デトックスとは?期待できる効果とデトックスにおすすめの野菜

体にたまっている毒素を排出するのに効果的なデトックス。デトックスを行なうことで、代謝が促進されたり腸内環境を整えたりする効果が期待できます。

今回は、デトックスで期待できる具体的な効果や、デトックスにおすすめの野菜をみていきましょう。

1.デトックスとは?期待できる効果について

では、デトックスを行なうことでどのような効果が期待できるのでしょうか。

1-1.デトックスの意味

デトックスとは、老廃物を汗や尿として体外に排出することを指します。「解毒」という意味をもつ「detoxification」を短縮させ、デトックスと呼ばれています。

私たちの体内には食品添加物や大気汚染物質、有害重金属類が入ってくることがあります。一部の有害物質を排出するためには汗をかくことが必要です。そこでデトックスを行ない、有害物質の排出を促します。

1-2.デトックスで期待できる効果

デトックスを行なうことで、次のような効果が期待できます。

  • • 腸がきれいになる

  • • 生活習慣病の予防や改善ができる

  • • 疲労回復できる

デトックス効果が期待できる栄養素はいくつかあり、例えば食物繊維は、体内で特に毒素が蓄積しやすい腸をきれいにする効果が期待できます。さらに、コレステロールを排出する働きもあるため、生活習慣病の予防や改善にも効果的です。また、酢に含まれる栄養素は、酸性に傾いた体をデトックスによってアルカリ性にすることから、疲労回復効果も期待されています。

2.デトックスに効果的な野菜

ここからは、デトックスに効果的な野菜を紹介します。期待できる効果別に紹介しているので、自分の悩みに合わせてぴったりな野菜を普段の生活に取り入れてみてください。

2-1.排泄を促す食物繊維を含む野菜

食物繊維には、排泄を促す働きが期待できます。食物繊維を多く含む食品は、次のものが代表的です。

食品名 100gあたりの成分量
ドライトマト 21.7g
切り干し大根 21.3g
グリンピース 10.3g
枝豆 7.3g
スイートコーン 6.2g

参照:文部科学省「食品成分データベース

2-2.腸内環境を整えるオリゴ糖を含む野菜

オリゴ糖には、善玉菌を増やすことで腸内環境を整える働きがあります。オリゴ糖を多く含む野菜は、次のとおりです。

  • • 大豆

  • • たまねぎ

  • • ごぼう

  • • ねぎ

  • • にんにく

  • • アスパラガス

2-3.代謝を促す栄養素と野菜

ビタミンは、人体の機能を正常に保つために必要になります。ビタミンB1やビタミンB2、ビタミンB6などは代謝に必要な酵素の働きをサポートするため、特に大切です。ビタミン類は、次の野菜に多く含まれています。

成分名 食品名
ビタミンB1 そらまめ(ゆで)、さつまいも(蒸し)、ながいも(生)
ビタミンB2 グリーンアスパラガス (ゆで)、 そらまめ(ゆで)
ビタミンB6 さつまいも(蒸し)、じゃがいも(蒸し)、西洋かぼちゃ(ゆで)
ナイアシン グリンピース(生)、スイートコーン(電子レンジ調理)
葉酸 なばな(ゆで)、枝豆(ゆで)、ほうれん草(ゆで)
パントテン酸 スイートコーン(電子レンジ調理)、ブロッコリー(電子レンジ調理)、西洋かぼちゃ(ゆで)
ビオチン ブロッコリー(電子レンジ調理)、カリフラワー(生)、そらまめ(生)

参照:文部科学省「食品成分データベース

2-4.抗酸化作用がある栄養素と野菜

抗酸化作用とは、活性酸素の働きを抑えたり取り除いたりする働きのことです。抗酸化作用があるビタミンを含む野菜には次のものがあります。

成分名 食品名
ビタミンA ほうれん草(ゆで)、西洋かぼちゃ(ゆで)、春菊(ゆで)
ビタミンC 赤ピーマン(油炒め)、ブロッコリー(電子レンジ調理)、青ピーマン(油炒め)
ビタミンE 西洋かぼちゃ(ゆで)、赤ピーマン(油炒め)、ほうれん草(ゆで)

参照:文部科学省「食品成分データベース

デトックスに効果がある野菜を食べて体をスッキリさせよう

デトックスは、体の毒素を排出させることです。デトックスによって腸をきれいにしたり、生活習慣病を予防・改善したりする効果が期待できます。

デトックスを行ないたい場合は、食物繊維を多く含むドライトマトや切り干し大根、オリゴ糖を多く含む大豆やたまねぎなどの野菜を摂るとよいでしょう。

野菜を摂ることでも生活習慣病の予防が期待できるため、ぜひこの機会に多くの野菜を食べるよう心がけてみてください。

監修者情報

氏名:梅村 将成(うめむら・まさなり)
外科医として地方中核病院に勤務中。
消化器外科のみならず総合診療医として、がん治療(手術・抗がん剤・緩和治療/看取り)を中心に、幅広く内科疾患・救急疾患の診療を行なっている。
資格:医師免許・外科専門医・腹部救急認定医