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企業が進める健康への取り組みを聞いてみました

社員の健康は事業継続の基盤!株式会社キャタラーの健康経営の取り組みとは

自動車製造に欠かせない「触媒」を生産する株式会社キャタラー

ーー本日はよろしくお願いします。まずは、御社の沿革、主な事業内容を教えてください。

佐伯さん:弊社は1967年に設立いたしました。今年はちょうど55周年にあたります。
主な事業としては、自動車の部品に使用する「触媒」というものを生産しています。

触媒というのは、自動車から排出される排気ガスを浄化するもので、空気をきれいにするために欠かせない製品です。トヨタ自動車をはじめ、多くの自動車メーカーとお取引をさせていただいております。

現在、国内では静岡県の掛川市に生産拠点、磐田市に研究施設があり、社員は約1,000名です。またグローバルにも展開しており、合計では2,500名ほどが在籍しています。

最近は半導体不足が話題になっていますが、自動車はたくさんの部品からできあがっているため、小さな部品一つでも生産できなくなると、自動車そのものが生産できなくなってしまいます。そのため、弊社で生産する触媒についても、お客様に安定して提供し続けるための取り組みが非常に重要と考えています。弊社の工場は南海トラフの震源域に立地し、また海岸も近いことから、震災や津波といった自然災害によって事業が止まらないための施策に以前から取り組んでいます。

また、自然災害と同じくコロナなど感染症で従業員が働けなくなることでも生産に多大な影響を及ぼします。そういった背景もあり、従業員が健康的に働ける環境づくりに近年力を入れて取り組んでいます。

ーー健康経営優良法人認定の申請に至った経緯を教えてください。

糟谷さん:弊社は2018年からの申請を開始しており、おかげさまで5年連続して健康経営優良法人の認定をいただいています。認定を受ける前の段階で、掛川市が主催している「健康づくり実践事業所」という制度があり、そちらの認定をいただいておりました。

私たちが日頃実践している健康づくりの活動が健康経営優良法人の認定にもつながるのではないかと思い、チャレンジしたというのがきっかけになります。

健康優良法人の認定をとれば、日頃やっている保健活動を社内だけでなく、社外にもPRできるかなと思いました。そこから更なる健康増進につながるのでは、と考えたのが主なきっかけになります。

ーー従業員の皆さまの健康状態について、改善が必要だと感じていた点はありますか?

長谷川さん:弊社では定期健康診断を1年に1回実施していますが、その診断結果の全社員分のデータを分析しています。毎年継続して、健診結果を分析し、経年変化を見ながら健康に関する施策の効果が出ているかどうかを検証しています。

そのなかでも、弊社の傾向としては、糖代謝異常の方がとても多いところかなと感じています。問診項目の中に生活習慣に関しての質問事項がありますが、夜遅くに食事をされる方や運動習慣のない方がとても多いですね。

健康診断の結果上では有所見がなくても、そのままの生活を続けていくと生活習慣病や糖尿病、脂質異常のリスクにつながります。こういった生活習慣病に罹患するリスクが高い方が、潜在的にすごく多いのかなというところが課題だと感じていました。

ーー実際の施策について詳しく教えてください。

糟谷さん:認定を取るためにあらためて実施したことというのは実はそんなにありません。

先ほどの課題感にもありますが、食事や運動といった生活習慣の改善指導など日頃からやっていたことがおもになります。

健康経営優良法人の認定取得に向けて、あらためて施策を振り返って見ると「女性特有の疾患」の健康教育が少し手薄だなと感じていました。そこで社内の女性を対象とした、婦人科検診の取り組みを2018年から開始しました。

健康保険組合で実施する検診の受診率が20%以下に対して、社内で実施するものは80%を保っています。さらにその検診で異常が見つかった方にも個別でフォローをしたり、病院を紹介したりできるので、新たに取り組んでよかったなと思っていますね。

感染症対策にも注力し、風疹ワクチンは会社が全額負担に

ーーありがとうございます。では、御社での取り組みの中でも特徴的な施策を教えてください。

長谷川さん:弊社の独自の取り組みとして一番特徴的なのは、感染症対策への取り組みかなと考えております。実は、2015年に社内での風疹による感染症が発生しまして、事業継続にも影響が出そうな状態だったことがあります。

そういった経験もあり、感染症に関しては高い意識を持って取り組んでいます。毎年、冬の時期にはインフルエンザワクチン接種を行なっていますが、風疹ワクチン接種も重点的に実施しています。厚生労働省でも、年代を絞って風疹の抗体がない方、過去に予防接種を受けていない可能性がある方への呼びかけを行なっていると思いますが、弊社ではそれより以前に、会社に入社される方、新入社員も中途社員も、以前から在籍している社員も、すべての社員を対象に「風疹の抗体」について、質問形式で調査をしています。

また、健康診断の中のオプション検査として風疹の抗体価を測る検査も受けることができます。その上で、過去の予防接種が不完全な方、抗体価が低い方には、会社が全額負担する形で、風疹のワクチンを接種していただけるようにしています。近年は、新型コロナウイルス感染症に関しても力を入れて取り組んできました。

糟谷さん:弊社は、比較的早い段階で職域接種を実施しています。静岡県の場合、大規模接種会場となると、静岡市や浜松市での実施がメインだったので、弊社(掛川市)でやるかどうかは悩んだのですが、社長が「ぜひやりましょう」ということで実施を決めました。

地域の皆様への恩返しというところもあり、従業員と従業員の家族だけではなく、地域の学校関係者の方々にもお声がけをして、社内での職域接種を実施しました。

当時、子どものワクチン接種がまだ国で認可されていない状況だったので、教育現場で子どもと接する先生方のリスクや不安も大きかったと思います。ワクチンを打てない世代を守るために、弊社でも何かできればと職域接種の対象を、従業員、従業員の家族に加えて、学校関係者にも実施させていただきました。小学校の校長先生からお手紙をいただき、地域接種よりも早いタイミングで接種ができたこともあり、感謝のお言葉をいただきました。

ーーありがとうございます。健康経営を実践するうえで、大変だったことはありますか?

糟谷さん:私たち保健師は、安全環境部という部署に所属していて、通常は健康に関する業務を行なっています。健康経営優良法人の認定申請は、働き方そのものに関わってきますので、残業時間を減らしたり、ワークライフバランスを整える取り組みや働き方に関する項目も重要視されます。申請にあたり、過去の残業時間や従業員の年齢別の男女比、雇用形態など、細かなデータをそろえなければならないので、他部署との連携も必要になります。

データを集めるのに時間も工数もかかるので他部署の方からは「こんなに細かいのか」というご意見をいただいたりもして大変でした。そのため、初年度の申請は手続きそのものが大変だった記憶があります。今年はもう5年目なので、みなさん慣れてきたのかスムーズに回答くださっています。

ーーお取組みによる効果、従業員の皆さまからの反響はいかがでしょうか?

長谷川さん:そうですね。最初は、健康経営認定の制度そのものから従業員の皆さんに説明をして、理解を得るところからでしたが、おかげさまで5年連続して認定をいただいており、社員一人ひとりの健康意識も徐々に高まってきているのかなという印象です。

健康診断の結果が返ってきたら、再検査や精密検査が必要な方には保健師から一人ひとり直接保健指導をしながら、健診結果を返却しています。返却説明のときに「生活習慣に気をつけるようになった」と話してくれる社員の方もいて、自ら健康を意識してくださっている方がすごく増えたと感じます。

糟谷さん:そうですね、長谷川から申し上げたとおり、やっぱりその社員一人ひとりの健康意識が高まったなという実感がありますね。気付いたら痩せている人がいたりして「何やったの」と話しかけると「食事に気をつけて、運動やったら痩せたんだよ」とか、そういった声を報告してくださる社員の方もすごく増えました。私たち、保健師側とその社員との距離感がこの5年ですごく縮まったような感覚を覚えています。

全ての世代の従業員に、長く健康に働いてもらうために

ーー健康経営について、今後の計画や注力されていくことがありましたらお聞かせください。

糟谷さん:これまで、特に力を入れて取り組んできた、感染症対策の活動は今後も継続していきたいと考えております。また少子高齢化の影響によって、定年の年齢が引き上げられていくとも言われていますが、従業員のみなさんに、長く健康で働いていただくための取り組みは常に考えていきたいと思います。

若年層の方が40代、50代になっても健康に働けるよう、女性社員も長く活躍できるよう、保健師が生活習慣の指導をして、健康意識を作り変えていくような働きかけが、すごく大事なると思います。

佐伯さん:そうですね。保健師の二人が弊社にきてくれてから、大変助かっています。二人とも非常にコミュニケーションが上手で、社員も気楽に相談に来てもらえますし、ちょっとした変化も感じ取ってもらえます。

これから、高齢化社会を迎える中、若年層へのケア、障がい者雇用の雇用率も高まっており、そういった方々へのケアも必要になってきますので、引き続きこれまで以上に、より良いコミュニケーションをとりながら、やっていきたいなとは思っています。

ーー読者へのメッセージをお願いします。

糟谷さん:やはり健康というのは、当たり前にずっと続くものではありません。自分自身でコントロールして得ることができるものだと思っています。そのために、私たち保健師は情報提供するなど、お力になれることに取り組んでいます。

心身ともに元気で、気持ちよく過ごすために日頃の生活習慣を少し振り返っていただいて、改善できるような、そういった振り返りが身につく、当たり前のことになるといいかなと感じております。体が健康であれば自然と気持ちも明るくなりますし、笑顔も出てくると思いますので、そういった点でぜひ皆さんご自身の生活習慣を振り返っていただければと思います。

長谷川さん:健康というのは、失って初めてその貴重さがわかるものだと、私自身感じています。自分は健康だと思っていても、実は健康ではなかった、当たり前だと思っていたものが、失って初めて当たり前ではなかったんだといったことに気付くこともあると思います。

健康は人生の一番の肝だと考えていますので、常に自分の健康に目を向けていただけるといいと思います。

ーー本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

今回お話を伺った企業はこちら:株式会社キャタラー

インタビュアー:朝本麻衣子

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