アスタキサンチンが多く含まれる食品とは?
おすすめレシピと併せて紹介

日々の暮らしに元気を与え、抗酸化力を多く持つビタミンCやE、βカロテン。そして、これらをもしのぐ健康パワーがあると注目されている成分の一つが、アスタキサンチンです。「海のカロテノイド」とも呼ばれ、元気ではつらつとした生活をサポートすると期待されています。

今回の記事では、アスタキサンチンについて解説するほか、アスタキサンチンを多く含む食品やおすすめのレシピを紹介します。

1.アスタキサンチンとは

アスタキサンチンとは、自然界にある赤色の色素「カロテノイド」の一種です。エビやカニなどの甲殻類をはじめ、海に住んでいる生き物に多く含まれることから「海のカロテノイド」とも呼ばれています。

アスタキサンチンの特徴は、強い抗酸化力です。また、水に溶けにくく油に溶けやすいという性質を持っています。海の赤い色素・アスタキサンチンは若々しさの源として話題です。

2.アスタキサンチンを含む食品

「海のカロテノイド」の別名のとおり、アスタキサンチンは魚介類に多く含まれる天然色素の一つです。

おもに以下の食品に多く含まれています。

  • ・エビ

  • ・カニ

  • ・鮭

  • ・マス

  • ・いくら

  • ・オキアミ

  • ・桜エビ

  • ・タイ

  • ・コイ

これらの食品の摂取により、抗酸化作用や免疫機能の向上が期待できるとされています。

3.アスタキサンチンが摂れるおすすめレシピ

ここでは、アスタキサンチンをたっぷり含む食材を使った料理を2種類紹介します。簡単にできるレシピとなっていますので、ぜひ参考にしてみてください。

3-1.いくらと鮭の炊き込みご飯

アスタキサンチンたっぷりのいくらと鮭を使った炊き込みご飯は、炊飯器まかせで簡単にできる一品です。塩鮭にも塩分が含まれているため、合わせ調味料の塩は少なめでもよいでしょう。

【材料】(2合分)

  • ・米 2合

  • ・鮭(甘塩) 1切れ

  • ・いくらのしょうゆ漬け 30g

  • ・みつば 適量

【A】

  • ・薄口しょうゆ 大さじ1

  • ・酒 大さじ1

  • ・だしの素(顆粒) 小さじ1

  • ・塩 適量.5

【作り方】

  • 1. 米をとぎ、30分ほど水に浸けておきます。

  • 2. 鮭を3等分に切ります。みつばは1cmの幅で切ります。

  • 3. 炊飯器に米と【A】の合わせ調味料を加え、通常どおり水を入れます。その上に鮭を載せて、ご飯を炊きます。

  • 4. ご飯が炊きあがったら、鮭の皮と骨を取り除いてほぐします。その後、ご飯と混ぜます。

  • 5. お茶碗に4をよそい、いくらのしょうゆ漬けとみつばをトッピングして完成です。

3-2.エビのチリソース炒め

アスタキサンチンを多く含むエビをたっぷり食べられるレシピです。エビを焼くときは、加熱し過ぎないように気を付けましょう。豆板醤の量はお好みで調整してください。

【材料】(2人分)

  • ・エビ 200g

  • ・にんにく 1/2片

  • ・しょうが 1/2片

  • ・白ネギ 1/2本

  • ・塩 適量

  • ・こしょう 適量

  • ・片栗粉 小さじ1

  • ・ゴマ油 大さじ1

  • ・豆板醤 小さじ1/2

【A】

  • ・ケチャップ 大さじ2

  • ・しょうゆ 大さじ1

  • ・酒 大さじ1.5

  • ・砂糖 小さじ2

  • ・中華スープの素 小さじ1/2

  • ・水 100ml

  • ・水溶き片栗粉 適量

【作り方】

  • 1. 殻をむいて背ワタを抜いたエビに、塩、片栗粉(いずれも分量外)を揉み込んだあと、水洗いします。水気をしっかり拭き取り、塩、こしょう、片栗粉をまぶして下味をつけます。

  • 2. にんにく、しょうが、白ネギをみじん切りにします。

  • 3. 【A】の合わせ調味料を作ります。

  • 4. フライパンにゴマ油を熱し、下味をつけたエビを焼きます。エビに火がとおったら、いったん取り出します。

  • 5. フライパンに、2と豆板醤を加えて炒めます。

  • 6. 良い香りがしてきたら、【A】を加えます。煮立ってきたら、エビを戻し入れてソースにからめます。水溶き片栗粉でとろみをつけて完成です。

アスタキサンチンでさびつかない日々を

天然の赤い色素であるアスタキサンチンは、強い抗酸化力を持ち、健康へのパワーが期待されています。

アスタキサンチンを効率よく摂るには、エビやカニ、いくらや鮭などを積極的に食事に取り入れるのがおすすめです。

海のカロテノイド・アスタキサンチンでさびつかない健康的な毎日を送りましょう。

監修者情報

氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。