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企業が進める健康への取り組みを聞いてみました

農園で採れた野菜を活かして。北王コンサルタント株式会社にインタビュー

人と自然が調和する快適で豊かな北の大地を創造する

ーー本日はよろしくお願いいたします。まず御社の事業について教えてください。

佐藤さん(以下、佐藤):1967年の創業以来、「人と自然が調和する快適で豊かな北の大地を創造する」 という理念の下、公共事業を中心とした農業土木・土木工事の調査・設計を担う建設コンサルタントとして、道路、河川、橋梁、上下水道、農業土木などのさまざまな分野で、北海道の地域性に合わせた幅広い事業を展開しています。

ーー御社は「健康経営優良法人2022」に認定されています。健康経営の取り組みを始めるきっかけについて教えてください。

佐藤:社長が健康経営への取り組むことの重要性について、以前から提言し続けていました。デスクワークが多いため、運動量が少ないことが原因となり、肥満をはじめとする生活習慣病や従業員の高齢化による健康問題が課題となっております。

まずは、当社の業務で請け負っている帯広市の指定管理施設や、グループ会社で野菜を生産していることが、社員の健康づくりに役立てられたらと考えました。「健康でいないと仕事も遊びも全力でできない」という信念のもと、健康経営に取り組み始め、現在まで継続して取り組んでいます。

ーー従業員の皆さまの健康状態について、改善が必要だと感じていた点はありますか?

佐藤:長時間のデスクワークやマイカー通勤による運動不足、社員の高齢化による健康不安などについても、問題視していました。また、従業員に健康に関するアンケートを取ったところ、睡眠時間が少ないことが判明し今後の課題として改善策を考えています。

野菜を食べることで、健康づくりに活かしてほしい

ーー具体的な施策には、どのようなものがありますか?

尾藤さん(以下、尾藤):健康経営の一つの手段として、野菜を従業員のみなさんに食べてもらうことによって、ご自身の健康づくりに活かしてもらえればと思い、当社の管理施設やグループ会社の農業生産法人で収穫した野菜を全社員に提供しています。農業生産が盛んな北海道という地域性、当社のグループ会社が農業に携わっていることを活かした野菜に関するノウハウや技術もあります。そこを活かさない手はないということで、野菜に着目しました。

また、管理栄養士が、旬の野菜の栄養情報やレシピをまとめた「野菜通信」を発行することで、社員の間で野菜や健康の話をする機会も増え、健康に関する相談が寄せられるなどコミュニケーションも図られるようになりました。仕事の合間に食べられるように、クッキーやケーキなどの野菜入り手作りおやつを提供するなど、食と健康への意識向上のためさまざまな取り組みに挑戦しています。

ーー健康経営に取り組むなかで、大変だったことはありますか?

尾藤:活動を始めた頃は健康経営への理解が得られず、従業員の反応が薄い状態でした。しかし、さまざまな取り組みを行なうなかで、健康経営に理解を示してくれる従業員が増え始めました。例えば、野菜通信を発行した際にその野菜についての好きな調理法を教えてくれたり、「この野菜について知りたい」とリクエストをくれたり、食の話で盛り上がったり、健康診断の再検査勧奨をした際には、ご自身の健康問題について相談してくれたりと、うれしい反響をもらえるようになりました。

とはいえ、社内セミナーなどを開催しても集まるのは元から健康に関心が高い方で、健康に関心の低い従業員は集まらないのが現状です。活動参加者には景品を配付することで参加をうながすなど、ゲーム感覚で活動に参加できる取り組みを行ない、全従業員を巻き込んでいきたいです。

ーーお取り組みを行なって、従業員の皆さまからの反響はいかがでしたか?

尾藤:健康診断の再検査受診勧奨に力を入れ、再検査受診時には特別休暇を取得可としてから受診率が向上しています。今年は禁煙外来の費用補助も始め、喫煙率の低下に力を入れているところです。

健康経営を始めてから、従業員同士で健康状態や、私生活について気軽に話をする機会が増えたように感じていますね。仕事の話だけでなく、個人の話も気軽にできる環境をつくることで、体調不良のときにお互いが助け合いやすく、悩みがあっても打ち明けやすい、働きやすい環境をつくっていきたいです。

社用自転車の導入で運動不足解消につなげていく

ーー今後の展望として、計画や注力されていくことがありましたらお教えください。

佐藤:健康経営を始めて3年、まだまだ独自の健康経営スタイルの確立を目指し奮闘中です。今後は、今ある課題に加えて従業員一人ひとりの声に寄り添い、必要な取り組みを積極的に行なっていきたいです。

まずは、運動不足解消が課題です。昨年社用自転車を購入しましたが、今年から社用スマートフォンを全従業員に貸与したので、それを利用して社内でグループを作りウォーキングイベントを開催するのもおもしろいと考えています。コロナ渦で社内行事も行なえず、コミュニケーション不足も問題となっているため、全体で楽しいイベントを行いコミュニケーションの活性化と健康増進につなげたいです。

また、北海道の場合、おもな交通手段は車ですが、五キロ範囲内の場所については健康づくりのために社用自転車を使っています。例えば、我々総務ですと、銀行に行ったりハローワークに書類を出しに行ったりするときに社用自転車を使っていますね。「打ち合わせなどに行くときも自転車を使いましょう」という声かけも行なっています。移動手段を車から自転車に変えるだけでも運動になりますし、環境にも優しいですよね。

健康で生き生きと仕事ができる環境が、仕事の効率化や働き方改革につながるだけでなく、高い技術と知識を持つ社員のスキルアップにつながると考えています。今後さらに情報を集めて健康経営の取り組みを推進していきます。

健康は人生の基礎

ーーありがとうございます。では最後に健康に関心のある読者へのメッセージをいただけますか。

佐藤:健康経営は、直接的に仕事の成果や効率化に結びつくものではなく、すぐに効果が表れるものでもありませんので、社員に健康意識が浸透するまでには時間がかかると思います。そのため、続けていくことが大切ですね。

健康でいることは仕事をするためだけではなく、生活や遊びも含め、より良い人生を過ごしていく上で最も大切なこと、基礎となるものです。会社で健康経営を推進しているのであれば、それに乗じて自分の健康づくりをし、人生の土台を手に入れていきましょう。

今回お話を伺った企業はこちら:北王コンサルタント株式会社

インタビュアー:塩野実莉

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