ビタミンB2、B6の働きとは?豊富に含まれている食べ物・レシピも紹介

人体のさまざまな機能を正常に働かせるうえで、大切な栄養素となるのがビタミンです。

一口にビタミンといっても、その種類は水溶性と脂溶性に分かれ、さらにそれぞれ複数の種類があります。

今回はそのなかでも、水溶性ビタミンの一種であるビタミンB2とビタミンB6について解説します。ビタミンB2とビタミンB6の働きと、それらが豊富に含まれている食べ物とレシピを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1.ビタミンB2の働き

ビタミンB2は、三大栄養素と呼ばれる脂質・糖質・タンパク質の補酵素として働くほか、エネルギーの代謝にも関わる栄養素です。髪、皮膚、爪などの再生にも関わっているほか、肝臓の機能強化にも影響を与えています。

ビタミンB2が不足すると、口周りや皮膚に炎症が起こるおそれがあります。

2.ビタミンB6の働き

ビタミンB6は、アミノ酸の代謝に関わる補酵素としての働きがあります。その他に、免疫機能の維持やヘモグロビンの合成、神経伝達物質の合成などにも関わっている栄養素です。

ビタミンB6が不足すると、舌や皮膚の炎症、筋肉の収縮などを引き起こすおそれがあります。

3.ビタミンB2が含まれている食べ物とおすすめのレシピ

ここでは、ビタミンB2が含まれている食べ物と、それを使ったレシピを紹介します。

3-1.ビタミンB2を含む食べ物

ビタミンB2は、以下のような食べ物に多く含まれています。

食品名 100gあたりの含有量(mg)
ししゃも 0.37mg
干ししいたけ 1.40mg
牛乳 0.15mg
プロセスチーズ 0.38mg
0.43mg
納豆 0.36mg
アボカド 0.21mg

3-2.おすすめのレシピ

ここで紹介するのは「アボカドのチーズ焼き」です。10分程度で作れる簡単なレシピですので、あと1品が欲しいときやおつまみとしてぜひ作ってみてください。

【材料】2人分

  • • アボカド 1個

  • • 塩 適量

  • • こしょう 適量

  • • 溶けるチーズ 30g

  • • 粉末パプリカ 適量

【作り方】

  • 1.アボカドの皮と種を取り除き、8mm程度の厚さに切ります。

  • 2.切ったアボカドを耐熱容器に並べて、塩・こしょうをして、溶けるチーズを上に散らします。

  • 3.2をオーブントースターに入れ、チーズが溶けるまで焼きます。最後に粉末パプリカを振りかけて完成です。

4.ビタミンB6が含まれている食べ物とおすすめのレシピ

ここでは、ビタミンB6が含まれている食べ物と、それを使ったレシピを紹介します。

4-1.ビタミンB6を含む食べ物

ビタミンB6は、以下のような食べ物に多く含まれています。

食品名 100gあたりの含有量(mg)
豚ヒレ(焼き) 0.76mg
かつお 0.76mg
バナナ 0.38mg
フライドポテト 0.35mg
玄米 0.21mg

4-2.おすすめのレシピ

紹介するのは「かつおのユッケ風」です。かつおの代わりに、まぐろやタコを使うのもおすすめです。

【材料】2人分

  • • かつおのタタキ 140g

  • • きゅうり 1/2本

  • • 卵黄 1個

【A】

  • • コチュジャン 小さじ2

  • • 砂糖 小さじ2.5

  • • しょうゆ 小さじ1/2

  • • ごま油 小さじ1

  • • 白ごま 適量

  • • おろしにんにく 適量

【作り方】

  • 1.かつおのタタキを1cm角に切り、きゅうりはかつおよりも小さく賽の目状に切ります。

  • 2.【A】の調味料を混ぜ合わせ、1にあえます。

  • 3.皿に2を入れ、卵黄を中央に載せたら完成です。

ビタミンB2とビタミンB6を摂って口周りや皮膚の炎症の緩和を目指しましょう

今回は、ビタミンB2・ビタミンB6の働きや、それらが豊富に含まれている食べ物、レシピを紹介しました。

ビタミンB2を摂取すればおもに口周りの炎症を、ビタミンB6を摂取すれば皮膚の炎症を引き起こしにくくなることが期待できます。

この記事を参考に普段の食生活を見直し、より快適に暮らしていけるように改善していきましょう。

監修者情報

氏名:梅村 将成(うめむら・まさなり)
外科医として地方中核病院に勤務中。
消化器外科のみならず総合診療医として、がん治療(手術・抗がん剤・緩和治療/看取り)を中心に、幅広く内科疾患・救急疾患の診療を行なっている。
資格:医師免許・外科専門医・腹部救急認定医