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企業が進める健康への取り組みを聞いてみました

健康経営の本質は従業員に寄り添うこと。ホンダロジコム株式会社にインタビュー

国内外に25カ所の事業所を構える

ーー本日はよろしくお願いします。御社のおもな事業内容や沿革を教えてください。

三谷さん(以下、三谷):当社は1963年に設立し今年で60期目を迎えました。愛知県春日井市に本社を構えており、国内は全国に20拠点、海外にも5拠点あります。おもな事業は倉庫に特化した物流業です。荷主様の物流業務全般を一括して行なう物流アウトソーシング事業や物流のコンサルティングサービスなどを展開しています。

社会貢献活動として、障がい者の方や高齢者が活躍できる場所をつくるためにキクラゲ栽培を行ない、現在では、生産だけでなく販売店舗を構えてオリジナル商品の開発や販売をしています。

愛知県の健康経営認定制度に向けた取り組みから始まった

ーーありがとうございます。健康経営の取り組みを始めたきっかけはどのようなことでしたか?

陣内さん(以下、陣内):2018年に春日井市のイベントに参加した際に、保健所から「あいち健康経営ネット」という愛知県の健康経営認定制度について紹介されたことがきっかけとなりました。それ以来、健康経営の活動を始め、保健所からの指導を受けながら2019年2月に愛知県の健康経営認定を取得するに至りました。その後、経済産業省が行なっている健康経営認定制度にもトライし、2021年3月に健康経営優良法人の認定を取得することができました。

ーー最初はどのような取り組みから始められましたか?

陣内:健康経営を意識する以前から、従業員の健康を推進する活動を行なっていたので、その取り組みをブラッシュアップすることから始めました。例えば、新型コロナウィルスの 感染拡大により従業員の感染を懸念したことで、間接業務(事務職)については、インターネット環境を整え、テレワーク、在宅勤務の推進、また、会議や打ち合わせなどについてはリモートによる実施に切り替え、従業員の感染リスク低減に努めています。さらに、県内3カ所にサテライトオフィスを設置し、「3密」を避けるための分散化を図っております。

ストレスチェックについても、感染拡大前は担当者が各事業所に赴き、従業員と面談する体制を取っていましたが、感染の恐れがあることからマークシート方式に変更し、50名以下の事業所も含めた全従業員を対象に実施しております。

従業員に合わせた復職プログラム

ーー健康経営を進めていくなかで、従業員の皆さんの健康状態で改善が必要だと感じたことはありましたか?

陣内:従業員のなかでメンタル不調になる方が毎年数名発生しています。発生原因の調査、職場環境の改善など、会社としてフォロー体制の整備を行なっていく必要があると感じました。

ーーメンタル不調の方に対して、具体的にはどのような取り組みをされたのでしょうか?

陣内:面談を行ない、従業員の状況に合わせた復帰のプログラムを提示することで復職できるように取り組んでいきます。例えば、月の半分を出勤する勤務体制を2・3カ月続けて、状況を見ながら徐々に会社に慣れていくように進めています。この体制を整えたことで、メンタル不調となったほとんどの従業員が、無事に復職できていますね。

また、各ハラスメントに対応するために相談窓口を設けており、相談があった場合には早期解決のため実態調査を行ないます。私たちでは判断できない事例については外部の産業カウンセラーにも相談して、より良く解決できるように進めていきます。定期的に管理職向けのパワハラに関する研修も開催し、教育も進めているところです。

仕事と育児の両立支援活動

ーーほかにはどのような取り組みをされていますか?

陣内:仕事と育児の両立を支援するために、事業所内保育所、企業主導型保育所を計4カ所設置しました。お子様の送迎時間を短縮することで育児の負担軽減につなげています。当社の従業員は、正社員だけでなくパートやアルバイト、派遣社員などいろいろな働き方で勤務しており、女性従業員の割合が高いため、物流センターのそばに保育施設を置くことでお母さんたちが安心して働ける環境をつくりました。保護者と保育士のコミュニケーションを密に取り、安心して預けられる環境づくりにも力を入れています。

健康経営の理解活動を進める

ーー健康経営に取り組むなかで大変だったことはありますか?

陣内:健康経営について、従業員に理解してもらうことが大変でした。従業員に理解してもらうためには、まず各事業所の管理職の方に理解してもらわないといけないと考え、当グループの経営会議で健康経営について話したり、管理職向けの研修を開催したりと理解活動を進めてきました。

ーー健康経営の取り組みに関する従業員の皆さんからの反響はいかがですか?

陣内:社内の反響としては、経営会議で健康経営の話をすると、管理職の方から「こういうことを取り入れてみたらどう?」「こういう活動してみたらどう?」と意見をもらうことがあり、以前よりも関心をもってくれています。

ーー健康経営の今後の目標や計画について教えてください。

陣内:健康経営優良法人の資格を2年連続で取得してきたので、今後はブライト500という上位500社に与えられる認定の取得を目指して、活動を行なっていこうと考えています。

また、各事業所の従業員に健康経営の取り組みの理解を深めてもらうため、各部門から選出した方に「健康アドバイザー」の資格を取得してもらい、活動の活性化に邁進してまいります。

健康経営の本質は従業員に寄り添うこと

ーー健康に関心のある読者の方や、企業で健康経営に取り組まれている方に向けてメッセージをお願いします。

陣内:「企業は人なり」という言葉があると思いますが、従業員を大切にするうえで健康は重要な要素だと思います。組織の活性化や業務の生産性、業績の向上にも直結していくことなので、今後も、従業員が健康に元気良く働けるよう職場環境を構築し、会社をより良くしていこうと思います。会社の活動を通じて、一人ひとりの従業員に寄り添うことが健康経営の本質ではないでしょうか。

ーー本日はお話しいただきありがとうございました。

今回お話を伺った企業はこちら:ホンダロジコム株式会社

インタビュアー:塩野実莉

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