目次
1.口内炎とは
口内炎は、口の中の粘膜に起こる炎症の総称です。粘膜の表面にどのような症状が見られるか、またどのような原因が考えられるかによって、いくつかの種類に分けられます。
ただし、口内炎の症状は時間が経つと変化することがあるため、口内炎の分類はあくまで便宜的なものとして知っておきましょう。
口内炎ができると、痛みをともなったり、飲食物がしみたりして、生活に支障が起こることがあるでしょう。
口内炎には、症状や原因によってさまざまな種類があることをご存知でしょうか。
今回は、口内炎の種類別に、おもな症状や原因を解説します。
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口内炎は、口の中の粘膜に起こる炎症の総称です。粘膜の表面にどのような症状が見られるか、またどのような原因が考えられるかによって、いくつかの種類に分けられます。
ただし、口内炎の症状は時間が経つと変化することがあるため、口内炎の分類はあくまで便宜的なものとして知っておきましょう。
口内炎の種類は、大きく分けて「アフタ性口内炎・カタル性口内炎・ウイルス性口内炎・カビによる口内炎・その他の口内炎」の5つです。それぞれの口内炎の症状と特徴を見てみましょう。
口内炎のなかで最も多く見られるのが、アフタ性口内炎です。
アフタ性口内炎は、粘膜に米粒くらいの大きさの白い潰瘍ができます。潰瘍は痛みをともない、悪化すると出血することがありますが、通常は1~2週間程度で自然に治り、傷跡は残らないことがほとんどです。
アフタ性口内炎のおもな原因には、ビタミン不足などの栄養の偏りや精神的ストレス、睡眠不足がおもに挙げられます。
粘膜が赤く炎症を起こす・ザラザラになる、白くなるといった症状が見られるのが、カタル性口内炎です。アフタ性口内炎は潰瘍と周囲の粘膜の境界がはっきりしているのに対し、カタル性口内炎の炎症の境界ははっきりしません。
カタル性口内炎ができると、口臭が強くなるのに加え、口の中が焼けるように感じたり、飲食物がしみて痛みを感じたりします。通常は1週間ほどで自然に治るでしょう。
カタル性口内炎のおもな原因には、入れ歯や矯正器具による刺激、噛み傷などの外傷、飲食物によるやけど、口腔内の不衛生が挙げられます。また、ビタミン不足や薬の服用、タバコの吸いすぎも要因の一つです。
ウイルス性口内炎は、ウイルスの種類によって、「ヘルペス性口内炎・ヘルパンギーナ・手足口病」に分けられます。
いずれの口内炎も、免疫力が弱い子どもに多く見られるのが特徴で、激しい痛みや発熱、倦怠感をともなうことがあります。
症状がひどい場合は、食事や水分を摂れずに脱水を起こす可能性があるため、注意が必要です。
口内炎には、「カンジダ」というカビ(真菌)の一種が増殖して起こるものがあります。
カビによる口内炎は、頬の内側や唇の裏側などに白い薄皮ができるのが特徴です。薄皮は簡単に剥がれ、剥がれた部分は赤みを帯びています。周囲の粘膜も赤く腫れているでしょう。
免疫力の低下や薬の服用などで常在菌のバランスが崩れることが、カビによる口内炎の原因と考えられます。
その他、食べ物・薬物・金属が刺激となり、アレルギー反応が起きることで生じる口内炎があります。
なかでもよく知られているのが、「扁平苔癬(へんぺいたいせん)」です。扁平苔癬では、白い粘膜疹がレース状に見られ、接触痛があったり、飲食物がしみたりします。
口内炎には、大きく分けて「アフタ性口内炎・カタル性口内炎・ウイルス性口内炎・カビによる口内炎・その他の口内炎」の5つの種類があり、それぞれ症状や原因が異なります。
特に多く見られるアフタ性口内炎の場合は、ビタミン不足などの栄養の偏りや精神的ストレス、睡眠不足が原因の一つです。
口内炎を予防するためには、ビタミンを意識的に摂取するとともに、睡眠時間を十分に確保して免疫力を向上させるのがポイントです。
また、食後の歯磨きをきちんと毎日行ない、口の中を常に清潔にしておきましょう。
氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。
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