目次
1.生活習慣病と運動の関係性について
生活習慣病とは、その名のとおり生活習慣が要因となる病気の総称です。例えば、肥満症や糖尿病、高血圧症、脂質異常症などが生活習慣病と呼ばれています。
冒頭でも触れたとおり、食生活やストレス、喫煙などが生活習慣病のリスク因子となりますが、運動不足も生活習慣病の原因の一つとなるのです。
加齢とともに、生活習慣病が気になってきたという人もいるのではないでしょうか。
生活習慣病は、偏った食事や喫煙、過剰なストレスなどさまざまな要因がありますが、運動不足もその一つです。
では、生活習慣病を予防するためには、どのような運動が効果的なのでしょうか。
今回は、生活習慣病予防におすすめの運動の種類や活動量について、年代別に解説します。
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生活習慣病とは、その名のとおり生活習慣が要因となる病気の総称です。例えば、肥満症や糖尿病、高血圧症、脂質異常症などが生活習慣病と呼ばれています。
冒頭でも触れたとおり、食生活やストレス、喫煙などが生活習慣病のリスク因子となりますが、運動不足も生活習慣病の原因の一つとなるのです。
ここでは、生活習慣病を予防するための運動について解説します。運動量の基準などは年齢によって異なるため、18~64歳と65歳以上に分けています。
18~64歳における、身体活動量や運動量の基準は以下のとおりです。
18~64歳では、「強度が3メッツ以上の身体活動を23メッツ・時/週」行なうことが理想とされています。
例えば、歩行は3メッツ、掃除は3.3メッツです。生活習慣病予防のためには、こういった運動を毎日1時間以上行なうとよいでしょう。
「メッツ・時」とは、運動強度の指標「メッツ」に運動時間をかけたもので、身体活動量をわかりやすく定量化する際に多く使われています。
18~64歳では、「強度が3メッツ以上の運動を4メッツ・時/週」行なうことが、生活習慣病予防に効果的といわれています。
ちなみに、「3メッツ以上の運動」とは、汗をかき息が弾む程度の運動強度を指します。具体的な運動例は、後述します。
65歳以上の身体活動量の基準は、強度に関係なく「身体活動を10メッツ・時/週」行なうこととされています。
具体的には、座ったり横になったりしたままにならないようにして、身体活動を毎日40分行なうことが推奨されています。
ここからは、生活習慣病を予防するためにおすすめの運動を紹介します。1人でできるものと、複数人で行なうものに分けて紹介するので、できそうなものからチャレンジしてみてください。
まずは、1人でも行なえる運動と強度を以下に挙げます。
・ボウリング(3.0メッツ)
・ゆっくりと行なう平泳ぎ(5.3メッツ)
・ゆっくりと行なうジョギング(6.0メッツ)
・自分の体重を使って行なう軽い筋力トレーニング(3.5メッツ)
・ゴルフ(3.5~4.3メッツ)
・ラジオ体操第一(4.0メッツ)
・ウォーキング(4.3メッツ)
次に、数人で行なう運動と強度について以下に挙げます。
・卓球(4.0メッツ)
・野球(5.0メッツ)
・社交ダンス(3.0メッツ)
これらは、いずれも3メッツ以上の運動(汗をかき、息が弾む程度の運動)であるため、適度に取り入れられるとよいでしょう。
また、日々の生活のなかでも効果的に運動するためには、買い物や通勤時などに積極的に歩く、掃除や洗濯の際になるべく体を動かす、筋力トレーニングやストレッチを隙間時間に取り入れるなどの取り組みがすすめられます。
生活習慣病とは、生活習慣が要因となって発症する糖尿病や高血圧症、脂質異常症などの病気を指します。悪化すると重篤な病気の要因となるおそれもあるため、早めの予防が大切です。
生活習慣病を予防するには、運動習慣を身に付けることが大切です。運動はストレス発散などにも効果的なため、健やかな心身を目指すためにも取り入れてみてはいかがでしょうか。
今回紹介した年代別の運動も参考に、まずは日々の活動量を10分ほど増やすことから始めてみてください。
氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。
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