1.キウイフルーツに含まれる糖質
キウイフルーツに含まれている糖質について解説します。
1-1.キウイフルーツに含まれる糖質(可食部100g当たり)
キウイフルーツに含まれている糖質は、次のとおりです。
※可食部100g当たり
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炭水化物 |
ブドウ糖 |
果糖 |
緑肉種(生) |
13.4g |
3.7g |
4.0g |
黄肉種(生) |
14.9g |
5.0g |
5.5g |
1-2.キウイフルーツに含まれる栄養素
キウイフルーツは、ビタミンC・ビタミンE・カリウム・食物繊維なども豊富に含んでいます。ビタミンCは、コラーゲンの生成に深く関係しており、血管・歯・肌の健康に欠かせない栄養素です。
ビタミンEには、抗酸化作用があるため、老化防止に効果が期待できます。
カリウムは、ナトリウムの排出を促す働きがあり、血圧を下げるのにも効果的です。
食物繊維には、食後の血糖値の上昇を抑え、腸内環境を正常に保つ働きがあります。
2.キウイなどの果物は糖分が多くて太りやすい?
キウイをはじめとした果物は糖質を含む食品のため、太りやすさを心配する方もいるでしょう。しかし、他の炭水化物に比べて果物のほうが太りやすいわけではありません。
果物を食べすぎると中性脂肪の増大や肥満の原因となるため、一日200g(キウイであれば2個)を目安に摂取することが大切です。
3.キウイフルーツを使ったおすすめレシピ
ここからは、キウイフルーツを使ったおすすめのレシピ3選を紹介します。
3-1.キウイドレッシングの豚しゃぶサラダ
まず紹介するレシピは、さっぱりした味わいの「キウイドレッシングの豚しゃぶサラダ」です。
【材料】2人分
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・キウイフルーツ 1個
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・豚薄切り肉(しゃぶしゃぶ用) 150g
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・サニーレタス 3枚
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・ミニトマト 2個
【A】
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・酢 大さじ1.5
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・塩 小さじ1/3
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・こしょう 適量
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・オリーブ油 大さじ2
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・はちみつ 適量
【作り方】
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1. キウイフルーツは粗みじん切りにしましょう。
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2. 豚肉は、色が変わるまで1枚ずつ熱湯でサッとゆでます。
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3. レタスは食べやすい大きさにちぎり、ミニトマトは4つにカットしましょう。
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4. 【A】の調味料をよく混ぜ合わせたら、1のキウイフルーツを入れてドレッシングを作ります。
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5. 3のレタスとトマト、2の豚肉を器に盛り、4のドレッシングをかけたら完成です。
ドレッシングで使う塩やはちみつは、好みに合わせて分量を調整しましょう。
3-2.ツナとキウイのプチトースト
次に紹介するレシピは、カリカリのバゲットがおいしい「ツナとキウイのプチトースト」です。
【材料】2人分
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・ツナ缶(小・フレーク) 1缶
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・キウイ 1個
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・粉チーズ 小さじ2
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・バゲット 10cm
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・粒マスタード 小さじ2
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・塩 少々
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・粗挽き黒こしょう 少々
【作り方】
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1. ツナ缶はオイルの2/3程度を別の器に取り分けておきます。キウイフルーツは1㎝角に切っておきましょう。
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2. バゲットは1㎝の厚さに切って10枚用意します。
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3. ツナとキウイフルーツをボウルに入れたら、粒マスタード・塩・粗挽き黒こしょうを加えて味を調えましょう。
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4. バゲットの片面に、最初に取り分けたツナ缶のオイルを塗り、3を載せてから粉チーズを振りかけます。
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5. 温ったオーブントースターに4を入れて3~4分、カリッとするまで焼いたら完成です。
ツナは、全体に絡めやすく味もはっきりしている油漬けのフレークタイプがおすすめです。キウイフルーツは、グリーンとゴールデンのどちらでもおいしくいただけます。
バタールや大きめのフランスパンを使うときは、薄く斜めにカットし、半円にすると食べやすくなります。
3-3.キウイフルーツとトマトの白和え風
最後に紹介するレシピは、さっぱりした酸味の「キウイフルーツとトマトの白和え風」です。
【材料】2人分
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・キウイフルーツ 1個
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・ミニトマト 4個
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・絹ごし豆腐 60g
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・レモン汁 小さじ1
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・はちみつ 2g
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・塩 少々
【作り方】
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1. 絹ごし豆腐をキッチンペーパーでくるみ、その上に重しを載せてしばらく放置しておきます。
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2. キウイフルーツを5mm幅のいちょう切りにしたら、ミニトマトは縦に4等分にカットしましょう。
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3. 水分を切った絹ごし豆腐をすり鉢で滑らかになるまで潰し、レモン汁・はちみつ・塩を入れて混ぜ合わせます。
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4. 3と2をあえてお皿に盛ったら完成です。
レモンの酸味を活用することで減塩ができます。フルーツは、キウイフルーツ以外にもりんごや柿などを使うのもよいでしょう。果物と絹ごし豆腐は、水分が出てきやすいため、食べる直前に和えることをおすすめします。
キウイフルーツを積極的に食べて美しく健康な体を維持しましょう
ビタミンC・ビタミンE・カリウム・食物繊維など豊富な栄養素を含んでいるのがキウイフルーツです。キウイフルーツに含まれる栄養素は老化防止や余分なナトリウムの排出、腸内環境の改善などさまざまな効果が期待できます。
糖分が多い果物は、太りやすいイメージがありますが、同じ量の炭水化物と比べて太りやすいわけではありません。ただし、食べすぎると太るため、適量を摂取することが大切です。
監修者情報
氏名:高橋健太郎(たかはし・けんたろう)
循環器内科医として臨床に関わりながら、心血管疾患のメカニズムを解明するために基礎研究に従事。現在はアメリカで生活習慣病が心血管疾患の発症に及ぼす影響や心血管疾患の新しい治療法の開発に取り組んでいる。国内・海外での学会発表や論文報告は多数。
日本内科学会認定内科医、日本循環器学会所属。