集中できる(集中力を高める)食べ物・飲み物とは?
集中力を高める生活のポイントも解説

「仕事や勉強がはかどらない」
「頭がぼーっとして働かない」
など、集中力が続かないことに悩まれている人も多いのではないでしょうか。

集中力向上を図るためには、食事からしっかり栄養を摂取し、規則正しい生活を送ることが大切です。

今回は、集中できる(集中力を高める)食べ物・飲み物、集中力を高める生活のポイントを解説します。

1.集中できる(集中力を高める)食べ物・飲み物

集中力が続かない原因の一つは「脳のエネルギー不足」です。脳を活性化させるためには、食事からしっかり栄養を摂って、必要なエネルギーを補給する必要があります。

以下で、集中力向上に役立つ食べ物・飲み物をいくつか紹介します。

1-1.お米

日本人の主食であるお米は、脳が利用できる唯一のエネルギー源です。

お米には炭水化物が多く含まれており、体内でブドウ糖に分解されてエネルギー源となります。また、お米は粒食のため、ゆっくりと消化・吸収され、ブドウ糖を長時間にわたって供給できることもポイントです。

1-2.たけのこ

たけのこには「チロシン」という非必須アミノ酸が多く含まれていますが、これは集中力を高める働きを持つ栄養素です。疲労回復やストレス軽減といった効果も発揮します。

また、たけのこは食物繊維も豊富なため、脳に加えて腸を活性化させます。

1-3.コーヒー

コーヒーに含まれる「カフェイン」は覚醒作用を持つ成分で、眠気を覚ますとともに集中力を高める効果があります。

また、利尿作用によって老廃物の体外排出を促したり、中枢神経を刺激して自律神経の働きを高めたりするのに役立ちます。

ただし、カフェインは摂取しすぎると、動悸・下痢・吐き気・不眠といった症状を引き起こす可能性もあるため、注意しましょう。

1-4.卵

卵に多く含まれている「タンパク質」は、筋肉や内臓を構成する栄養素ですが、集中力や思考力にも影響するため、しっかり摂取する必要があります。

また、卵は脳や神経組織の構成に関わる「レシチン」という栄養素も豊富なため、集中力の低下を防ぐことができます。

1-5.牛乳

牛乳には「トリプトファン」という必須アミノ酸が含まれていますが、これも集中力を高める栄養素です。さらに、月経前症候群などの改善、不眠解消といった効果にも期待できます。

2.集中力を高める生活のポイント

食生活や生活習慣について見直すべきポイントを解説します。

2-1.食生活について

集中力を高めるためには、きちんと「朝食」をとる必要があります。起床直後は脳のエネルギーが欠乏しているため、朝食で補給しなければなりません。

脳のエネルギー源となるブドウ糖は、お米から効率良く摂取できるため、朝食はごはん食がおすすめです。よく噛んで食べることで、血流が増加して脳に酸素が供給され、集中力の向上につながります。

忙しい朝でも朝食は抜かず一日3食、規則正しく食べることを心がけましょう。

2-2.生活習慣について

近年、日本人の「睡眠不足」が指摘されていますが、これも集中力を低下させる原因です。睡眠不足はイライラ・疲労感・肥満・生活習慣病など、他にもさまざまな問題を引き起こす可能性があります。

集中力を高めるためにも、日頃から良質な睡眠をとりましょう。

集中力は食事と睡眠に左右される

脳がエネルギー不足に陥ると、集中力の低下によって仕事や勉強もはかどらなくなってしまいます。

集中力を高めるためには、今回紹介したような食べ物・飲み物を摂取することも効果的です。

また、睡眠不足は集中力を下げる原因となるため、日頃からしっかり睡眠をとって、規則正しい生活を送りましょう。

監修者情報

氏名:梅村 将成(うめむら・まさなり)
外科医として地方中核病院に勤務中。
消化器外科のみならず総合診療医として、がん治療(手術・抗がん剤・緩和治療/看取り)を中心に、幅広く内科疾患・救急疾患の診療を行なっている。
資格:医師免許・外科専門医・腹部救急認定医