざまな栄養が多く含まれています。
しかし、毎日食べると飽きてしまう方もいるでしょう。

この記事では、バナナに含まれている栄養素と、バナナを使ったおすすめのレシピを紹介します。

1.バナナにはカリウムやオリゴ糖が含まれている

バナナに含まれている栄養素やカリウムやオリゴ糖の働きについて説明します。

1-1.バナナに含まれる栄養素

バナナに含まれる栄養素は以下の通りです。

※可食部100g当たり

炭水化物 22.5g
カリウム 360mg
オリゴ糖 10.5g
ビタミンC 16mg
水溶性食物繊維 0.1g

参照:文部科学省「食品成分データベース

1-2.カリウムの働き

カリウムには細胞の浸透圧を維持したり、ナトリウムの排出を促進したりする働きがあります。成人の体の中には約200g含まれており、血液の中に存在するカリウムの濃度は、腎臓によって3.6~5.0mEq/Lに調整されています。カリウムはバナナのほか、アボガド、キウイフルーツ、いちごなどいった生鮮食品などに多く含まれています。

1-3.オリゴ糖の働き

オリゴ糖には、腸内環境に影響を与える善玉菌を増やす働きがあります。正常な腸内では、善玉菌であるビフィズス菌や乳酸菌が多く腸内を酸性に保ち、悪玉菌の活動が抑制されます。健康的な腸内環境をキープするためには、オリゴ糖を多く含むバナナや大豆、玉ねぎ、ごぼう、ねぎ、ニンニク、アスパラガスなどの食品を積極的に摂取しましょう。

2.バナナのおすすめ料理レシピ3選

ここからは、バナナを使ったおすすめのアレンジレシピを3つ紹介します。

2-1.空飛ぶヤコブさん ~チキンとバナナのチリクリームシチュー~

まず紹介するのは、バナナとチリソースの意外な組み合わせで作るクリームシチューです。

【材料】2人分

  • ・ローストチキン 400g

  • ・バナナ 1本

  • ・ベーコン 3枚

  • ・ピーナッツ(塩味のもの) 30g

  • ・生クリーム 150ml

  • ・チリソース 50ml

  • ・ご飯 適量

【作り方】

  • 1. ローストチキンの骨を取り除き、身をほぐしましょう。ベーコンは1cm幅にカットし、バナナは幅1.2cmの輪切りにします。

  • 2. 生クリームをボウルに入れ、角が立つまでしっかり泡立ててから、チリソースを混ぜ合わせましょう。

  • 3. フライパンにピーナッツとベーコンを入れ、ベーコンがカリカリになるくらい炒めます。

  • 4. 耐熱容器に1のローストチキンを入れ、2を上からかけます。カットしたバナナと炒めたベーコン、ピーナッツを載せ、220度に設定したオーブンで15~20分焼きましょう。

  • 5. 器にご飯とともに盛ったら完成です。

しっかり生クリームを泡立てることでまろやかになります。チリソースの量によって辛さが異なるため、好みの辛さになるまで調整してください。

2-2.バナナのカルーアフランベ

次に紹介するのは、おしゃれなデザートにぴったりなバナナのカルーアフランベです。

【材料】2人分

  • ・バナナ 2本

  • ・カルーアコーヒーリキュール 大さじ5

  • ・砂糖 小さじ4

  • ・バター(無塩) 20g

  • ・シナモン(好みで) 少々

  • ・生クリーム 100ml

  • ・ローストアーモンド 4粒

  • ・ミントの葉 少々

【作り方】

  • 1. バナナは2本とも斜め半分にカットしたら、縦に切り4等分にします。アーモンドを粗く砕き、生クリームは9分立てを目安に泡立てましょう。

  • 2. 砂糖とバターをフライパンに入れ、バターと砂糖が溶けて泡立つまで弱火で熱します。カットしたバナナは両面焼きましょう。

  • 3. バナナの周囲が溶けるほど熱したら、カルーアコーヒーリキュールを大さじ3杯入れます。強火にして火を付け、アルコール分を飛ばしましょう。

  • 4. 火が消えてアルコール分が飛んだら、トロっとするまで煮詰めて、器に盛ります。

  • 5. 生クリームを添えて、アーモンドとシナモンをかけ、カルーアコーヒーリキュールを大さじ2杯回し入れます。最後に、ミントの葉を飾ったらできあがりです。

カルーアコーヒーリキュールのアルコール分を飛ばすため、フライパン上で火を付けます。その際、周囲に燃え移らないように注意しましょう。

2-3.チョコバナナのパリパリミルフィーユ

最後に紹介するのは、パリパリ食感がおいしいチョコバナナのミルフィーユです。

【材料】2人分

  • ・春巻きの皮 1枚

  • ・製菓用ビターチョコレート 40g

  • ・生クリーム 30g

  • ・牛乳 大さじ1

  • ・バナナ 1/2本

  • ・ココア(飾り用) 適宜

【作り方】

  • 1. バナナは薄く斜め切りにします。次に春巻きの皮を縦に四等分にカットし、斜めに切って三角形にしましょう。

  • 2. 生クリームと牛乳を鍋に入れ、沸騰させます。

  • 3. 刻んだチョコレートと沸騰した生クリームをボウルに入れ、泡立て器で溶けるまでしっかり混ぜ合わせましょう。

  • 4. 春巻きの皮に焼き色が付くまで、オーブントースターで焼きます。

  • 5. 4春巻きの上に、チョコレートと混ぜ合わせた3を薄く伸ばし、1のバナナを3枚ほど載せましょう。同様の作業を4回繰り返して重ね、最後に茶こしでココアを振りかけたら完成です。

春巻きの皮は焼き色が付きやすいため、様子を見ながらオーブントースターで焼くのがポイントです。

栄養豊富なバナナを食べて健康的に過ごしましょう

バナナには、カリウムやオリゴ糖など、健康を維持するために重要な栄養素が多く含まれています。

カリウムは、塩分を体外に排出する機能があるため、減塩にも効果的です。オリゴ糖は、腸内環境を健やかに保つ善玉菌を増やす働きがあり、免疫機能も高める効果があります。

毎日バナナを食べると飽きてしまう方は、今回紹介したレシピをぜひ試してみてください。

監修者情報

氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。