1.コラーゲンとは
コラーゲンは私たちの体内でどのような働きをしているのでしょうか。
1-1.コラーゲンの働き
コラーゲンは、美容と健康を保つために大切な役割を持つ繊維状のたんぱく質です。
人の血管・皮膚・靭帯・軟骨・腱などの組織を構成していて、それぞれの機能を正常に保つために必要です。
人体のたんぱく質のうち、約3割はコラーゲンで構成されています。さらにそのうちの4割は皮膚に、2割は骨や軟骨にあり、その他血管や内臓などあらゆる組織に広く分布しているのです。
1-2.ビタミンCはコラーゲンの形成をサポートする
コラーゲンがうまく合成されないと、血管がもろくなったり、出血しやすくなったりすることがわかっています。そのコラーゲンを体内で生合成するためには、ビタミンCが不可欠です。
しかし、ビタミンCは体内で作られないため食事から摂る必要があり、12歳以上であれば、男女ともに一日あたり100㎎が推奨量(ほとんどの人が充足しているといわれる量)とされています。
ビタミンCを多く含む食品は、緑黄色野菜や果物などです。
以下に、ビタミンCが豊富な食品と100gあたりの含有量を紹介します。
参照:文部科学省「食品成分データベース」
2.コラーゲンを多く含む食品
コラーゲンを多く含んでいる食品は、ゼラチン以外にも鶏の手羽先、鶏皮、牛すじ、豚足などがあります。
魚のなかではカレイに多く含まれていて、エンガワ部分のぷるぷるとした食感はコラーゲンによるものです。また、骨や皮のまわりにもコラーゲンは豊富に含まれています。
基本的には食事からたんぱく質を摂れていれば、コラーゲン不足に陥ることはないでしょう。
3.【レシピ】コラーゲンをしっかり摂れる食事メニュー
ここではコラーゲンが摂れるレシピを2品ご紹介します。ぜひ参考にしてください。
3-1.「大人のマンゴープリン」
【材料】(カップ4~5個分)
(トッピング用)
【作り方】
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1.鍋に牛乳と練乳を入れて火にかけ、温まったら火を止めてゼラチンを加え、ゴムベラで混ぜながらゼラチンを溶かす。
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2.1に生クリーム、マンゴーピューレ、サントリーMangoyan(マンゴヤン)を加えてさらに混ぜ合わせて火を止める。
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3.2の粗熱がとれたらカップに流し入れ、冷蔵庫で冷やし固める。
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4.3のプリンが固まったら冷蔵庫から取り出し、【トッピング用】のマンゴーピューレとサントリーMangoyan(マンゴヤン)を合わせてプリンにかけ、ミントを飾って完成。
3-2.「手羽先の中華風唐揚げ」
【材料】(2人分)
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・手羽先:適量(2人分)
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・にんにく:1/2片
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・しょうが:1/2片
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・しょうゆ:大さじ1
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・酒:大さじ1/2
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・片栗粉:適量
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・揚げ油:適量
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・五香粉:適量
【作り方】
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1.手羽先は、骨の近くに切り込みを入れる。しょうがとにんにくをすりおろしておく。
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2.ポリ袋に手羽先としょうが、にんにく、しょうゆ、酒を入れて軽く揉みこみ、30分以上置いておく。
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3.2のポリ袋に片栗粉を入れて全体にまぶし、170度に熱した揚げ油で手羽先を揚げる。
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4.手羽先を盛り付けて五香粉をまぶしたら完成。
美容と健康を保つコラーゲンを日々の食事で補いましょう
コラーゲンは人体の皮膚や軟骨などを構成していて、健康を保つために重要な役割を担っています。
肉や魚などのたんぱく質が多い食品に多く含まれているため、日々の食事で意識して摂取することがおすすめです。
また、コラーゲンの生成には野菜や果物に多く含まれるビタミンCが必須です。
コラーゲンが不足しないように、今回ご紹介したメニューも参考に食事バランスを整えていきましょう。
監修者情報
氏名:梅村 将成(うめむら・まさなり)
外科医として地方中核病院に勤務中。
消化器外科のみならず総合診療医として、がん治療(手術・抗がん剤・緩和治療/看取り)を中心に、幅広く内科疾患・救急疾患の診療を行なっている。
資格:医師免許・外科専門医・腹部救急認定医