キウイフルーツは低カロリーで栄養豊富な果物
含まれている栄養素も解説

キウイフルーツは、甘味と酸味のバランスが良いだけでなく、食感や彩りも楽しめる果物です。

さらに、栄養豊富ながらもカロリーは控えめなため、カロリーが気になる方も安心して食べられます。

今回は、キウイフルーツのカロリーや特徴を紹介するとともに、キウイフルーツに含まれる栄養素について解説するので、参考にしてください。

1.キウイフルーツのカロリーについて

ここでは、キウイフルーツのカロリーと特徴について紹介します。

1-1.キウイフルーツのカロリー

キウイフルーツには、「緑肉種」と「黄肉種」があり、それぞれカロリー(エネルギー)が異なります。

キウイフルーツの可食部100グラム当たりのカロリーは、次のとおりです。

  • ・緑肉種(生):51kcal

  • ・黄肉種(生):63kcal

1-2.キウイフルーツの特徴

キウイフルーツは、一年を通しスーパーマーケットで手に入りやすい果物の一つです。その多くは、ニュージーランドから輸入されています。

キウイフルーツには、ビタミン類やカリウム、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれているため、健康に良いといえるでしょう。

また、生のままおいしく食べられるのはもちろん、甘味や酸味、食感、彩りを活かし、カレーやサンドウィッチなどのさまざまな料理に活用することもできます。加熱や調理をしても、栄養素は失われません。

2.キウイフルーツに含まれる栄養素

キウイフルーツに含まれる栄養素のなかから、4つの栄養素の特徴を見てみましょう。

2-1.ビタミンC

緑肉種には71mg、黄肉種には140mgのビタミンCが含まれます。ビタミンCは、コラーゲンの生成のサポートや、皮膚のメラニン色素の生成抑制など、美肌に欠かせない栄養素です。

また、抗酸化作用による体の老化を防止する効果や、ストレスに対する抵抗力を高める効果も期待できるでしょう。

ビタミンCが不足してくると、血管がもろくなったり、貧血になったりする可能性があります。

2-2.ビタミンE

緑肉種には1.3mg、黄肉種には2.5mgのビタミンE(α−トコフェロール)が含まれます。ビタミンEは、強い抗酸化作用により細胞の酸化を防ぐため、老化防止が期待できる栄養素です。

ビタミンEが不足すると、血行不良による冷え性・頭痛・肩こりが起きやすくなる場合があります。

2-3.カリウム

緑肉種・黄肉種ともに、300mgのカリウムが含まれます。カリウムは、体内の余分なナトリウムの排出を促し、血圧を下げる働きがある栄養素で、塩分を摂りすぎた場合に効果的です。

カリウムが不足すると、脱力感・食欲不振・筋力低下などの症状が見られることがあります。

2-4.葉酸

緑肉種には37μg、黄肉種には32μgの葉酸が含まれます。

葉酸はビタミンの一種で、ビタミンB12とともに、赤血球の生産をサポートする栄養素です。そのため、妊娠中には欠かせない栄養素としても知られています。

また、タンパク質などの合成にも関与しており、細胞の生産・再生を促進してくれるでしょう。

一方で、葉酸が不足すると、鉄不足とは別の原因で血液不足を引き起こす可能性があります。

低カロリーのキウイフルーツは栄養補給にもおすすめ

キウイフルーツは、低カロリーかつ栄養価が高いため、効率的に栄養補給を助けてくれるでしょう。

具体的な栄養素として、ビタミンCをはじめとするビタミン類や、カリウムなどが挙げられます。

忙しい朝は半分に切ってスプーンで食べる、時間がある休日はさまざまな食材と組み合わせて料理に取り入れてみるなど、自分に合った食べ方を見つけてみてください。

監修者情報

氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。