目次
1.「サラサラな血液」とは
サラサラな血液とは、血液中に糖や脂質(LDLコレステロールや中性脂肪)の量が多すぎず、適切に酸素や栄養を運べる状態をいいます。
私たちの体重の約8%は、血液で占められています。その血液が質の良い状態でサラサラと流れていると、全身に酸素や栄養が行き渡りやすくなり、二酸化炭素や老廃物の回収もしやすくなります。
血液の状態は、食事の内容次第で変わるといわれています。
血液の状態はふだん目に見えませんが、血液がサラサラであると、体に良さそうなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。血液は、私たちの生命を維持するために重要な仕事を担っています。
今回は、サラサラな血液に関係する玉ねぎの成分、玉ねぎを使ったおすすめのレシピを紹介します。
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サラサラな血液とは、血液中に糖や脂質(LDLコレステロールや中性脂肪)の量が多すぎず、適切に酸素や栄養を運べる状態をいいます。
私たちの体重の約8%は、血液で占められています。その血液が質の良い状態でサラサラと流れていると、全身に酸素や栄養が行き渡りやすくなり、二酸化炭素や老廃物の回収もしやすくなります。
血液の状態は、食事の内容次第で変わるといわれています。
玉ねぎを摂取すると、血液をサラサラにするといわれています。
玉ねぎのおもな成分はアミノ酸で、切ると辛み成分が生成されます。
玉ねぎにはポリフェノールの一種であるケルセチンが含まれており、その含有量は玉ねぎ100gあたり28~50mgほどといわれています。
このケルセチンを多く摂取すると、血中総コレステロールやLDLコレステロールの数値は低くなるといわれています。
ケルセチンはコレステロールが血管に溜まることを抑え、血流改善を予防する働きも報告されています。
ケルセチンのほかに注目の成分は、玉ねぎ独特のにおい成分でもある硫化アリルです。硫化アリルの一種であるプロピルメチルジスルフィドが、コレステロールの代謝促進や血栓予防に関連しているといわれています。
このような玉ねぎの成分の働きが、血液をサラサラにするといわれる所以です。
ここからは、家庭料理の材料や、ドレッシングやソースなどにも使いやすい玉ねぎを使ったメニューを3品紹介します。
まずは、手軽に作りやすい「玉ねぎステーキ」のレシピです。
・玉ねぎ 1個
・サラダ油 小さじ2
・バター 10g
・しょうゆ 小さじ1
・パセリ(みじん切り) 適量
1. 玉ねぎは皮をむき、8mmほどの輪切りにし、バラバラにならないように爪楊枝を数本使って留めておきます。
2. フライパンにサラダ油を熱し、玉ねぎを中火で焼きます。焼き色が付いたら、ひっくり返して裏面も同様に焼きましょう。
3. 玉ねぎに火が通ったら、バターとしょうゆを加えて全体に絡めます。
4. 玉ねぎを器に盛り付け、パセリのみじん切りを散らしたら完成です。
玉ねぎは大きめのものを選ぶとボリュームが出るため、おすすめです。
2品目に紹介するのは、「玉ねぎの丸ごとスープ煮」です。
・玉ねぎ 2個
・ブロックベーコン 40g
・オリーブ油 大さじ1/2
・粗挽き黒こしょう 適量
・水 600ml
・コンソメの素(固形) 2個
・白ワイン 大さじ1.5
・塩 小さじ1/3
1. 玉ねぎは皮をむき、根元と先端を切り落としたらラップで包み、電子レンジ(600Wで4分30秒)で加熱しましょう。
2. ブロックベーコンは8mm角の棒状にカットします。
3. 鍋にオリーブ油を熱し、ベーコンを炒めます。ベーコンから脂が出てきたら、(A)を加えましょう。
4. 煮立ったら玉ねぎを入れて落とし蓋をし、20~25分弱火で煮ます。
5. 玉ねぎがやわらかくなったら、ベーコンと一緒に器に盛り付けて、粗挽き黒こしょうを振りかけたらできあがりです。
旬の新玉ねぎを使うこともおすすめです。
最後に、おつまみにも最適な「肉巻きオニオンリング」を紹介します。
・玉ねぎ 1個
・レタス 2枚
・豚バラ肉 200g
・塩 適量
・こしょう 適量
・焼肉のタレ 大さじ2
1. 玉ねぎは8mm~1cmほどの輪切りにし、外側を2~3枚残します。レタスは細切りにしておきましょう。
2. 玉ねぎに豚肉を巻き付けて、塩、こしょうで下味を付けます。
3. 熱したフライパンに並べて中火で焼きます。両面に焼き色が付いたら蓋をして、弱火で玉ねぎがしんなりするまで加熱しましょう。
4. 玉ねぎがやわらかくなったら、キッチンペーパーなどで余分な油を除き、焼肉のタレで味付けします。
5. 皿に盛り付けて、レタスを添えたら完成です。
焼肉のタレは、メーカーによって味や塩分などが異なるため、量を調節してください。
血液がサラサラな状態でいると、全身へ酸素や栄養がスムーズに届き、細胞の新陳代謝にも影響します。
サラサラな血液を目指すためには、血液中に糖や脂質が増えすぎないように食生活に気を付けることが大切ですので、今回ご紹介した玉ねぎレシピをぜひ試してください。
氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。
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