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企業が進める健康への取り組みを聞いてみました

日本で一番市場価値が高い、健康的なエンジニアであるために!株式会社LainZにインタビュー

ITインフラやシステム開発を行ない、社内交流も活発な企業

ーーよろしくお願いします。まずは、御社の事業内容について教えてください。

羽根さん(以下、羽根):弊社は2008年に設立し、東京都中央区新川に本社を構えています。事業内容としては、おもに客先へ常駐し、ネットワークやサーバーの設計・構築・保守業務などのITインフラ、それからシステム開発を請け負っています。社員数は2022年10月で200人(男女比7:3)を超える会社になりました。

また、社員同士の交流を大切にし、毎月入社してくる新入社員の歓迎会は毎月開催し、社員全員でバドミントンやドッジボールなどの運動をする機会を設けたり、ランニングやバスケ、冬山アクティビティなど、趣味を同じくする社員の集まりをコミュニティとして会社で支援したりしていました。

このほか、お花見やBBQ、運動会、ハロウィン、ボーリング大会、社員旅行といったイベントをたくさん企画し、交流の機会を作っています。現在はコロナ禍のため、集まって実施するイベントは縮小していますが、オンラインでできるものはオンライン開催しています。

コロナ禍で生活リズムも変化し、生活習慣の改善が必要に

ーー健康経営を始められたきっかけには、何があったのでしょうか?

羽根:健康経営を始めたきっかけには、まず産業医からの指摘があります。弊社は20代の社員が多いのですが、2019年頃、年齢の割に健康状態が不安視されるとの指摘を受けました。

それと同時に、メンタル不調者が出てきたことを受け、会社としても健康に重点を置いた取り組みが必要と考えるようになりました。

ーー産業医からの指摘もあったのですね。特に改善が必要だと感じていたのはどのようなところですか?

羽根:2020年からのコロナ禍により、在宅勤務が増え、外出制限もありました。コロナ禍以前と比較して生活リズムも変化した部分があり、運動不足や食生活の乱れにつながりやすくなっていたと思います。

こうした背景から健康診断の結果に問題が見られる部分があり、産業医からの指摘もあって、生活習慣の改善が必要と感じました。

また、IT業界の特性上、期日に追われて業務が集中する時期もあります。プロジェクトによっては夜勤もありますし、ITインフラの運用保守では24時間体制のサポートも必要です。そういった働き方とコロナ禍による働き方の変化により、コミュニケーションの取りづらさから心身の不調が出やすくなっていたようにも思います。

LainGymや歩数バトルで運動する機会をつくる

ーー具体的な取り組み内容について教えてください。

羽根:健康診断後のフォローや、メンタルヘルスの相談窓口は設置しておりますし、オンラインでの運動やコミュニケーションを促進させ、社員の健康につながる施策に取り組んでいます。

コロナ禍以前は一緒に運動する機会を積極的に作り、体育館で集まってスポーツを実施していました。現在は毎週「LainGym(レインジム)」を開催しています。在宅勤務が終わったあとに、オンラインで集まって体を動かす場として、2020年度から継続しており、ちょっとした参加賞も渡しています。

社内のコミュニケーションを促進できるよう、オンラインコミュニケーション手当も用意しています。これは、仕事のあとや休憩時間などの業務時間外に、社員同士でのオンライン会合を開いた場合に支給する手当です。

また、1カ月間の歩数を競って、上位入賞者に豪華景品を贈る「歩数バトル」も今年(2022年)の11月から開催します。在宅勤務だとなかなか歩かなくなってしまうのですが、イベント期間はみんな、よく歩いているようです。

毎月、衛生委員会を実施して社員の健康状態や今後の施策について、意見を出し合い、産業医の話も聞いて施策の検討に役立てています。睡眠改善のセミナーを実施したり、健康づくりに役立つ情報を社内ポータルで案内したりと、意識を高める施策も取り組んでいます。

禁煙についての取り組みとしては、禁煙に関する情報発信やアンケートの実施で意識を促し、禁煙宣言を社内のポータルサイトで行なってもらっています。人に見られるところで宣言していると、実行率が高まるようで、喫煙率は27%から20%に減少しました。

定期的に健康に関するアンケートを採って傾向を確認し、社内ポータルでレポート展開して情報共有もしています。

こだわりの在宅勤務環境を自慢するユニークな取り組みも

ーー御社では在宅環境を整える費用補助だけでなく「在宅環境自慢」も実施されているそうですね。

羽根:弊社はテレワークの導入率も高いので、在宅環境補助制度も充実させています。

在宅での業務に必要な物品を購入する際の費用補助はもちろん、在宅中のリフレッシュ方法も案内。「在宅環境自慢」では、自分が使っている自宅の環境を写真に撮って見せ合っています。

エンジニアはパソコンのスペックをはじめ、モニターやキーボードなどの周辺機器に強いこだわりを持つ人が多いです。私自身も照明を増設して、オンライン会議が捗るようにマイクも凝りました。もう1つモニターを欲しいと思うくらい、在宅環境にはこだわっています。

中山さん(以下、中山):在宅環境でモニターを複数使っている人は多いと思います。条件もありますが、モニターの購入費用を半額会社が補助してくれるので、利用する人は結構いました。

社員の意識・行動を変えるよう促すのは難しい

ーー健康経営に取り組むなかで、大変だったことはありますか?

羽根:健康診断で引っかかったり、身近な人が体調を崩したりしないと、自分はいつまでも若く・健康でいられると思いがちです。そうした社員の意識を変えていくのは、なかなか難しいものだと感じました。

定期的なアンケートや情報発信で、現状の把握・改善を意識してもらい、さまざまな施策によるアプローチで、徐々に浸透を図れているかと思います。

中山:アンケートは柳谷を中心に動いていますが、結果を見ていると健康的な食生活を意識しているものの、実行できていないという人が多かったです。

羽根:夜勤があったり忙しかったりで、コンビニ食で済ませてしまうケースもあります。でも、それだけだと栄養が偏ってしまいますので、フルーツ酢を飲むとかサラダをプラスするとか、コンビニ食でも健康を意識する方法を伝えています。

中山:ほかにも、簡単に作れるメニューや自炊でも野菜を多く摂れるレシピを紹介しています。

また、禁煙の推進は難しさを感じている部分です。禁煙宣言により喫煙率は減少しましたが、長い間の習慣となっている人からすると、会社にいわれたからといって簡単に止められるものではないと思います。

社内全面禁煙としている企業さんもありますが、在宅勤務の環境下では自宅で喫煙できてしまいますし、止めるきっかけがないのではないでしょうか。

柳谷さん(以下、柳谷):禁煙についてのアンケート結果では「止めたいけど止められない」という意見の人もいましたが、その次ぐらいに「そもそも止めるつもりはない」という人もいます。禁煙できた人にインセンティブを出してはどうかという意見もありますが、不公平を感じさせる部分もあるようで、実施が難しいですね。

中山:禁煙外来の費用を会社負担する話もありましたが「喫煙者だけにお金をかけるのか?」「すでに禁煙している人はどうなるのか?」という意見もあり……禁煙によるインセンティブも「本人が正直に申告するのか?」という疑問もあって、施策として形にできていません。このあたりも今後の課題かなと思います。

定期的な施策の実行で受け入れられる取り組みに

ーー取り組みによる効果や、従業員からの反響はいかがでしょうか?

羽根:社内ポータルでも健康を意識してもらえる内容を定期的に取り入れており、社員からのポジティブな声も聞こえてきます。

柳谷:社内ポータルでの発信は、だいたい月に1~2回くらいのペースです。「禁煙推進月間」や「食の推進月間」など、3カ月ごとにテーマを変えて、内容の振り返りと次に取り上げて欲しいテーマについてアンケートを実施しています。その回答をもとに、次のテーマや発信内容を決めています。

アンケートでも「情報を周知してくれてありがたい」という意見もあり、継続的な実施が大事だと思います。

羽根:会社がブライト500を取得したことも社内報で周知しており、社員の意識向上につながっているかなと思います。

毎週オンラインで実施しているLainGymは、シフト勤務の社員もいて毎回全員が参加というのは難しいです。でも、当初と比べて参加人数も増えたのは、2020年度から継続的に実施しているからだと思います。

現状に満足せず、取り組み内容は今後も更新したい

ーー健康経営について今後の計画や目標がありましたら、お聞かせください。

羽根:ブライト500を取得できましたので、より健康に意識した取り組みを続け、毎年更新していきたいです。そして、現状で満足せず、社員個々の事情に合わせた対応ができるようにしたいと思います。

中山:テレワークが増えたことで、生活習慣の問題が出てきたものの、アンケートを実施したところ今後もテレワークを希望する従業員は8割以上という結果でした。テレワークに対して肯定的な意見がすごく多いという結果を踏まえた取り組みも、検討していきたいと思います。

日本で一番、健康的なエンジニア集団を目指して

ーー健康経営に取り組む企業や、健康に関心ある読者へのメッセージをお願いします。

羽根:弊社は「日本で一番、市場価値の高いエンジニア集団になる」を企業理念にしています。エンジニアとしてのスキルを持つのはもちろん大事ですが、健康であれば日々の生活・仕事が充実し、さらに価値を高められるでしょう。

健康経営においては「日本で一番、健康的なエンジニア集団になる」をスローガンに、健康的なエンジニアでいられるように取り組んでいます。

中山:弊社の健康経営では、ただ健康になることを目指すのでなく、楽しく健康になることをモットーにしています。全社会の運動もオンラインの活動も、本当に社員のみなさんが楽しく参加できている状態です。

エンジニアという職業は、不健康な印象を持つ方もいるかもしれませんが、そんなイメージを払拭し、エンジニアのなかでも健康的な働き方ができる会社にしていければと思っています。

柳谷:体の健康面だけでなく、弊社は社内の交流も活発で、仲よく働ける職場です。コミュニケーションの取りやすさがメンタル面の健康にもつながり、弊社の強みではないかと認識していますので、今後も活動を継続させていきます。

ーー本日はお話いただき、ありがとうございました。

今回お話を伺った企業はこちら:株式会社LainZ

インタビュアー:朝本麻衣子

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