目次
1.トコトリエノールとは
トコトリエノールは、ビタミンEの一種です。ビタミンEは、抗酸化ビタミンの一つで、多くの場合トコフェロールを指します。そのトコフェロールの構造に変化が生じることでできるのが、トコトリエノールです。
トコトリエノールは、トコフェロールよりも強い抗酸化作用を有していることから、「スーパービタミンE」とも呼ばれています。さらにはコレステロールや血圧を下げるほか、抗がん作用なども報告されていることから、健康維持に対しても効果が期待されています。
トコトリエノールは、ビタミンEの一種です。高い抗酸化作用があるとされている成分です。
今回は、トコトリエノールの働きや役割、一日に必要な摂取量などを詳しく解説します。健康維持の参考にしてみてください。
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トコトリエノールは、ビタミンEの一種です。ビタミンEは、抗酸化ビタミンの一つで、多くの場合トコフェロールを指します。そのトコフェロールの構造に変化が生じることでできるのが、トコトリエノールです。
トコトリエノールは、トコフェロールよりも強い抗酸化作用を有していることから、「スーパービタミンE」とも呼ばれています。さらにはコレステロールや血圧を下げるほか、抗がん作用なども報告されていることから、健康維持に対しても効果が期待されています。
トコトリエノールは、人間の身体に対してさまざまな働きをしていると考えられています。こちらでは、トコトリエノールのおもな働きを紹介します。
人間の身体では、呼吸によって取り込まれた一部の酸素が活性化された状態である「活性酸素」という物質になります。トコトリエノールの高い抗酸化作用には、活性酸素がもたらす傷害から身体を防御する機能が備わっているとされています。
トコトリエノールには、血中のコレステロールを低下させる作用があります。コレステロールは、人の身体に存在する脂質の一種で、細胞膜やホルモン、胆汁酸などの材料になるため、ある程度は健康維持のために必要な成分です。
ビタミンEは、さまざまな食品に含まれていますが、トコトリエノールを含んでいる食品には、パームヤシや米ぬかなどがあります。
トコトリエノールを含んでいる食品が限定的であるため、食事からの摂取量はごくわずかです。そのため、トコトリエノール単体での必要な摂取量は設定されていません。
トコトリエノールは、他のビタミンEに比べると熱に弱い性質があるため、トコトリエノールだけを分離することが技術的に困難です。そのため、トコフェロールと一緒に配合されているサプリメントが市販されています。
トコトリエノールを含むビタミンEは、一般的な食事内容で過剰摂取になるリスクはないとされています。しかし、サプリメントなどでトコトリエノールを使用すると過剰摂取になる可能性もあります。もし体調に変化が生じた場合は医療機関へ受診してください。
トコトリエノールはビタミンEの一種であり、非常に高い抗酸化作用を持っているため、さまざまな健康効果が期待されています。しかし、トコトリエノールは、米ぬか油などの限られた食品にしか含まれていません。
抗酸化作用を期待する場合には、サプリメントの摂取が選択肢に入りますが、過剰摂取には注意しましょう。抗酸化作用を持っている成分は、トコトリエノール以外にも存在するのでバランスの良い食事を意識してみてください。
氏名:谷山由華(たにやま・ゆか)
防衛医科大学校医学部医学科卒。現在は内科クリニックで訪問診療を担当。内科全般・老年医療・在宅医療に携わっている。
成分
アミノ酸は、エネルギー産生栄養素(三大栄養素)の一つであるたんぱく質 を構成するために必要不可欠な有機化合物です。
成分
ブドウ糖は人間にとって重要な栄養素の一つです。
成分
ビタミンK2は人間にとって重要な栄養素であり、不足することでさまざまな病気のリスクがあります。
成分
日本人が不足しやすい栄養素の一つに、「鉄分」があります。
成分
日本人に親しまれている「緑茶」は健康に良い影響をおよぼし、緑茶を飲む習慣がある人は、病気によるさまざまなリスクを軽減することがわかっています。