ずっとイキイキ「セルフケア」
ずっとイキイキ「セルフケア」
監修:
ダイエットトレーナー&メンタルコーチ
小山圭介
増えた体重がなかなか減らない、なんとかダイエットしたい…。健康のために体重コントロールはとても大切です。ところが「長続きせず、どうしても途中で挫折してしまう」という人はとても多いのではないでしょうか。そこで今回は、数多くのダイエットをアドバイスしてきたトレーナーの小山圭介さんに、自発的にダイエットをやる気になる方法を教えていただきました。
ダイエットは、「〇〇しなければならない」と考えてしまうと、やる気が出ないものです。それよりも、「〇〇したい!」「〇〇しよう!」と自発的に行動したくなることのほうが楽しく取り組め、ダイエットが成功しやすいんです。
それを見つけるために、僕のダイエットの指導では次のように「自分の食事」と「ダイエットに成功した人の食事」を2週間観察してもらいます。
日々、自分が何をどれぐらい食べているのか覚えていますか? あまり間食していないと思っていても、テレビを観ながらお菓子を無意識に食べていたり、ヘルシーな食事をとっているのに甘い飲み物ばかり飲んでいたりすることもあります。
2週間、食事や間食を記録してみてください。メモが面倒なら、スマホや携帯で写真を撮るだけでもOKです。
2週間後、食事日記を振り返ってみると、「昼食、夕食で揚げ物や炒め物が続いている日が多い」「小袋のお菓子をちょこちょこ食いしている」「ランチ後にデザートと甘いカフェラテを飲んでいる」など、太る原因になっていることを認識できます。
そして、僕のダイエットのカウンセリングでは、「自分の食事日記を振り返って、どうしたいと思った?」と問いかけます。
【1】の食事日記をつけながら、ダイエットに成功した人、美容や健康意識が高い人の話を聞いたり、ブログをたくさん見たりして、どんな食事をとっているのかを観察してみてください。
このとき、情報を評価せずにただボ~ッと見たり、聞いたりするだけでOKです。ダイエットの成功事例の情報を脳にどんどんインプットしていくと、ダイエットがうまくいくポジティブなイメージを持つことができます。
それを続けていったら、ダイエットに成功した人と【1】の自分の食事日記を比較してみてください。たとえば、「私の食事量の8割ぐらいの量だな」「肉ばかりでなく魚もよく食べている」「献立に野菜サラダや具だくさんの汁物がある」など、観察してみます。
そこで、「自分のダイエットにとり入れたいことは?」と考えてみてください。「魚料理を増やしたい」「野菜サラダを食事の最初に食べよう」など自発的に出てきたことを実行していきましょう。
また、ブログやSNSであこがれの人が見つかると、「△△さんがよく作っているダイエット料理をマネしてみたい!」など、やってみたいことが広がります。
お伝えした2つのステップは、ちょっと回りくどい方法に感じるかもしれませんが(笑)、とても大切なんです。誰かに指示されたことより、自分で「〇〇したい!」と思ったことのほうが取り組むときのパワーが強くなり、ダイエットが成功しやすくなります。
すると、「昼に揚げ物を食べたら、夜はヘルシーな蒸し物にしようと思います」「お菓子のちょこちょこ食いをやめたいです」など自発的に改善点が出てきます。自発的に「やりたい」気持ちが湧いていたら、チャンスです! その意識でダイエットを続けてみましょう!
取材・文 FYTTE 編集部
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