乾燥対策に！　薬膳パワーたっぷりの「ゴマ」レシピ

乾燥の厳しい季節は、食品でうるおいを補うのがおすすめ

暑かったと思ったら、急に寒くなったり…。急激な気候の変化は、体調にも悪影響を及ぼします。
特に乾燥が厳しいときは、呼吸器系や消化器系の調子が悪いという方も多くみられます。
中医学では、大腸が五臓の「肺」と密接な関係があり、肌とも関係が深いと言われています。
これらの共通点は、いずれも「乾燥が嫌い」で「うるおいが好き」ということ。
乾燥が厳しい季節は、夏と異なり水分の摂取が疎かになりがちで、体の外からのうるおい補給も少なくなっています。
そこでおすすめなのが、食品でうるおいを補うこと。
たとえばアーモンドなどのナッツ類。薬膳でナッツ類は、適度な油分でうるおいを保ち、便秘解消にも役立つとされています。

うるおい補給と老化防止にゴマのパワー

体の外からのうるおい補給で、特におすすめなのはゴマ。この小さなパワーをあなどるなかれ！　良質な油をたっぷり含み、食物繊維、ポリフェノールも豊かで、お通じの改善と老化防止に最適です。
ちなみに、白と黒に栄養価の大差はありませんが、食養生の世界において、色はとても大切です。
特にこの5色。

• 青＝肝
• 赤＝心
• 黄＝脾
• 白＝肺
• 黒＝腎

それぞれの色に、五臓への効能があるとされています。
つまり、白ゴマと黒ゴマは、以下の効果があると考えられます。

白＝肺などの呼吸器、皮膚、大腸、鼻に効果あり
黒＝生命、命の根源に関係あり。腎、骨、脳、婦人科系、耳、髪に効果あり

たとえば肺や腸の悩みがあれば白ゴマ、エイジングケアをしたいときなどは、黒ゴマがおすすめ。どちらも摂れば、両方の効果が期待できるということです。

ゴマたっぷりのカンタンレシピ

2色のゴマをいろいろ使ったカンタンレシピを2品、ご紹介しましょう。

ちりめんとゴマの手抜きふりかけ

1. 1 フライパンを熱し、少量のゴマ油を入れて、ちりめんをチリチリといい香りになるまで炒ります。
2. 2 そこへおしょうゆをひと回し、ゴマ（白のすりゴマ）をひとつかみ、バサッと入れて火が入ったら完成。

市販の青菜ちりめんを使ってもできます。面倒なときは火を使わず、ちりめんとゴマ、おしょうゆだけで混ぜてもOKです。
ゴマは殻が硬く栄養が摂りづらいので、すったものを使っています。

サツマイモの簡単スイートポテト

1. 1 サツマイモ1本を皮つきのまま1㎝の輪切りに。串が楽に通る程度まで湯がきます。火が通ったら水から上げて、さわれるぐらいまで置いておきましょう。
2. 2 皮をとってボウルに入れ、つぶします。ここで少し食べてみて、甘ければ大さじ2程度（甘くなければ大さじ3程度）のキビ糖を（上白糖でもOK）。
3. 3 丸く丸めて手のひらで5㎜程度の厚さに平たくします。
4. 4 両面にすりゴマ（白・黒）をつけます。
5. 5 両面を軽く油をしいたフライパンでゴマのいい香りが立つまで焼いたらでき上がり。

ほかにも、ゴマ和えやきんぴらといったメニューを加えて、毎日1品ゴマの料理を摂りましょう。