年齢対策の新定番「セサミン」
年齢対策の新定番「セサミン」
監修:鍼灸師、国際薬膳師、国際中医師
岡尾知子
乾燥が気になるときには、スキンケアで保湿をしたり、水分をたっぷりとったりと、いろいろな対策が考えられます。じつは薬膳の考え方では、うるおいアップのために「ゴマ」がおすすめなのだとか。あんなに小さいのに、すごいパワーを持っているゴマのレシピをご紹介します。
暑かったと思ったら、急に寒くなったり…。急激な気候の変化は、体調にも悪影響を及ぼします。
特に乾燥が厳しいときは、呼吸器系や消化器系の調子が悪いという方も多くみられます。
中医学では、大腸が五臓の「肺」と密接な関係があり、肌とも関係が深いと言われています。
これらの共通点は、いずれも「乾燥が嫌い」で「うるおいが好き」ということ。
乾燥が厳しい季節は、夏と異なり水分の摂取が疎かになりがちで、体の外からのうるおい補給も少なくなっています。
そこでおすすめなのが、食品でうるおいを補うこと。
たとえばアーモンドなどのナッツ類。薬膳でナッツ類は、適度な油分でうるおいを保ち、便秘解消にも役立つとされています。
体の外からのうるおい補給で、特におすすめなのはゴマ。この小さなパワーをあなどるなかれ! 良質な油をたっぷり含み、食物繊維、ポリフェノールも豊かで、お通じの改善と老化防止に最適です。
ちなみに、白と黒に栄養価の大差はありませんが、食養生の世界において、色はとても大切です。
特にこの5色。
それぞれの色に、五臓への効能があるとされています。
つまり、白ゴマと黒ゴマは、以下の効果があると考えられます。
白=肺などの呼吸器、皮膚、大腸、鼻に効果あり
黒=生命、命の根源に関係あり。腎、骨、脳、婦人科系、耳、髪に効果あり
たとえば肺や腸の悩みがあれば白ゴマ、エイジングケアをしたいときなどは、黒ゴマがおすすめ。どちらも摂れば、両方の効果が期待できるということです。
2色のゴマをいろいろ使ったカンタンレシピを2品、ご紹介しましょう。
市販の青菜ちりめんを使ってもできます。面倒なときは火を使わず、ちりめんとゴマ、おしょうゆだけで混ぜてもOKです。
ゴマは殻が硬く栄養が摂りづらいので、すったものを使っています。
ほかにも、ゴマ和えやきんぴらといったメニューを加えて、毎日1品ゴマの料理を摂りましょう。
文・レシピ提供 猫嶋いおり
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