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年齢対策の新定番「セサミン」

ゴマの健康パワーが秘める若々しさのカギ!

監修:愛知学院大学
心身科学部 健康栄養学科 客員教授
農学博士
大澤 俊彦

抗酸化成分として注目を集めるゴマ。しかし、その道のりはたやすいものではありませんでした。
ゴマはわずか2ミリほどの一粒一粒に高栄養をギュッと凝縮した健康パワーの優良児。
古来より"美と健康"の象徴として知られてきましたが、
サントリーが不屈の研究精神によってセサミンの健康パワー解明へとたどり着き、いまや老化を遠ざけるパワフル成分の新定番として注目される存在となりました。
ゴマに含まれる希少な健康成分「セサミン」。その発見に至る感動のドラマをたどりましょう。

ゴマリグナン、抗酸化力の解明へ

エイジングケア効果で注目される
 ゴマだけが持つ健康成分「ゴマリグナン」

不老長寿、美容、体力増強などのゴマの栄養と健康パワーは、古代から世界中で知られています。
ゴマの代表的な有効成分は「ゴマリグナン」という物質です。しかし、ゴマだけが秘めている健康成分「ゴマリグナン」の価値や有用性が判明したのはごく最近のこと。長年の研究によって「ゴマリグナン」には若々しさを保つ高い能力があることが明らかになってきました。
ゴマにはカルシウムやセレンなどのミネラル、カロテン、ビタミンEなど健康長寿に欠かせないビタミンが多く含まれていることは知られています。しかし、カラダをサビ(酸化)から守る能力があることが解明されたのは、ほんの20年ほど前にすぎません。近年、ゴマの中にあるゴマリグナンが生体のサビ(酸化)を防ぎ、有害な活性酸素に対抗する働きを持つ事実が次々と突き止められたのです。

サビないカラダのために補給したい抗酸化物質

私たちのカラダには約60兆個の細胞があり、これらの細胞が正常に活動すれば健康を維持できます。しかし私たちが呼吸をするたびに酸素を取り入れ、エネルギーを作り出す際、体内に取り込んだ酸素の一部が強い攻撃力を持つ活性酸素に変わり、細胞にダメージを与えます。細胞が傷つくことでカラダは正常な活動がしにくくなり、これが老化を促す大きな要因となっています。
もともと体内には活性酸素の攻撃から細胞を守る抗酸化酵素(SOD)が備わっています。しかし、SODは40歳前後から減少し、加齢とともに衰えるため、抗酸化物質を体外から補給しない限り、カラダの抗酸化力は減っていく一方です。
そこで、老化に拍車をかけないために、抗酸化物質として知られるビタミンE、ビタミンC、ポリフェノール、コエンザイムQ10だけでなく、ゴマの有効成分である「ゴマリグナン」の高い抗酸化力が注目されているのです。

セサミン抽出への険しい道のり

セサミンの常識を覆せ!

若々しさを支えるゴマの健康パワーは計り知れません。
しかし1985年当時、日本ゴマ科学会はセサミンの存在を認知してはいましたが、その働きを重要視してはいませんでした。セサミノールやセサモリンなどのゴマリグナンの働きによって、ゴマが不老長寿の食材であることは知られていたものの、多くの専門家はセサミンの化学式を根拠に、セサミンは体内で活性しないと判断していたのです。

このような常識を打破したのは、サントリー健康科学研究所が行なったセサミンの健康パワーの発表です。
関係者は驚きましたが、ここからセサミンへの関心が一気に上昇。さまざまな共同研究が立ち上がり、セサミンの健康作用を解明する道が徐々に開かれていったのです。

セサミンだけを抽出する独自技術

セサミンはゴマリグナンの一種で、極めて稀少な健康成分です。わずか2ミリほどのゴマは硬い種皮に覆われ、約50%が脂質です。種皮のまま食べても消化されず、成分は吸収されません。 しかし、すりゴマにすれば消化吸収は良くなるものの、脂肪の高カロリーが気になります。脂肪を取り過ぎないで、いかにセサミンを抽出するかが、次の研究テーマになりました。

摂取しやすい形状と適量の追求

「1%にも満たないセサミン稀少成分だけをなんとか抽出できないものか…」。
試行錯誤のチャレンジは続きました。
長い研究の中でも、セサミンの抽出ほど困難を極めたプロセスはありません。
しかし、研究者らの忍耐と情熱が報われる時が訪れます。研究を地道に重ねた努力が実り、独自の抽出技術にたどり着いたのです。
さらに、抽出されたセサミンを飲みやすく、吸収しやすいソフトカプセルにする研究も重ねました。材料、成分、形状、数量の全てに検証の裏付けがあります。
それがサントリーの手掛ける「セサミンEXシリーズ」をはじめとする健康食品のエビデンスと高品質につながっているのです。

健康パワーを高める相互作用へのあくなき探求

「やってみなはれ」が追い風に

地道な研究の結果、セサミンは、ビタミンEやトコトリエノールと一緒に摂れば有効に 働くことがわかりました。
社内には「酒メーカーなのに健康食品に手を染めるのか」などと、セサミンの商品化への風当たりはありましたが、当時の佐治敬三社長は「健康は万人に大切なこと。いつかは誰かがやらねばならない。だからうちがやる。やってみなはれ」と社員に発想の転換を求め、ハッパをかけたのです。

脂質の研究から足掛け8年。
佐治社長の「失敗してもええから、全力でやれ。夢を大きく膨らませてみい。悠々と急げ」が追い風になり、1993年に「セサミン」第1号の発売にこぎつけました。

試験管に入った脂質の酸化状態を色で検証する基礎研究。色が濃いほど酸化が強い状態を示す 

*出典 : 「佐治敬三―へんこつ なんこつ 」「20世紀名言集 大経営者篇」

健康成分との相互作用を実証

その後、サントリー健康科学研究所と大学との共同研究が着々と進み、ビタミンEやトコトリエノール(※)との相性が認められ、2003年にトコトリエノールを加えた「セサミンEプラス」を発売。その10年後にオリザプラス(玄米ポリフェノール)がセサミン、ビタミンE、トコトリエノールのトリプルパワーを実証。2012年に「セサミンEX」をリニューアル発売します。

このようなセサミンと健康成分とのコラボレーションは、前人未到ともいえる先駆的な研究です。佐治社長の信念である「出る杭が伸ばす自由奔放な発想」や「青年の心で日々新たに生きる先見力、創造力」がいかんなく発揮されたのです。

その後も、DHAやEPA、ローヤルゼリー、コエンザイムQ10との相互作用の発見に結びつき、さまざまな健康成分との相互作用が次々と実証されています。

《セサミンとビタミンE》

セサミンがビタミンEの酸化を防止
九州大学の菅野教授との共同研究によってセサミンとビタミンEを摂取すれば、その相互作用 が強まり、体力増進や美容をサポートすることが実証されています。
相互作用で体力、年齢、美容をサポート

《セサミンとDHA&EPA》

酸化されやすいDHA&EPAをセサミンが保護
DHA&EPAは、体内で酸化されやすい弱点がありました。セサミンはDHAやEPAを酸化から守り、サポートします。

《セサミンとコエンザイムQ10》

セサミンがコエンザイムQ10を効率的に体内へ
コエンザイムQ10は、生命維持に必須のエネルギーを供給する重要な働きがあります。セサミンはコエンザイムQ10を体内に効率的に移行させるようにサポートします。

《セサミンとローヤルゼリー》

セサミンがローヤルゼリー特有の成分の減少を抑える
ローヤルゼリーは、デセン酸という特有成分が含まれますが、摂取時に酸化すると量が減少する傾向があります。セサミンを一緒に摂取すれば、減少を抑え、吸収の効率化を促すことができます。

このように、サントリーの健康食品は、健康成分の独自のコーディネートとベストマッチングから誕生しています。
その他、「天然の防衛物質」とも言われるミツバチのプロポリス、ノコギリヤシなどの成分とのコラボレーションが健康成分の相互の健康パワーを引き出し、高め合うことも発見しました。

ゴマは、あたかもセサミンと健康成分の仲を取り持つ仲人役のような役割を果たしているのではないでしょうか。
ベストパートナー探しは、今日も続いています。

※トコトリエノール:ビタミンEによく似た成分。パーム油、米や麦のぬかなどに多く含まれる

取材・文 GOOD AGING LABO 編集部

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