サントリーウエルネスオンラインの健康食品・サプリメント・化粧品

企業が進める健康への取り組みを聞いてみました

社員とともに、継続で磨く健康経営。NSK株式会社にインタビュー

社員の健康を守り会社の発展を目指す「すこやか推進プロジェクト」

ーー本日はよろしくお願いします。まずは御社の事業についてお聞かせください。

坂本さん(以下、坂本):当社は1979年の創業以来、オフィスや店舗・商業施設、学校や病院といった公共施設などの電気通信工事・ネットワーク・監視カメラ・内装設備・デザインを手がけています。オフィスに関わるあらゆるニーズに、ワンストップで対応できるのが弊社の強みです。

私たちの理念「むすぶ仕事」には、私たちが構築した空間をご利用されるすべての皆様に満足いただきたいという思いが込められています。特に昨今のDX化を念頭に、当社が今まで蓄積してきたノウハウと技術力を活用しながら情報通信技術も取り入れて、絶えず変化しているニーズに応えられるように挑戦し続けています。

ーーありがとうございます。健康経営を始められたのには何かきっかけがあったのでしょうか?

坂本:もともと当社は「社員は財産!社員の健康なくして会社の発展なし!」という経営トップの方針のもと、2011年の7月に策定した「NSK心の健康づくり推進マニュアル」をベースに社員のメンタルヘルスの維持向上などに取り組んできました。

そして、2017年の9月に「社員一人ひとりが会社のみならず家庭・地域社会において、すこやかに活動できるよう心と体の健康づくりを推進すること」を目的とし、メンバー7名で「すこやか推進プロジェクト」を発足しました。当プロジェクトでは、これまで経営トップの方針の下でやってきたことをさらに強化し、健康経営優良法人取得に向けての施策も行なってきました。現在は、人事を中心に健康経営担当の方で活動を実施しています。

ーー取り組みを始めるにあたり、従業員の方の健康について改善が必要だと感じていた部分はありますか?

坂本:健康診断結果の数値が思わしくない方が多く、改善に向けた施策が必要だと感じていました。また、コロナ禍で在宅勤務が中心となったこともあり、会社としてどのように健康の維持・向上を図っていくかが課題としてありました。

従業員の健康意識を高める多彩な取り組み

ーー健康経営の活動を本格化された経緯や、取り組み内容について教えてください。

坂本:中小規模法人部門の健康経営優良法人認定を申請するには、健康保険組合連合会東京連合会の「銀の認定」取得が必要でした。そのため、まずは銀の認定取得に必要な健康企業宣言を行ない、宣言に則った取り組みを一つずつ実施していきました。

その結果、2018年に銀の認定を取得することができ、2019年に健康経営優良法人中小規模法人部門に申請を行なって認定に至りました。

2021年からは、同部門認定企業のなかでも上位500社にだけ付与される「ブライト500」の認定も受けています。

具体的な取り組みとしては、健康器具の導入やインストラクターによるセミナーの開催、健康食品や飲料の導入、各種健康に関する啓発活動やセミナー・研修の実施、相談窓口の設置、長時間労働削減のためのシステム導入やルール・仕組みづくり、毎週水曜日ノー残業デーの導入、スポーツイベントの企画・参加など多岐にわたります。

スポーツイベントに関しては、コロナ前までチャリティー駅伝などに参加していたのですが、最近は歩数が測定できる健康アプリを活用してウォーキングイベントなどに参加しています。

ーー社員の皆さんは健康アプリを積極的に活用されていますか?

坂本:健康アプリは従業員の8割が利用しています。当初は利用する人が少なかったのですが、導入マニュアル作成や導入の方法がわからない方には説明を行なうなど、何度も働きかけを行ないました。

健康増進に限らず社員の成果をしっかり評価するためのポイント制度も、今年から新たに導入しました。その効果もあり、健康アプリの導入が進んでいます。

菊地さん(以下、菊地):このポイントはボーナスにプラスアルファで支給する形ですので、健康意識を高める効果は大きかったと思います。

5,000歩歩くと1ポイントというように歩数に応じたポイントが貯まるようになっていて、貯めたポイントはアマゾンのポイントに還元できます。対価が得られてモチベーションにつながるのも、健康アプリの利用者が増えている要因かと思います。

自社課題への取り組みには外部の力も活用

ーー取り組みをされるなかで、従業員の皆さまから反響はありましたか?

坂本:徐々に従業員の健康に対する意識は変わってきていると思います。例えば健康アプリにしても、当初は導入しない人も多くいましたし、導入しても歩数が多いのは限られた人でした。今では支援の効果もあって取り組む人がだんだんと増えてきて、「やるのが当たり前」という状態が続くようになっています。

健康アプリでは登録者の名前が見られて、歩数に応じた順位も表示されるようになっています。自然とライバル意識をもって歩く人が増えてきて、この取り組みによってさらに意識が引き上げられていると感じますね。

菊地:以前はワンフロアの移動でもエレベーターに乗る人が多かったのですが、今は階段で上がってくる人が増えている印象です。

ーー健康経営の取り組みをされるなかで、大変だったことや苦労されたことはありましたか?

坂本:弊社は男性社員が多いため、女性の健康保持増進に向けた取り組みは弱い部分だと感じていました。また建設業という業界柄、長時間労働になりやすい点、そして受動喫煙対策にも難しさを感じていました。

自社だけでできることには限界があるため、外部の力も活用しながら取り組みをしています。例えば、女性の健康保持増進に向けた取り組みとして、保険師さんと協力しながら女性社員を対象としたセミナーを開催しました。また、男性には話しづらいこともあると思うので、保険師さんに質問や相談ができる機会も設けています。

長時間労働の対策では、自社仕様に構築した勤怠システムを導入したり、毎週水曜日をノー残業デーとするなどしています。上長から直接働きかけると効果があるため、管理職も巻き込んで対策を徹底し、少しずつ改善してきました。

喫煙に関しては健保組合と連携しカウンセラーや医師のサポート、禁煙を補助するパッチを無料で支援するといった取り組みをしています。禁煙セミナーの開催やポスター掲示による啓蒙活動、建物自体の分煙措置により、改善してきている状況です。

挑戦も大切に、根気強く取り組んでいきたい

ーー健康経営について、今後の展望をお聞かせください。

坂本:これまでと変わらず「社員は財産!社員の健康なくして会社の発展なし!」という方針のもと、やるべきことを進め、結果として健康経営優良法人の認定継続につながればと考えています。

食習慣に関しては新たな取り組みができないか、外部にも働きかけているところです。新しい取り組みにも積極的にチャレンジしていきたいと思います。

また、アフターコロナのイベント・企画についてもさまざまな情報や状況を見ながら検討していく必要があります。

ーー最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

菊地:すこやか推進のプロジェクトのときもそうでしたが、社員の方から「こんなことをやってみたい」という意見が思った以上に挙がりました。今回お話をしたポイント制度の導入も、社員からの意見によって実現した制度です。今後も意見を募りながら、できることを一つでも増やしてやっていければと思っています。

坂本:健康経営を効果あるものにするには、社員の自発的な健康増進活動と推進側の根気強さが大切です。

個人で何か始める場合も、やってみて合わないと思ったら違う活動を探してみるのもいいと思います。大切なのは自分のできることを、無理せずに長く地道に続けることではないでしょうか。

皆さんも、興味があって気軽にできそうな健康づくりを見つけ、ぜひ一歩一歩取り組んでみてください。

ーー本日はお話いただき、ありがとうございました。

今回お話を伺った企業はこちら:NSK株式会社

インタビュアー:青柳和香子

サントリーウエルネスのおすすめ商品はこちら

商品を探す

健康食品・サプリメント

スキンケア・ヘアケア

健康グッズ