1.レタスについて
レタスはキク科アキノノゲシ属の植物です。原産地は地中海沿岸から西アジアといわれており、中国経由で奈良時代に日本に渡来し、古くから食されてきました。
レタスは大きく4種に分類され、国内で最も流通量の多いレタスである「結球レタス」、サニーレタスに代表される「リーフレタス」、縦長に結球する「立ちレタス」、長い茎を持つ「茎レタス」があります。
レタスは低カロリーの食材であり、可食部100gにつきエネルギーは11kcalしかありません。
2.レタスの食物繊維量と一日の摂取目安量について
レタスに含まれる食物繊維の量と、一日あたりの食物繊維摂取目安量を解説します。
2-1.レタスの食物繊維量
レタスは、可食部100gあたりに水溶性の食物繊維0.1g、不溶性の食物繊維1.0g、合計で1.1gの食物繊維を含んでいます。
2-2.一日の食物繊維の摂取目安量
生活習慣病の予防を目的とする場合、食物繊維は一日に24g以上摂取するのが理想とされています。そのため、レタスを100g食べると、理想的な食物繊維量の約4.6%を摂ることが可能です。
3.食物繊維を含むレタスを使ったおすすめレシピ
食物繊維が豊富なレタスを用いたレシピを2品ご紹介します。
3-1.えびとレタスの塩昆布炒め
塩昆布の旨味で食欲が湧く一品です。
【材料(2人分)】
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・えび 10尾
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・塩 適量
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・片栗粉 適量
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・レタス 1/2個
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・しょうが 1/2片
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・長ねぎ 1/2本
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・ごま油 大さじ1
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・塩昆布 10g
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・しょうゆ 適量
【作り方】
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1. えびの殻をむいたら、塩と片栗粉をまぶして揉みます。水洗いしてから水分をしっかり拭き取って、背ワタを取りましょう。
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2. レタスをちぎって一口大にし、しょうがをみじん切り、長ねぎを斜め切りにします。
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3. フライパンにごま油を熱したら、しょうがと長ねぎを炒め、長ねぎがしんなりしたところでえびを加えてさらに炒めましょう。
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4. えびに火が通って色が変わったら、レタスも加えてさっと炒めてください。
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5. 塩昆布で味付けし、仕上げにしょうゆを適量加えたら完成です。
レタスを加えたあとは加熱しすぎずに、さっと炒めるのがポイントです。
3-2.レタス豆腐シュウマイ
シュウマイの皮を使わずレタスで代用した、低糖質なレシピです。
【材料(14~15個分)】
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・木綿豆腐 150g
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・豚ひき肉 150g
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・玉ねぎ 1/2個
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・しょうが 1片
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・レタス 180g
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・片栗粉 大さじ2
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・小麦粉 大さじ1/2
【A】
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・しょうゆ 大さじ1
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・酒 大さじ1
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・ごま油 小さじ2
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・塩 適量
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・こしょう 適量
【作り方】
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1. 木綿豆腐をキッチンペーパーで包んだら、重しを載せて十分に水切りします。
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2. 玉ねぎをみじん切りにしたら片栗粉をまぶし、しょうがをすりおろしてください。
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3. レタスを5cmの細切りにし、薄く全体に小麦粉をまぶします。
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4. ボウルに豚ひき肉、【A】、1、2を加えたら、しっかりと混ぜ合わせて肉ダネを作りましょう。
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5. 4の肉ダネを14~15等分に丸めて、3のレタスを付けていきます。ぎゅっと押さえて付けるのがポイントです。
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6. 蒸し器を加熱し、蒸気が上がったら5を入れて10~12分程度蒸します。
レタスの食感がおいしい一品です。からしじょうゆで食べると味が引き立つので、お好みで添えてみてはいかがでしょうか。
日々の食卓にレタスを加えておいしく食物繊維を補いましょう
レタスは、低カロリーで食物繊維が豊富なヘルシー食材です。
生食でぱりぱりとした歯ごたえを楽しみながら味わうだけでなく、料理の材料の一つとして過熱して食べるのもおすすめです。食物繊維が不足しがちな現代人にとって、手軽に食物繊維を補える魅力的な食材といえるでしょう。
レパートリーの幅を増やして、レタスを日々の食生活においしく摂り入れていきましょう。
監修者情報
氏名:梅村 将成(うめむら・まさなり)
外科医として地方中核病院に勤務中。
消化器外科のみならず総合診療医として、がん治療(手術・抗がん剤・緩和治療/看取り)を中心に、幅広く内科疾患・救急疾患の診療を行なっている。
資格:医師免許・外科専門医・腹部救急認定医