ニキビの改善に良い食べ物は?
原因ごとに積極的にとるべき食べ物を紹介

「不規則な生活が続いてニキビができてしまった」「季節の変わり目になるとお肌が荒れやすい」とお悩みではありませんか?

ニキビは、毛穴が詰まりアクネ菌が繁殖することでできるものです。ニキビの改善には、毛穴の詰まりを取り除いたりアクネ菌を殺菌したりすることが効果的ですが、食生活の見直しを行なうこともニキビの改善を促します。

今回は、どのような食べ物がニキビ対策に良いのか、原因ごとに分けて見ていきましょう。

1.食生活の乱れが原因のニキビを改善する食べ物

栄養バランスの悪い食生活を続けていると、お肌を健康に保つことが難しくなります。食生活が乱れていると感じる方は、次の栄養素を積極的に摂るように意識してみてください。

  • ・β-カロテン

  • ・ビタミンC

  • ・ビタミンB1

  • ・ビタミンB2

  • ・ビタミンE

β-カロテンはモロヘイヤやかぼちゃ、ブロッコリーやにんじんなどの緑黄色野菜に多く含まれている成分で、抗酸化作用があることで知られています。

ビタミンCは、ピーマンやブロッコリー、オレンジやキウイなどに多い成分です。コラーゲンの生成を助けたり、血管の強度を正常に保つ働きがあります。

ビタミンB1は豚肉やうなぎ、ビタミンB2は納豆やブロッコリーなどに多く含まれる成分です。ビタミンEはかぼちゃやサーモン、たらこなどに含まれています。これらの栄養素は皮脂の分泌量を調節してくれることが特徴です。

2.腸内環境の不調が原因のニキビを改善する食べ物

腸内には善玉菌と悪玉菌があり、悪玉菌が増えると肌荒れを引き起こす有害物質がたくさん作られ、ニキビができやすくなります。腸内環境の悪化が原因でニキビができやすい方は、善玉菌を増やす食べ物を取り入れるようにしましょう。

善玉菌を増やすのに効果的とされるのが、「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」です。プロバイオティクスは生きた善玉菌そのもののことで、ヨーグルトや乳酸菌飲料、納豆や漬物などに含まれています。摂取しても腸に居続けることはできないといわれているため、継続的に摂取することが大切です。

一方でプレバイオティクスとは、善玉菌を増やす働きがある成分のことで、オリゴ糖や食物繊維などが該当します。野菜や果物、豆類などに多く含まれているので、日頃からこれらの食べ物を摂るように意識してみましょう。

3.ストレスが原因のニキビを改善する食べ物

ストレスは皮脂量を増やしたり、免疫機能を低下させたりする原因となります。また、お肌の健康維持に大切なビタミンCの消費を高めてしまうため、ストレスはお肌にとって大敵です。

そのため、ストレスが溜まっていると感じるときは、ビタミンCをしっかり補給しましょう。先ほど紹介したピーマンやオレンジのほかに、アセロラやいちごなどにも多く含まれています。

ニキビ対策は食生活から行ないましょう

ニキビは毛穴が詰まったりアクネ菌が繁殖したりすることでできるものですが、ニキビの改善には食生活を見直すことも大事です。お肌を健康に保つためにも、β-カロテンやビタミンC、ビタミンB1やビタミンB2などを意識して摂るようにしてみてください。

腸内環境が乱れている方は、ヨーグルトや乳酸菌飲料、オリゴ糖や食物繊維などを摂ることもおすすめです。ストレスが気になる方は、ビタミンCや炭水化物、タンパク質の摂取も心がけましょう。

監修者情報

氏名:梅村 将成(うめむら・まさなり)
外科医として地方中核病院に勤務中。
消化器外科のみならず総合診療医として、がん治療(手術・抗がん剤・緩和治療/看取り)を中心に、幅広く内科疾患・救急疾患の診療を行なっている。
資格:医師免許・外科専門医・腹部救急認定医