商品開発当初は、化粧品が持つ瑞々しく華やかなイメージを基に考えていました。それを、水のちから、植物のちから、発酵のちからで、叶えられないかと。しかし、50代・60代の方たちにヒアリングした際、緊迫した焦りや切実な思いを感じました。"私たちには時間がない。今すぐ「良い」と思える化粧品じゃないと"。その時、年代によって、繊細に変化する女性の肌と気持ちを知りました。

全年代に合う化粧品なんてないということ、そしてスキンケアの中でも、50代以降の肌にしぼらなければ、満足してもらえるエイジング スキンケア^※は作れないと気付いたのです。そして、その鍵となる成分は酵母だと確信し、エファージュのために、スキンケアにふさわしい未知の可能性を秘めた酵母を探し続けました。

※年齢に応じたお手入れのこと

サントリーはこれまで酵母がもつ様々な特性を追求し、ビールやウイスキーなどの醸造に用いるため、日々、酵母研究を重ねてきました。しかし、エファージュにふさわしい酵母を見つけ出すというのは、とても大きな挑戦でした。

"酵母バンク"と呼ばれる保管庫がサントリーにはあり、そこに数千株におよぶ酵母を保有しています。酵母研究の歴史も長く、今では先進的な遺伝子レベルでの解明にも取り組んでいます。このようなサントリーならではの知見が、今回の酵母探しの大きな原動力となったことは間違いありません。

酵母のさらなる力を解明し、エファージュが進化していくためにふさわしい酵母を見つけ出すという作業には、これまで培った力をもってしても、長い年月を要しました。そして、ようやく、サントリーがウイスキーをつくるために50年以上保有していた酵母の中に、「時間」と「光」に負けない力をもつ特別な酵母を発見したのです。それが『ラビスTM』です。サントリーウイスキーのふるさと、山崎の地ではじまった、酵母研究の長い歴史があったからこその発見でした。

探し求めていた酵母『ラビスTM』にたどり着いた後も、最もよい状態のエキスを抽出する条件を探る必要があり、サントリーがもつ先進の酵母研究のノウハウを駆使してもなお、長い歳月を費やさねばなりませんでした。試行錯誤を繰り返し、そのあいだは、もどかしい想いもありましたが、商品が世に出て、たくさんの女性の方から喜びのお声をたくさん頂戴し、感慨もひとしおです。これからもエファージュはさらなる進化を続けてまいります。ご期待ください。