百歳を超えて全国行脚 前貫首・宮崎禅師のご遺徳

永平寺第78世貫首(かんしゅ)・宮崎奕保(えきほ)禅師が、108歳でご遷化(せんげ)されたのは、2008年1月5日のことです。

宮崎禅師は百歳を超えてからも積極的に全国を行脚され、宗門寺院の巡行、各地での講話、またテレビ出演など、驚くほどお元気に活動されていました。

宮崎禅師は、本山にいらっしゃるときは朝の3時ごろ、誰よりも早く座禅を組まれ、日々の修行に励まれていたそうです。もちろん食事も、修行僧の方々と同じ。毎日、精進料理を召し上がっていらっしゃいました。

そうしたご遺徳をうかがい、私たちサントリーはあらためて、ごまの食文化には人生をよりよく生きるための知恵が込められていることを再認識いたしました。

(※貫首)永平寺を含めた曹洞宗の最高位の禅師

百歳を超えてからも全国を行脚された前貫首(かんしゅ)・宮崎禅師のご遺徳が今なおしのばれる、永平寺の荘厳な佇まい。

季節の野菜とごま・麦・大豆

精進料理というと、格式が高く面倒で、特別な料理と思いがちです。
でも、難しく考えなくても、ふたつのことを心がければ、私たちにも健康的な食事はできるように思います。

ひとつは、できるだけ季節の恵みをおかずにすること。
冬には冬の野菜、春には春の野菜、やはり旬のものが自然でおいしく、栄養価にも優れています。

ふたつめは、ごま・麦・大豆を、よく食べること。
前貫首の宮崎禅師も毎朝、ごま塩を、たっぷり召し上がっていらっしゃいました。

旬のおいしいものをいただくことで、自然とその時期にもっとも栄養価の高い食材を口にすることに。

元気な日々を送るためにごまには特別な力が

野菜中心の精進料理のなかでも、ごまはとくに重要な食材です。リノール酸やオレイン酸などの不飽和脂肪酸に各種の必須アミノ酸、ビタミン、カルシウムなど、小さな粒に栄養が詰まっています。古来より元気の源としてごまが珍重されてきたのも、あらためてうなずけます。

けれども近年の研究で、ごまにはもうひとつ、特別な力があることが明らかになっています。じつはセサミンEXの名前の由来、「セサミン」という成分に、優れた働きがあることがわかりました。
今から約30年前のことです。

永平寺では、ごまをたっぷり使った「薄味のごま塩」を、道元禅師の昔から760年間、毎日欠かさず朝食で摂っています。