ヨーグルトに含まれる栄養素とは?
ヨーグルトを使ったおすすめレシピを3つ紹介

ヨーグルトは牛乳などの原料乳を加熱し、乳酸菌やビフィズス菌で発酵させた食品です。牛乳に含まれる豊富な栄養素が乳酸発酵により吸収されやすくなっており、腸内環境の改善や免疫力のアップに役立つとされています。

この記事では、発酵食品として知られるヨーグルトに豊富に含まれている栄養素について解説します。また、ヨーグルトを使ったおすすめのレシピも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1.ヨーグルトに含まれる栄養素

まずは、ヨーグルトにどのような栄養素が含まれているのかを解説します。

1-1.タンパク質

タンパク質は、髪や筋肉・皮膚・臓器などのすべての細胞を構成する主要な成分であり、またホルモン・酵素・免疫などの調節機能を担う成分であることからも、生命の維持に欠かせないものです。肉類や魚介類・卵類や豆類などに多く含まれますが、ヨーグルトをはじめとした乳製品にも、タンパク質は豊富に含まれています。

ヨーグルト(全脂無糖)のタンパク質は、可食部100gあたり3.6gの含有量となっており、普通牛乳(100gあたり3.3g含有)よりもタンパク質量が多くなっています。

1-2.カルシウム

カルシウムは体重の1~2%を占める成分で、骨や歯として人の体に最も多く含まれているミネラルです。骨や歯を健康に保つ働きのほか、筋肉の収縮や神経興奮の抑制などにも関与しています。

カルシウムはさまざまな食品に含まれており、ヨーグルト(全脂無糖)のカルシウムは、可食部100gあたり120mgの含有量です。また、乳製品にはカルシウムの吸収を促進するビタミンDやクエン酸、CPP(カゼインホスホペプチド)というタンパク質が含まれています。したがって、効率的にカルシウムを摂取するには、乳製品がおすすめです。

1-3.乳酸菌

ヨーグルトに豊富に含まれているビフィズス菌などの乳酸菌は、腸内で大腸菌などの悪玉菌の繁殖を抑え、腸内環境を整える働きがあります。腸内環境が良くなることは、便通の改善だけでなく、免疫力のアップやコレステロールの低下にも役立ちます。

2.栄養豊富なヨーグルトを使ったおすすめレシピを紹介

ヨーグルトはそのまま食べるだけでなく、料理の材料として活用できる食材です。加熱しても栄養は変わらないため、安心してさまざまな料理に利用してください。

ここからは、ヨーグルトを使ったおすすめのレシピを紹介します。

2-1.いわしとヨーグルトとパクチーのトースト

いわしとヨーグルト、パクチーを合わせてトースト仕立てにする、個性的な一品です。

【材料】2人前

  • ・食パン(厚み2.5cm) 60g

  • ・真いわし 5尾

  • ・オリーブ油 大さじ2

  • ・ニンニク 1かけ

  • ・パクチー 5g

【A】

  • ・ヨーグルト 30g

  • ・マヨネーズ 10g

  • ・しょうゆ 小さじ1/3

  • ・おろししょうが 1かけ分

【作り方】

  • 1. ニンニクはみじん切りにし、パクチーは適当な長さに切っておきます。

  • 2. フライパンにオリーブ油を入れ、ニンニクを加えて弱火で加熱しましょう。香りが立ってきたら真いわしを入れ、中火で表面4分、裏面3分焼きます。

  • 3. 泡だて器で【A】の材料をしっかり混ぜましょう。

  • 4. 食パンに3を塗り、その上に2を並べます。トースターで4分加熱し、仕上げにパクチーを飾ったら完成です。

2-2.きのこのクリームディップ

クラッカーや薄く切ったバゲットなどと楽しみたい、おしゃれなディップです。

【材料】2人前

  • ・しいたけ(小) 2枚

  • ・しめじ 1/4パック

  • ・エリンギ(小) 1本

  • ・マッシュルーム 3個

  • ・ベーコン 1枚半

  • ・万能ねぎ 3本

  • ・ニンニク 1片

  • ・塩 適宜

  • ・黒こしょう 適宜

  • ・タイム(生) 2枝
     または乾燥タイム 小さじ1/2

  • ・プレーンヨーグルト(無糖) 80g

  • ・クリームチーズ 50g

【作り方】

  • 1. いしづきを取ったしいたけ、しめじ、エリンギをマッシュルームと合わせて粗みじんにし、ニンニクもみじん切りにします。クリームチーズは室温に出しておきましょう。万能ねぎは白い部分と緑の部分を分けて小口切りにしておきます。

  • 2. 5mm幅に切ったベーコンをフライパンで炒め、カリッとしたら取り出しましょう。同じフライパンにニンニクと万能ねぎ(白い部分)を入れ、香りが立ったらきのこを入れて塩・こしょうで味を調えたら、しんなりするまで炒めます。火を止める直前にタイムを加えましょう。

  • 3. クリームチーズをボウルに入れ、プレーンヨーグルトで伸ばしていきます。クラッカーなどですくえるくらいの固さになるように、ヨーグルトで適宜調節するとよいでしょう。やわらかくなったら2のベーコン、きのこ類と万能ねぎを加えて混ぜます。

  • 4. 器に3を盛りつけ、軽くソテーした薄切りきのこや万能ねぎ、タイムを散らしたら、クラッカーや薄切りバゲットなどを添えて完成です。

2-3.チーズinかぼちゃボールの豆腐クリームサラダ

茶巾絞りの要領で丸めた「かぼちゃボール」がメインになった、ボリュームのあるサラダです。

【材料】2人前

  • ・かぼちゃ 1/8個

  • ・にんじん 1/4本

  • ・ブロッコリー 1/4個

  • ・プロセスチーズ 15g

  • ・アーモンド 15g

  • ・サニーレタス 1枚

  • ・絹こし豆腐 60g

  • ・プレーンヨーグルト 大さじ2

  • ・マヨネーズ 大さじ2

  • ・塩 一つまみ

  • ・こしょう 少々

【作り方】

  • 1. かぼちゃはワタと種を取って2センチ角に切り、耐熱容器に入れてから、濡らしたキッチンペーパーをかぶせてラップをします。竹串が簡単に通る程度のやわらかさになるまで、3分程度電子レンジで加熱したら、ラップを外して粗熱を取っておきましょう。

  • 2. にんじんは1cm角、ブロッコリーは小房に分けて、同様に電子レンジでやわらかくなるまで加熱しておきます。

  • 3. プロセスチーズをかぼちゃの数と同じ数に切り分けたら、かぼちゃをラップに載せ、中央をへこませてチーズを置き、茶巾絞りの要領で包んでボール型にしましょう。

  • 4. 絹こし豆腐をボウルに入れたら、泡だて器でつぶし、なめらかにします。プレーンヨーグルトとマヨネーズを加え、塩こしょうで味を調えましょう。

  • 5. 4にかぼちゃボール、にんじん、ブロッコリー、刻んだアーモンドを入れて軽く混ぜ合わせ、サニーレタスを敷いた器に盛りつけて完成です。

栄養豊富なヨーグルトをたっぷりいただきましょう

ヨーグルトは、タンパク質とカルシウムも豊富に含んだ栄養価の高い食品で、腸内環境も整える働きがあります。そのまま食べるのはもちろんのこと、今回紹介したように、爽やかな酸味とコクを生かして、料理に使うのもおすすめです。日々の食卓にぜひ取り入れてみてください。

監修者情報

氏名:高橋健太郎(たかはし・けんたろう)
循環器内科医として臨床に関わりながら、心血管疾患のメカニズムを解明するために基礎研究に従事。現在はアメリカで生活習慣病が心血管疾患の発症に及ぼす影響や心血管疾患の新しい治療法の開発に取り組んでいる。国内・海外での学会発表や論文報告は多数。
日本内科学会認定内科医、日本循環器学会所属。