グルコサミンの効能とは?
コンドロイチンとの違いや含まれる食べ物について

グルコサミンやコンドロイチン、健康を気にし始めるとよく耳にする成分ですが、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。

ここではグルコサミンの特徴、コンドロイチンとの違い、グルコサミンが含まれる食品や摂取する際の注意点について説明します。

1.グルコサミンとは?

グルコサミンの特徴について、また、コンドロイチンとの違いについても併せて紹介します。

1-1.グルコサミンの特徴

グルコサミンは、アミノ糖と呼ばれる物質の一つで、体内でも生成されるものです。人間の軟骨などの主たる成分であり、カニやエビなど甲殻類の殻に含まれるキチン質という成分が分解されることにより作られます。

関節内でクッションのような働きをしていることから、グルコサミンの摂取により骨関節の動きを滑らかにしたり、関節の痛みを和らげたりといった効果が期待できます。

グルコサミンは年齢を重ねるにつれて少なくなることに加え、体内でも作られにくくなることがわかっています。

1-2.コンドロイチンとの違い

一方、コンドロイチンはサメの軟骨成分で、ネバネバとした水分を含む物質です。人間の体内でも軟骨や皮膚の構成成分となっており、粘液や角膜、血管壁といったさまざまな部位に含まれています。

膝の関節の軟骨を保護する役割から、年齢を重ねてもアクティブに歩きたい方にとって有効とされる成分です。

グルコサミンと同様に、体内で生成されるものの、加齢により作られにくくなる成分のため外から補うことが求められます。

2.グルコサミンが含まれている食べ物

グルコサミンの摂取が、関節に良い効果をもたらすことを紹介しました。
では、グルコサミンはどのような食べ物に含まれているのでしょうか。

グルコサミンが含まれている代表的な食品としてはエビやカニといった甲殻類の殻が挙げられます。しかし、日常的に甲殻類の殻を食べることはあまりないかもしれません。
このように、一般的な食品から摂取することは難しいため、健康食品などを利用するのもよいでしょう。

食事や健康食品などでグルコサミンを適度に摂取しましょう

グルコサミンの特徴やコンドロイチンとの違い、摂取するときの注意点について説明しました。

グルコサミンは、おもに膝関節の動きを滑らかにしたり、痛みを和らげたりする役割を持っています。しかし、年齢を重ねるにつれて体内で作られにくくなるため、食事や健康食品などで補うのもよいでしょう。

監修者情報

氏名:井林雄太(いばやし・ゆうた)
総合病院勤務。大分大学医学部卒。
日本内科学会認定内科医、日本内分泌内科専門医、日本糖尿病内科専門医の資格を保有。現在は医師業務のかたわら、正しい医療情報を伝える啓発活動も市民公開講座など通して積極的に行なっている。