目次
1.なぜ貧血を引き起こすのか?
貧血とは、血液中の赤血球に含まれる酸素を運ぶ役割を持つ「ヘモグロビン」が低濃度にある状態のことです。
ヘモグロビンは鉄を材料とするため、鉄が不足すると赤血球の働きが悪くなり、貧血を引き起こします。
また、ビタミン・葉酸などの栄養欠乏や、何らかの病気が原因で貧血を引き起こすこともあります。
息切れやめまい、動悸、倦怠感などの自覚症状が見られる場合、貧血の可能性があります。貧血の原因の一つとして考えるものに、偏った食事・不規則な食生活による栄養不足が考えられます。
そこで今回は、貧血が起きる原因や貧血予防の食事のポイント、おすすめのレシピを紹介しますので、貧血にお悩みの方は参考にしてみてはいかがでしょうか。
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貧血とは、血液中の赤血球に含まれる酸素を運ぶ役割を持つ「ヘモグロビン」が低濃度にある状態のことです。
ヘモグロビンは鉄を材料とするため、鉄が不足すると赤血球の働きが悪くなり、貧血を引き起こします。
また、ビタミン・葉酸などの栄養欠乏や、何らかの病気が原因で貧血を引き起こすこともあります。
貧血を予防するための食生活のポイントや、意識して摂りたい栄養素を紹介します。
貧血を予防するには、栄養バランスの取れた食事を、毎日3回規則正しく食べることが大切です。このとき、よく噛んで食べることで胃酸が分泌され、鉄を吸収しやすくなります。
また、コーヒー・緑茶・烏龍茶・紅茶などには、鉄と結合し鉄の吸収を阻害するタンニンが含まれるため、食事中や食後に飲むのは控えたほうがよいでしょう。
意識して摂りたい栄養素は、次のとおりです。
栄養素 | 働き | 多く含む食品の例 |
---|---|---|
鉄 | 鉄欠乏性貧血を予防する | ・肉類 ・魚類 ・野菜類 ・豆類 ・海藻類 |
ビタミンC | 鉄の吸収を促進する | ・野菜類 ・芋類 ・果物類 |
タンパク質 | ヘモグロビンの材料になる | ・肉類 ・魚類 ・豆類 ・卵類 |
葉酸 | 赤血球の生産を助ける | ・野菜類 ・豆類 ・穀類 |
ビタミンB12 | 赤血球の生産を助ける | ・肉類 ・魚類 ・卵類 ・乳製品 |
最後に、貧血予防におすすめのレシピを2つ紹介します。
鉄やタンパク質を豊富に含む厚揚げと、鉄の吸収を促進するビタミンCを含むほうれん草を使い、効率の良い貧血予防が期待できるレシピです。
・厚揚げ 2枚(200g)
・ほうれん草 1/2束
・しょうゆ 大さじ1
・みりん 大さじ1
・酒 大さじ1
・オイスターソース 大さじ1/2
・ごま油 大さじ1/2
・白ごま 適量
1. ほうれん草は5㎝ほどの幅に切り、熱湯で軽くゆでたら、冷水にとって水気を絞ります。
2. 厚揚げは一口大に切ります。
3. 【A】をすべて混ぜ合わせておきます。
4. ごま油を熱したフライパンで、厚揚げを炒めます。焼き色が付いたら、そこにほうれん草を加えて炒め、3を入れてさらに1分ほど炒めます。
5. 皿に4を盛り、白ごまを振って完成です。
タンパク質やビタミンB12を豊富に含み、鉄や葉酸も摂れる卵黄を使ったレシピです。季節によっては、新玉ねぎを使うとよりおいしく食べられます。
・卵黄 2個
・玉ねぎ 1/2個
・ブロッコリースプラウト 1パック
・削り節 適量
・しょうゆ 大さじ2
・みりん 小さじ1
1. 小さめの容器に卵黄を入れて【A】を加えたら、味をなじませるために、ラップをして冷蔵庫で一晩寝かせます。
2. 玉ねぎは薄く切って水に10分ほどさらし、ブロッコリースプラウトは根元の部分を切り落とします。
3. 玉ねぎの水気を切ったらブロッコリースプラウトを混ぜ合わせて皿に盛り、1の卵黄を載せます。仕上げに、削り節を上から振りかけて完成です。
貧血を予防する基本のポイントは、栄養バランスの取れた食事を、規則正しく・よく噛んで食べることです。
そのうえで、鉄・ビタミンC・タンパク質・葉酸・ビタミンB12といった、貧血予防に大切な栄養素が多く含まれる食品を意識して摂るとよいでしょう。
今回紹介した2つのレシピは、いずれも貧血予防におすすめなので、ぜひ食事メニューの参考にしてください。
氏名:梅村 将成(うめむら・まさなり)
外科医として地方中核病院に勤務中。
消化器外科のみならず総合診療医として、がん治療(手術・抗がん剤・緩和治療/看取り)を中心に、幅広く内科疾患・救急疾患の診療を行なっている。
資格:医師免許・外科専門医・腹部救急認定医
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