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企業が進める健康への取り組みを聞いてみました

「従業員の健康意識の低さが課題」と語る株式会社ミックの健康経営とは?

従業員の病気をきっかけに健康経営の必要性を強く感じ、取り組みをスタート

ーー本日はよろしくお願いします。まずは御社について教えてください。

池田さん:当社は、1972年に創業して今年ちょうど50周年になります。自動車の整備を中心に、新車・中古車の販売と、車体の鈑金塗装や車検、自動車保険など損害保険と車に関わる事業を幅広く展開しております。

車のことであればトータルでサポートできる体制が、当社の一つの強みとなっております。

ーー健康経営に取り組もうと思ったきっかけを教えてください。

池田さん:過去に、若くして胃がんになってしまった従業員がおりまして。彼のがんを近くでみていて、やはり働くうえでの健康の大切さ、会社としてもっとサポートできることがあるのではないか、など考えるきっかけになりました。

従業員の健康を会社でサポートする体制が整っていなかったのですが、彼の病気をきっかけに、健康経営の必要性を強く感じました。

親交のある同業の会社さんで、2社ほど健康経営に力を入れて取り組んでいるところがあったので、積極的に情報交換をしながら、当社でも健康経営優良法人の認定取得に向けての活動をスタートしました。取り組みを始めて、今年で3年目になりますね。

課題は「健康意識の低さ」。健康問題に関心を持ってもらうことが第一歩

ーー健康経営に向けた課題と、具体的な取り組みを教えてください。

池田さん:今まさに取り組んでいるところですが、以前からの課題は「喫煙習慣」でした。当社は、喫煙者が大変多いです。若い社員のなかには非喫煙者も増えてきましたが、それでも喫煙者が多い印象です。

喫煙率の高さに関係すると思いますが、健康に対する意識の低さも大きな課題だと感じています。

喫煙については、1年ほど前から屋内を全面喫煙不可として屋外に喫煙場所を設けましたが、もともと喫煙者が多かったのでネガティブな反応もあります。

今後は禁煙手当などを取り入れて、より健康を意識してもらえるような取り組みを進めていきたいと思っています。

一方で、非喫煙者からは「建物のなかの匂いが改善された」といった反応もありますね。

そのほかには、がんのセミナーやメンタルヘルスのセミナーも実施しています。がんのセミナーについては「自分たちが想像している以上にがんが身近にあるってことがわかった」とか「知らないことを知れた」みたいな声が従業員からあがってきています。

乳がんの触診もモデルを使って実施するなど、より健康意識を持ってもらうための取り組みからスタートしています。

少しずつではありますが、社内にも健康意識が浸透してきたように感じるので、今後もしっかり継続していきたいですね。

ーーメンタルヘルスセミナーでは、どのようなことを学ぶのですか?

池田さん:従業員自身のメンタルの不調ついても学んでいますが、最近では管理職など組織を管理する立場、後進を指導する立場の従業員に向けて「ハラスメント」に関するセミナーがありました。

「どういったものがハラスメントに当たるのか」という理解にも個人差があったり、ハラスメントを恐れて、業務上で必要な注意指導ができなくなってしまったりという懸念もあります。

幅広い世代の従業員がおりますので、世代間の意識のギャップもあったように感じます。

同じ職場で働く従業員同士が円滑なコミュニケーションを取れるように、ハラスメントについてしっかり知識として学ぶ必要性を感じていたので。

職場でのコミュニケーションが、メンタルヘルスに影響することも、もっと周知できればと思って取り組みました。

健康経営の施策は、効果があらわれるまで継続することが大切

ーー健康経営優良法人の認定に取り組むなかで、大変だったことはありますか?

池田さん:そうですね。会津が外部の方のサポートを受けながら進めてくれたのですが、取り組みよりも書類の作成や手続きに苦戦していたみたいです……。

会津さん:聞きなれない質問が多かったので……。私自身、健康経営や認定制度の基本的なところから学んでいく必要がありました。

まず、健康経営調査の質問に回答するのですが、その質問を理解するところからのスタートでしたね。

実際に、施策を立てて実行して、その効果を検証していくまでが健康経営の取り組みですが、すぐに効果が目に見えてあらわれるものではないので難しいですね。

健康経営の取り組みを始めて、まだ3年ほどですがこれから何年もかけて継続していく必要性を感じています。

池田さん:まだまだやっぱり取り組みが浅いので。他社さんに比べると、評価そのものはまだ点数も低いかもしれませんが「健康経営優良法人2022」の認定が取れたのは、良かったです。

今後は、施策を一つひとつ積み上げて、高い評価につなげられたらと思っています。

ーーありがとうございます。今後、どのような取り組みに関心がありますか?

池田さん:今、導入を検討しているものの一つに「トラノコ」というアプリがあります。

歩いた歩数を投資資金となるポイントにかえられる、というものです。

現場で働くメカニックの従業員なんかは、一日中歩き回っているので。

その分を投資に回せたら、やりがいを感じてもらえるかなと考えています。

運動した分が数字になって確認できることも、健康意識につながるかなと期待していますね。

社内でチームをつくって、歩数を競わせるなどゲーム性を持たせてもおもしろいと思います。

コミュニケーションのきっかけになったり、運動不足の改善につながったりすれば良いですね。

ーーありがとうございます。では最後に読者に向けてメッセージをお願いします。

池田さん:そうですね。やっぱり冒頭に申し上げたとおり、仕事にせよプライベートにせよ、健康が生活のベースになりますが、そこを軽視している社会人の方が多いです。

健康意識を高める働きかけを企業側がリードして、少しでも長く健康に働いてもらえる環境づくりの一助になればと思っています。

今年の4月に入社した従業員のなかに、当社が健康経営を取得していることを求人でみて応募を決めたというものがおりました。

そういった意味でも、企業が従業員の健康に関与するスタンスをアピールすることのメリットは大きいように感じます。

ーー本日はお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

今回お話を伺った企業はこちら:株式会社ミック

インタビュアー:朝本麻衣子

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