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企業が進める健康への取り組みを聞いてみました

良い眠りを提案するには、社員の健康から。「株式会社ロマンス小杉」にインタビュー

睡眠をビジネスとする会社として従業員の健康にも使命感を持つ

ーー本日はよろしくお願いします。まずは御社の事業内容についてお聞かせください。

片山さん(以下、片山):弊社は「快適な眠りと環境のプロデュース」という経営ビジョンを掲げ、寝具・寝装品、インテリア品などの企画・製造・販売を行なう企業です。

天然鉱石をポリエステル糸に織り込み、蓄熱・保温性に優れた「ロマンス岩盤浴」シリーズや真綿で羽毛を包んだ独自の三層構造掛布団「ロマンスナイト」など、独創的な寝具商品を生み出してきました。

スキンケアやアロマ、お茶といった異業種メーカーとのコラボにも取り組み、就寝中だけでなく、その前後の時間も含めて快適に過ごせるような商品を提案しています。

2021年には京都本社ビル内に「京都スリープサイエンスラボ」を開設しました。自社製品の研究開発に加え、睡眠に関する実験やデータ収集を行うための施設です。

さまざまな大学との産学連携によって、いずれは日本睡眠環境学会の公認施設となることを目指しています。

ーー御社は「健康経営優良法人(大規模法人部門)」に認定されています。健康経営を始められたきっかけについて教えてください。

片山:弊社は健康を考えるうえで欠かせない要素のひとつ、「睡眠」を取り扱っています。お客様に快適な睡眠環境を提案するためにも、まず社員自身の健康状態を高めることが必要だと感じていました。

また、「健康経営優良法人」認定を受けることは採用活動においてもプラスになるのではないかと考え、取り組みを始めました。

「ウェルネスキャンペーン」で健康増進を補助

ーーどのようなお取り組みをされているのでしょうか。

片山:2022年3月に「健康経営優良法人2022」の認定が取れましたので、7月からはもっと健康経営をレベルアップさせようと、社長の発案で「ウェルネスキャンペーン」を実施しています。

まずは喫煙率を下げるため、禁煙外来にかかる費用として2万円を上限に補助する「卒煙キャンペーンプログラム」を考えました。

でも、この内容だと喫煙者だけが対象になってしまいます。そこで、全社員を対象にした「ウェルネスキャンペーン」を始めました。これは、社員が健康に関わる用途で使ったお金を、会社が2万円まで負担するという取り組みです。

期間は2023年6月までの1年間で、すでに多くの申請が集まっています。スマートウォッチや運動用の靴、ゴルフウェアの購入、ジムの会費などに使われている方が多いですね。こうした機会を健康意識の向上につなげてもらえたらと思っています。

ーー片山さんご自身もウェルネスキャンペーンを利用されましたか?

片山:私はジムの会費に使いました。アップルウォッチを買い替えようかとも思ったのですが、値段が上がってしまいまして(笑)。

ーー他にも取り組まれていることはありますか?

片山:保険会社さんの「健康増進キャンペーン」も、今年の7月に1カ月間実施しました。スマートフォンにウォーキングアプリを入れて参加すると、自動的に歩数がカウントされて、一定のポイントを達成すると賞品がもらえるんです。部署を問わず、東京や福岡の社員も参加して、結構みなさんポイントを達成していました。

ーーそのほかに社内で働きかけていらっしゃることはありますか?

片山:百貨店などで弊社商品を販売するスタッフが全国に80人ほどいるのですが、その方々の健康診断受診率の低さが課題と考えていました。

健康診断を受けられる体制そのものは以前から整えているのですが、店舗で勤務しているスタッフの方々は集団での受診がしにくいという側面があります。

販売スタッフには様々な年齢の方がおられますので、健康意識をより高くもっていただけるように働きかけを行なっているところです。

健康診断結果を受けての健康指導も以前は社員の判断に委ねていたのですが、今年は部署を問わず必須という扱いで受けていただきました。

協会けんぽさんから器具をお借りして、血圧や糖化度(SGEs)を測定する機会も設けています。こうした場も、自分の健康状態を意識するきっかけになればと思っています。

自ら禁煙し、アウトドアを楽しむ社員も

ーー健康経営に取り組むことで、社内での変化を感じることはありますか?

片山:ウェルネスキャンペーンを始めてからは、社内で「何を買おうかな?」と話題になっており、みんな健康増進を前向きにとらえていると感じますね。「スマートウォッチを買いました!」と報告してくれる社員もいました。

当初、禁煙については社内完全禁煙の決まりをつくる案もありました。でも社外での喫煙は禁止できませんから、自分の意志で煙草をやめようと思えるような、禁煙をあと押しするための取り組みになったんです。

でも、制限していないにも関わらず自力で禁煙した社員がいるんですよ。禁煙外来に通わずに自分で煙草をやめて、ウェルネスキャンペーンを利用して道具を購入し、山登りを始めたそうです。

ジムでの運動だけでなく、こうしたレジャー要素のある使い方もいいなと思います。

社員の健康にもお客様の健康にもこだわっていきたい

ーー健康経営のお取り組みについて、今後の計画はありますか?

片山:今回はちょうどサントリーウエルネスさんの取材をお受けしていますが、サントリーさんの自動販売機を社内に設置しようかと検討しているところです。

導入すると「サントリープラス」というアプリで歩数データの確認やウォーキングイベントができるので、社員の健康意識につながるのではないかと考えています。

ーー最後に、読者の方へのメッセージをお願いします。

片山:弊社の社員は、もともと睡眠へのこだわりは強いと思います。やはり健康において睡眠の質を高めることは大切ですから、皆さまにも良い寝具を使うことをおすすめしたいですね。スポーツには良い道具が必要なように、良い眠りのためには良い寝具を使っていただけたらと思います。

健康経営の取り組みはまだまだ始めたばかりですが、社長をはじめ、経営層も大変意欲的です。今後も社員の健康意識を向上させられるような取り組みを積極的に進めていければと考えています。

ーー本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

今回お話を伺った企業はこちら:株式会社ロマンス小杉

インタビュアー:青柳和香子

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