1.免疫力を高める果物・栄養素とは?
ここでは、免疫力アップが期待できる栄養素と果物について紹介します。
1-1.ビタミンA
ビタミンAは、目・鼻・のどなどの、粘膜や皮膚の健康維持に必要な栄養素です。体内へ外敵(ウイルス・細菌など)が侵入しないように、バリア機能を高める働きがあります。
1-2.ビタミンC
ビタミンCは、コラーゲンの合成に関わり、粘膜や皮膚の健康維持に必要な栄養素です。バリア機能を高めると同時に、白血球の働きを強くして免疫力をアップします。
1-3.ビタミンE
ビタミンEは、強い抗酸化作用を持ち免疫力の低下を防ぐ栄養素です。また、ビタミンCと一緒に摂ることで、より抗酸化力がアップします。
1-4.ビタミンB群
ビタミンB群は、代謝を助ける働きがあります。ビタミンB群の一種であるビタミンB1は、ブドウ糖をエネルギーに変換するときに必要です。ビタミンB2とビタミンB6は、糖質・タンパク質・脂質の代謝とエネルギー産生に関わっています。
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【ビタミンB1が豊富な果物】
柑橘類・パイナップル・メロン
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【ビタミンB2が豊富な果物】
アボカド・柑橘類・バナナ
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【ビタミンB6が豊富な果物】
バナナ・アボカド・柑橘類・キウイフルーツ
2.免疫力を上げる果物を使った料理レシピ
果物はそのまま食べてもおいしいですが、特有の酸味や甘みを活かせば、いつもとはひと味違った料理が楽しめます。
2-1.キウイフルーツとアボカドのサラダ
まず紹介するのは、免疫力を上げる果物「キウイフルーツ」と「アボカド」を使ったレシピです。
【材料】(2人分)
【A】
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・はちみつ 小さじ1
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・レモン汁 小さじ1.5
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・オリーブ油 大さじ1.5
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・塩 適量
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・こしょう 適量
【作り方】
2-2.パイナップルと豚肉のレタス包み
つぎに紹介するのは、免疫力を上げる果物「パイナップル」を使ったレシピです。
【材料】(2人分)
【作り方】
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1. パイナップルは5mm角に切る。玉ねぎは粗みじん切りにします。
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2. パイナップル&ピンクペッパーのフルーツブランデー・はちみつ・しょうゆ・片栗粉を混ぜ合わせておきましょう。
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3. フライパンにサラダ油を熱し、パイナップルを炒めます。
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4. アルコール分が飛んだところで、豚ミンチ肉も加えて炒め、豚肉の色が変わったら玉ねぎを加えてさらに炒めましょう。
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5. 玉ねぎがしんなりしてきたら、2を加えて汁気がなくなるまで炒めます。
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6. 洗ったレタスを添えたら完成です。
2-3.にんじんとグレープフルーツのマリネサラダ
最後に紹介するのは、免疫力を上げる果物「グレープフルーツ(柑橘類)」を使ったレシピです。
【材料】(2人分)
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・にんじん 5㎝
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・グレープフルーツ(ホワイト) 1個
【A】
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・グレープフルーツの搾り汁 大さじ2
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・レモン汁 大さじ1
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・砂糖 小さじ1/2
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・オリーブ油 大さじ1.5
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・塩 適量
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・こしょう 適量
【作り方】
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1. にんじんはピーラーで細長くスライスします。グレープフルーツは薄皮を取って小房に分けましょう。
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2. 【A】の調味料とグレープフルーツを合わせます。
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3. 熱湯でにんじんをゆで、熱いうちに2に漬け込みましょう。粗熱が取れてから冷蔵庫に入れ、しっかり冷えたら完成です。
免疫力を上げる果物を食べて健康的な毎日を送りましょう
果物は栄養価が高く、免疫力アップが期待できる栄養素を豊富に含んでいます。健常者では、毎日200g程度を食べることがすすめられています。
果物は、そのままデザートとして食べるのはもちろん、料理に使うことでいつもの食卓に彩りを添えてくれるでしょう。今回ご紹介したレシピを参考に、料理にも使ってみてはいかがでしょうか。果物を食べる習慣をつけ、おいしく健康的な日々を送りましょう。
監修者情報
氏名:高橋健太郎(たかはし・けんたろう)
循環器内科医として臨床に関わりながら、心血管疾患のメカニズムを解明するために基礎研究に従事。現在はアメリカで生活習慣病が心血管疾患の発症に及ぼす影響や心血管疾患の新しい治療法の開発に取り組んでいる。国内・海外での学会発表や論文報告は多数。
日本内科学会認定内科医、日本循環器学会所属。