目次
1.加齢臭とは?
加齢臭とは年齢を重ねるにつれて発生する特有の体臭のことです。
加齢臭の原因はノネナールと呼ばれる物質で、人によっては20歳代の半ばや30歳代から発生し始め、多くの場合は40歳代から増加する傾向にあります。
ノネナールは皮脂の中にあるヘキサデセン酸が皮膚の常在菌により分解されて発生し、ノネナールが発散することにより加齢臭の発生につながることがわかっています。
自分ではわかりにくい加齢臭。教えてもらったとしてもどのようなことに注意すべきなのかわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では加齢臭の原因や発生するメカニズム、ニオイケアの方法までをご説明します。
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加齢臭とは年齢を重ねるにつれて発生する特有の体臭のことです。
加齢臭の原因はノネナールと呼ばれる物質で、人によっては20歳代の半ばや30歳代から発生し始め、多くの場合は40歳代から増加する傾向にあります。
ノネナールは皮脂の中にあるヘキサデセン酸が皮膚の常在菌により分解されて発生し、ノネナールが発散することにより加齢臭の発生につながることがわかっています。
ニオイの原因物質であるノネナールですが、耳裏や首周り、背中、脇下、胸など、ほぼ全身から分泌されると考えられています。
ノネナールは季節を問わず分泌され、お風呂やシャワーなどのお湯だけでは落としにくい物質です。
また、男性特有のニオイの原因として「アンドロステノン」という物質も皮脂中の成分から発生します。
アンドロステノンは男性の体臭に含まれる物質で、女性には不快なのに男性には認識しにくいニオイを持ち、汗と混ざるとほかのニオイも強くしてしまうことがわかっています。
加齢臭の対策のためには、汗だけでなく、日頃から皮脂のケアを行なうことが大切です。
まず、脂質も重要な栄養素ですが、過剰に摂取することを控え、バランスの良い食生活を心がけるようにしましょう。
皮脂腺に脂肪が増えてしまうとノネナールの発生量も増えてしまうため、普段口にするものに注意が必要です。
食事以外では喫煙や運動不足、ストレスにも注意が必要です。不摂生も皮脂腺の脂肪を増やすため、ノネナールが増える原因となってしまいます。
また、体を清潔に保つことも対策の一つです。
ノネナールが発生しやすい耳裏・首周り・背中・脇下・胸などをお風呂でしっかり洗いましょう。
体を洗うときは、泡立てることが大切です。
手順としては、最初は石鹸にお湯や水をつけて手のひら全体に泡立てて、石鹸を置いたあとも水を足しながらさらに泡立てます。
泡立てた直後は大きい泡が多いので、より細かくなるように丁寧に泡立てましょう。きめ細かい泡が増えて、泡に弾力が出てくると準備完了です。
泡立てるときにはタオルやスポンジを使用してもよいでしょう。
加齢臭の原因やニオイが発生するメカニズム、そして加齢臭のケアの方法をご紹介しました。
ニオイの原因であるノネナールやアンドロステノンは皮脂から発生するため、普段の生活で皮脂腺のケアをすることが大切です。
そのためには脂っぽい食事や喫煙を避け、ストレスケアや少しずつでも運動をしていくと体の内側からニオイケアができるでしょう。
お風呂では、しっかりと泡立てた石鹸で体を洗うと、体の外側からのニオイケアになります。
耳裏や首周りなど、皮脂腺が多い部位を入念に洗っておきましょう。
氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。
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