1.キウイフルーツは栄養豊富なすごい果物?
キウイフルーツは、カリウムやビタミンC、葉酸などを含む果物です。
カリウムは、体内のナトリウムの排出を促進し、血圧の上昇を予防する効果があります。
ビタミンCは、皮膚・骨・血管などの組織に欠かせないコラーゲンの生成を助ける栄養素です。「抗酸化作用」もあるため、老化や生活習慣の乱れに伴う病気の予防にもつながるでしょう。
葉酸もビタミンの一種で、赤血球や細胞の産生を助ける作用があります。
2.キウイフルーツに含まれている栄養素
キウイフルーツに含まれる栄養素を、さらに詳しく見てみましょう。
2-1.キウイフルーツ/緑肉種/生(可食部100g当たり)
果肉が緑色(緑肉種)のキウイフルーツに含まれる栄養素は、次のとおりです。
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・炭水化物:13.4g
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・カリウム:300mg
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・葉酸:37μg
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・ビタミンC:71mg
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・水溶性食物繊維:0.6g
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・不溶性食物繊維:2.0g
2-2.キウイフルーツ/黄肉種/生(可食部100g当たり)
果肉が黄色(黄肉種)のキウイフルーツに含まれる栄養素は、次のとおりです。
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・炭水化物:14.9g
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・カリウム:300mg
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・葉酸:32μg
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・ビタミンC:140mg
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・水溶性食物繊維:0.5g
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・不溶性食物繊維:0.9g
ビタミンCの含有量は、緑肉種よりも多いのが特徴です。
3.キウイフルーツを使ったおすすめレシピ
最後に、キウイフルーツを使ったおすすめレシピを3つ紹介します。
3-1.ツナとキウイのプチトースト
キウイフルーツのプチトーストは一口サイズで食べやすく、白ワインにも合うレシピです。
【材料】(2人分)
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・ツナ缶(小・フレーク) 1缶
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・キウイフルーツ 1個
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・粉チーズ 小さじ2
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・バゲット 10㎝
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・粒マスタード 小さじ2
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・塩 少々
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・粗挽き黒こしょう 少々
【作り方】
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1. ツナ缶のオイルの3分の2程度を、お皿に取り分けておきます。
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2. 1㎝の厚さに切ったバゲットを10枚用意し、キウイフルーツは皮をむいて1㎝角に切ります。このタイミングで、オーブントースターを温めておきましょう。
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3. ボウルにツナと2のキウイフルーツを入れ、粒マスタード・塩・粗挽き黒こしょうで調味します。
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4. バゲットの片面に1で取り分けたツナ缶のオイルを塗り、3を載せて、粉チーズを振りましょう。
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5. 3~4分ほど、オーブントースターでこんがりと焼いたら完成です。
3-2.キウイドレッシングの豚しゃぶサラダ
豚肉は甘酸っぱい味との相性が抜群なため、甘味と酸味があるキウイフルーツを使ったドレッシングは、豚肉とよく合います。
【材料】(2人分)
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・キウイフルーツ 1個
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・豚薄切り肉(しゃぶしゃぶ用) 150g
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・サニーレタス 3枚
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・ミニトマト 2個
【A】
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・酢 大さじ1.5
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・塩 小さじ1/3
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・こしょう 適量
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・オリーブ油 大さじ2
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・はちみつ 適量
【作り方】
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1. キウイフルーツを粗みじん切りにします。
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2. 豚薄切り肉を熱湯に1枚ずつくぐらせ、色が変わったら取り出します。
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3. 食べやすい大きさにレタスをちぎり、ミニトマトは4等分に切りましょう。
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4. しっかりと【A】を混ぜ合わせ、1のキウイフルーツを加えてドレッシングを作ります。
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5. お皿に3の具材→2の具材の順で盛り付け、4のドレッシングをかけたら完成です。
3-3.キウイフルーツとトマトの白和え風
キウイフルーツとレモン汁の酸味を活かすことで、減塩対策にもなるレシピです。
【材料】(2人分)
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・キウイフルーツ 1個
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・ミニトマト 4個
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・絹ごし豆腐 60g
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・レモン汁 小さじ1
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・はちみつ 2g
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・塩 少々
【作り方】
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1. 絹ごし豆腐をキッチンペーパーでくるみ、重しを載せて置いておきます。
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2. 5mm程度のいちょう切りにしたキウイフルーツと、縦に4等分に切ったミニトマトを用意します。
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3. しっかり水分を切った1の豆腐をすり鉢で潰して滑らかにしたら、レモン汁・はちみつ・塩を加えてよく混ぜます。
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4. 2と3を和えて完成です。
手軽に食べられるキウイフルーツは栄養補給におすすめ
キウイフルーツは、緑肉種・黃肉種ともに、カリウムやビタミンC、葉酸といった健康に欠かせない栄養素を含んでいます。
半分に切ってスプーンで食べるのはもちろん、今回紹介したレシピのように調理してもよいでしょう。
手軽においしく食べられるキウイフルーツを、健康のために取り入れてみてはいかがでしょうか。
監修者情報
氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。