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企業が進める健康への取り組みを聞いてみました

「みんな大好き委員会」で社員主導の健康経営を推進。株式会社三友企画にインタビュー

もしものリスクに備えた保険を提案する販売代理店

ーーまず御社の事業内容について教えてください。

水柿常務(以下、水柿):弊社、三友企画は損害保険および生命保険の販売代理店です。損害保険は損保ジャパンの保険商品を、生命保険は13社の保険会社商品を取り扱っています。個人のお客様・法人のお客様に対して保険を販売すると同時に、リスクマネジメントによって不測の事態を避ける体制、もしくはそのような事態が起きても以前と変わらない生活・活動ができる体制づくりを提案するのがおもな事業です。

会社設立から46年を迎え、現在社員は27名です。営業職もいればそれを支える事務職もいて、事故発生時のサポートや給付金請求のお手伝いをする部署・部門もあります。

男女比は半々程度で、平均年齢は46歳です。ここ数年で人数が増えており、勤続3年未満の若手社員とベテラン社員が約半数ずつの社員構成となっています。

共通の価値観を提唱し、社内委員会も発足

ーー御社が健康経営を始められたきっかけについて教えてください。

水柿:現在弊社では「VMV(ビジョン・ミッション・バリュー)」を掲げ、さらに共通の価値観を持って一緒に仕事をするために「コアバリュー」を提唱しています。その第1カ条は「健康づくりに励みます」としていまして、これは2017年に社員みんなで意見を出し合って考えたものです。どのような人と一緒に仕事がしたいか、業務効率が上がるのはどういった職場かとディスカッションをして決めた結果、「健康が第一」という声が多くありました。

こうした共通の目標やスローガンを掲げるようになった背景には、弊社の事務業務を支えてくれていた方がお亡くなりになってしまったことがあります。約25年間、ずっと事務で働いていた方が60歳の誕生日を迎えられた翌月に病気で亡くなってしまい、大変なショックを受けました。

また、会社としても品質向上の認証を取ろうとして矢先でしたが、重要な人材を失ってしまったこともあって、そうした取り組みを断念せざるを得ませんでした。

社内の体制を見直し、事務職の社員を増やして育成するのと同時に、健康も大切であるという認識が強くなっていきました。会社の成長も働きやすい職場づくりも、まずは健康があってこそだからです。

そして、協会けんぽの茨城支部から社員への生活習慣病の改善指導を受けていたこともあり、「健康づくり推進事業としての認定を受けないか」と、2016年に推薦をいただきました。こうして「VMV」や「コアバリュー」を社内で考えるようになり、経営方針として発表したんです。

また、社員の主体的な活動を促すために2つの社内委員会を発足させました。社内のことをみんなで考える「みんな大好き委員会」と、お客様のことを考える「お客さま大好き委員会」です。

堀江さん(以下、堀江):2つの委員会のうち、健康経営に関する取り組みはおもに「みんな大好き委員会」で行なっています。昨年までは私が委員長を務め、現在も申請や取り組みに携わっております。

水柿:当初は手探りの状態で、指導の先生を呼び、健康体操や地元・筑西市で開催されるマラソン大会への参加などからスタートしました。社員が特定の病気の検診を受ける際の費用補助を約束し、種類やどれくらい費用がかかるかなども少しずつ調べて取り組んできました。

そうして活動していくなかで健康経営優良法人の認定を知り、2019年に初めて認定に至りました。

ラジオ体操やストレッチを社内の習慣に

ーー御社で実施されている、具体的な施策について教えてください。

堀江:「みんな大好き委員会」では社員満足度を向上させるため、働きがいのある職場づくり推進や健康増進につながるレクリエーション企画、健康診断の受診記録管理などの活動をしています。

具体的な内容としては、全社員が同じアプリを導入し、毎月8万歩を目標にしたウォーキングを実施しています。一日に5,000歩ほど歩けば達成できますが、普通に生活するだけでは難しく、意識して歩く必要がある目標歩数です。

推進担当者からもがんばって歩くよう定期的な声がけを実施し、私自身ももちろん参加して、天気のいい休日には外に出て歩くよう意識しています。

水柿:「毎月15人は8万歩を達成できるように」というKPIも定めました。担当者からは「あと何人で達成です」といった発信があり、意識せざるを得ない状況を作り出せていると思います。

当初は達成できない月も続きましたが、現在では意識の高まりもあって達成率が向上しています。「もう一息で今月も目標達成できますよ」と言われてしまうと、みんながんばろうという気持ちになりますね。「自分が足を引っ張るわけにいかない」と気が引き締まりますし、目標達成に貢献できるようにという意識も芽生えていると感じます。

堀江:また、毎朝8時25分からの朝礼は社員全員でのラジオ体操からスタートします。協会けんぽが無料で実施してくれる健康関連のセミナーも積極的に活用し、心のリラクゼーションや座ったままできるストレッチなど、協会けんぽから派遣されたスポーツインストラクターの方に指導いただきました。

内勤だとどうしても座ったままの姿勢が続き、腰痛や肩こりの原因になります。そこで、教えてもらったストレッチは定期的にみんなで実行しています。

水柿:ストレッチを習慣化するために就業規則も改めました。以前は12時から13時までの1時間をお昼休憩としていましたが、15時45分までの間で合計1時間の休憩を取るものとし、15時から10~15分程度行なうストレッチも休憩時間に含められるようにしました。

コアバリューをテーマにしたスピーチで意識向上

ーー朝礼時に「コアバリュー」に関連したスピーチもするそうですが、どういった内容なのでしょうか。

堀江:毎朝の朝礼時に、当番の人が3分間のスピーチをしています。健康診断の時期は特にそうですが、「コアバリュー」の10項目の1番目は「健康づくり」なので、健康関連の内容を話される方が多いですね。食べ物に関する話題や免疫を高める方法などをテーマに話す人などさまざまです。

水柿:私たちも当番が回ってくると話す機会があるのですが、やはり健康に関連したテーマが多いですね。少し前だと「お巡りさん細胞」の話をしました。

体内をお巡りさんのように巡回しているNK(ナチュラルキラー)細胞には、進入してきた細菌やウイルスを排除する働きがあります。昔は地域を巡回するから「お巡りさん」でしたが、今はパトカーで回るからこの名称だと意味がわかりにくいよねというような、ユーモアも交えて紹介しました。

ーー取り組みによる効果や、社員からの反響はいかがでしょうか?

堀江:「みんな大好き委員会」の活動を含め、これまで施策に取り組んできたことで、健康についての意識は浸透してきたと感じています。

水柿:目に見えて効果がわかることばかりではないですが、やはり連休明けにラジオ体操をすると体がほぐれるという声が上がりますね。毎日体を動かすために必須の習慣となっているのではないかと思います。

今後は社外へのPRも

ーー健康経営の施策は社外にもアピールされていますか?

水柿:弊社がお客様に向けて発行している季刊誌で健康経営の取り組みを紹介しているほか、法人のお客様に向けて、健康経営優良法人の制度概要をご紹介しています。

認定を取得している業種別のデータも参照して「お客様の業種ですと、取り組んでいるのは○社ぐらいなので、他社との差別化を図れますよ」「採用面接を受ける学生さんやその親御さんにとって安心材料になりますよ」といったメリットもお伝えしています。

今回のインタビューは、健康を経営と一体化させて積極的に取り組む他企業を知る機会になりました。弊社ももっと外部へアピールできると気付きましたので、今後は採用力の強化にもつなげられればと思います。

健康に働ける魅力ある職場づくりを続けたい

ーー今後の目標や注力されていくことがありましたらお聞かせください。

水柿:今回、健康経営優良法人のブライト500にも選ばれ、社員の自信につながったと思います。継続できるよう今後も努力を続けたいですね。

SDGsと絡めた健康経営ができたらとも考えています。すでに実行している事柄で該当するものもあるのですが、健康や福祉に関するSDGsゴールには健康経営に通じるものもあるので、自分たちの活動がSDGsにつながっているとわかれば、社員も自分たちの取り組みにより自信を持てるのではないかと思います。

ーー最後に、健康に関心のある読者の方へメッセージをお願いします。

堀江:健康のためとはいえ、つらいことは続けられません。弊社ではみんなで同じアプリを活用して、結果を共有しながら楽しく取り組めるようにしています。全員が続けられる方法なら生活習慣病の予防や健康増進がしやすくなると思いますので、これからも楽しみながらできる取り組みを続けていきたいです。

また、メンタルヘルスについての取り組みも増やして働きやすい会社づくりを進めれば、より多くの方が「働きたい」と感じる会社にできると思います。心も体も社員みんなが健康で、毎日楽しく働ける会社を目指して活動を継続してまいります。

ーー本日はお話いただき、ありがとうございました。

今回お話を伺った企業はこちら:株式会社三友企画

インタビュアー:青柳和香子

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