血液年齢が若返る食べ物とは?
食べ物と併せて血管年齢を若返らせる方法についても解説

年齢を重ねると、体のなかの血管も老化していきます。血管の老化は、さまざまな病気につながりかねません。健康のためには血管の若々しさを保つことが大切です。

今回の記事では、血管年齢の若返りが期待できる食べ物とおすすめレシピをご紹介します。また、血管を若々しく保つ生活習慣をお伝えします。

1.血液年齢の若返りが期待できる食べ物

年齢を重ねると、それにともなって血管も徐々に老いていきます。血管が老化すると弾力性が低くなることで血液の流れも悪化、生活習慣病のリスクを高めることにつながりかねません。いつまでも健やかでいるためには、血管年齢を若く保つことが大切です。

若々しい血管を保つには、食生活が重要です。強い血管をつくるのに役立つ栄養素が含まれた食材を、バランス良く意識的に摂取しましょう。

【しなやかな血管づくりをサポートする食材】

  • ・サンマ

  • ・アジ

  • ・納豆

  • ・トマト

  • ・カボチャ

魚や大豆製品には良質なタンパク質が豊富に含まれており、健康な血管をつくる際の材料となります。

また、野菜に含まれる抗酸化成分は血管内の健康をサポート。特に、トマトやカボチャなどの緑黄色野菜は抗酸化成分を豊富に含むため積極的に取り入れましょう。

塩分の摂りすぎは、血圧の上昇につながります。厚生労働省が推奨している成人の一日の食塩摂取量は、男性8.0g未満、女性7.0g未満です。若々しくしなやかな血管のためには適切な量の塩分摂取を心がけましょう。

また、メタボリックシンドロームも血管年齢を衰えさせる一因です。健やかな血管のためにも甘いものや、油脂の多い料理の摂り過ぎは控えましょう。

腎臓病などの治療をしている方は、各々の状態に合わせて塩分やカリウムの摂取量が制限されていることがあります。食生活の見直しをする際は、必ず医師にご相談ください。

2.血液年齢の若返りを期待できる食べ物が含まれているレシピ

ここでは、血管年齢の若返りが期待できる食材を使ったレシピを2品ご紹介します。

2-1.トマトのポン酢あえ

最初にご紹介する「トマトのポン酢あえ」は、切った野菜にタレをからめるだけの簡単レシピです。

【材料】2人分

  • ・トマト 1個

  • ・新玉ねぎ 1/8個

  • ・大葉 2枚

(A)

  • ・ポン酢 大さじ1

  • ・サラダ油 大さじ1/2

  • ・砂糖 少々

  • ・かつお節パック 1/2パック

【作り方】

  • 1.トマトを2cmの角切りにします。

  • 2.千切りにした新玉ねぎと大葉を1~2分ほど水にさらします。

  • 3.(A)をよく混ぜ合わせ、角切りにしたトマト、水気を絞った新玉ねぎと大葉を入れてよく混ぜ合わせたら完成です。

2-2.蒸しなすの納豆トマトだれ

次にご紹介するのは、電子レンジで蒸したなすに特製だれをからめた「蒸しなすの納豆トマトだれ」です。蒸しなすの代わりに焼きなすを使うのもよいでしょう。お好みでラー油をかけてお召し上がりください。

【材料】2人分

  • ・なす 2本

  • ・納豆 1パック

  • ・トマト 1/4個

  • ・青ねぎ 2本

(A)

  • ・麺つゆ(2倍濃縮タイプ) 大さじ2

  • ・酢 大さじ1

  • ・ごま油 大さじ1/2

  • ・塩 適量

【作り方】

  • 1.ヘタを切り落としたなすの皮を、しま模様になるように剥きます。1個ずつラップに包み、電子レンジで加熱します(500Wで約3分)。

  • 2.トマトは8mmの角切りにして、ねぎは1㎝幅に切ります。

  • 3.トマトと青ねぎに、納豆、(A)を加えてタレを作ります。

  • 4.食べやすい大きさに切り分けたなすをお皿に盛り付け、上から3のタレをかけて完成です。

3.食べ物と併せて血管年齢若返りのためにできること

ここまでは、血管を若返らせるために効果的な食事について解説してきました。しなやかな血管を保つために、食事以外では次のような生活習慣にも気を付けましょう。

  • ・運動習慣

  • ・十分な睡眠

  • ・ストレス解消

  • ・禁煙

体への負担が少ない運動は血流を良くし、血管をやわらかくします。有酸素運動のウォーキングなどは血管を若返らせるために効果的です。ウォーキングのポイントは、ややきついと感じるほどの早足で行なうことです。5~10分ほどの運動から始め、徐々に20分以上を目指しましょう。

また、運動中はこまめな水分補給を心がけてください。ウォーキング以外では、ストレッチや軽めの筋力トレーニングもしなやかな血管をつくる運動習慣にぴったりです。自分のペースでできる運動を習慣にしていきましょう。

また、若々しい血管づくりのためには、6~7時間以上眠り、早寝早起きを心がけることが重要です。起床時には日光を浴び、就寝前のスマートホンやパソコンなどの使用は控えましょう。寝る前のカフェインを避け、眠れないときはアロマなどでリラックスするなど、眠るための環境を整えることも大切です。

さらに、しなやかな血管を目指すなら、ストレスをこまめに解消し、禁煙など健康を意識した生活を送りましょう。

血管年齢の若返りに役立つ食べ物をとって元気な毎日を

いつまでもはつらつとした毎日を過ごすためには、血管を若々しく保つことが大切です。血管の老化はさまざまな病気を引き起こしかねません。血管をしなやかにするために効果的な食べ物はサンマやアジなどの魚や、大豆製品、緑黄色野菜などが挙げられます。

これらの食材を毎日のメニューに積極的に取り入れましょう。また、適度な運動習慣や十分な睡眠など生活習慣の見直しも大切です。

血管年齢の若返りに有効な食べ物をとったり、生活習慣を整えたりして、イキイキとした毎日を満喫しましょう。

監修者情報

氏名:梅村 将成(うめむら・まさなり)
外科医として地方中核病院に勤務中。
消化器外科のみならず総合診療医として、がん治療(手術・抗がん剤・緩和治療/看取り)を中心に、幅広く内科疾患・救急疾患の診療を行なっている。
資格:医師免許・外科専門医・腹部救急認定医