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企業が進める健康への取り組みを聞いてみました

先駆的な自動化・省力化で働きやすく。昭和産業株式会社にインタビュー

長期的に働ける会社には健康経営が不可欠

ーー本日はよろしくお願いします。まず御社の事業について教えてください。

小林さん(以下、小林):弊社は昭和37年、最初の東京オリンピックが開催された頃にできた会社です。コンクリートの骨組みとなるワイヤーメッシュや鉄筋の加工事業などを展開しています。

2021年の売上は約90億円で、本社従業員は約150名です。北海道や東北各地に14のグループ会社があり、グループ合計で年間約150億円の売上、社員が約600人という規模になっています。

ーーありがとうございます。健康経営の取り組みを始められたのはなぜでしょうか?

小林:弊社で扱う商品は、重いものだと一つ40kgぐらいあります。これまで製造現場の作業者たちはそうした商品を手で持ち上げていましたし、納品先の建設現場の方々も人力で扱うのが当たり前となっていました。

しかし昨今の人手不足の問題を考えると、そんな重いものを持たせていては作業者が長期にわたって働けません。社員に長期的に働いてもらうためには弊社も健康経営が必要だと考えたのがきっかけでした。また、運送会社のドライバーさんから「今後は女性配達員も増える」と聞いたのも一つの理由です。

4種類の健康増進手当を用意

ーー社員の方の健康状態について、何か気になっていたことはありますか?

小林:まず喫煙習慣です。喫煙率が高いと感じましたので、自己申告制の禁煙手当を支給することにしました。4月の業績賞与支給時に、禁煙成功者を対象として5,000円上乗せします。

もともと煙草を吸っていない人もこの手当支給の対象になりますし、2023年の4月に初めて支給しますので、今後は禁煙する社員が増えるのではないかと期待しています。

ほかにもBMI改善や事前の休暇申請による体調不良欠勤の防止、健康診断の二次検査受診者の取り組みに対しても各5,000円の手当を設けました。

休暇申請に対する手当とは何かというと、これは製造現場の出勤率を上げるための施策です。出勤率は生産性を大きく左右しますので、心身のリフレッシュのため、2週間前までに有給休暇を取るよう促進しています。シフト制勤務というと休みが取れないイメージがあるかもしれませんが、むしろ「計画的に休みを取りましょう」というメッセージを込めて手当を設けているんです。

トップダウンから現場定着へ

ーーほかにはどのような取り組みをされていますか?

小林:各事業部の会議で健康経営を議題に上げ、アイデアを出し合って取り組んでいます。例えば体を動かす機会が少ない営業職や事務職の社員たちは、BMI改善を目的としてウォーキングのキャンペーンを実施しました。トップダウンで始めていますが、現場に定着させるため毎月の会議で取り組み状況を報告してもらっています。

工場勤務の社員たちは以前からラジオ体操をしているのですが、「もっと楽しいラジオ体操にしたいね」という意見が出ています。どのようなことができそうか検討中です。

自動化・省力化で高年齢者や女性も働きやすく

ーー工場設備の工夫について教えてください。

小林:まず、作業の自動化を積極的に進めています。例えば一枚40kgある金網をひっくり返すという作業を、自動で行なえる装置を導入しました。以前は2人がかりで作業していましたが、現在は人の手を介入させずに梱包まで完了できます。

ーーそれは大きな変化ですね。社員の方の反響はいかがでしょうか。

小林:以前は作業負担が大きく、担当してもらうのが若手社員に偏りましたので、その工場に配属されたくないと思われてしまうような状態でした。今は設備の導入によって自動化ラインになりましたから、人気のラインになっていくのではないかと期待しています。

また、鉄筋を束にすることで30~40kgにもなる製品があります。以前はこの製品を梱包して積むという仕事を若手男性が担当していたのですが、省力化設備の導入によって高年齢者の方や女性の方も軽々と持ち上げられるようになりました。採用活動において、より多くの方に声をかけやすくなったと感じています。

このように、まだ自動化できない作業には省力化設備を導入して、人の手が必要な場合でも「誰もが負担なくできる」状態を目指しています。

ーー実際に女性の方が作業しやすくなった例などはありますか?

小林:これまでは体力面を考えると工場研修が難しかったのですが、今年の採用からは、事務職での入社を予定している方にも3カ月ほどの工場研修を設けてキャリアに役立てられるようにしました。

例えば製造事務のキャリアをスタートしたとしても、どのような機械を使ってどのような制約のもとで作業をするのかがわかっていれば、工場長の補佐として現場の生産計画にまで入り込めるでしょう。ほかの作業者の後ろで見ているのと実際に自分で作業をするのとでは、学べるものが大きく違います。

ーーそうした自動化・省力化設備の導入は、業界全体で進んでいるのでしょうか?

小林:同様の取り組みを進めている同業者はまだほとんどないと思います。精度の高い自動車部品を扱う企業だとすぐにロボット化ができますが、弊社が扱う建設資材は材料自体に誤差がままあります。誤差のあるものをつかもうとすると、その誤差を認識できずにロボットが混乱してしまうんです。

そのためこの業界でロボットを導入していること自体が画期的で、設備のメーカーさんと一緒に自動化・省力化を目指して開発を進めている状況です。今はまだ省力化にとどまっている作業も、将来的には自動化を目指したいと考えています。

社員が「やってみよう」と思える取り組みを目指して

ーー健康経営優良法人に認定されたことで、何か変化はありましたか?

小林:認定証が飾ってあることで社員の健康意識が高まり、求職者から「これは何ですか?」と尋ねられることが増えたと感じています。

認定を受けた時期とハローワークからの紹介が増えたタイミングも重なりますので、やはり働きやすさを重視していることが社外にも伝わっているのではないかと思います。

ーー健康経営について、今後の課題や展望がありましたらお聞かせください。

小林:健康増進を推進する側と社員側の温度差はまだあると思います。私はこの地域の法人会青年部会長を務めているのですが、先日全国大会に参加した際も「社員が『おもしろいからやってみよう』と思えることが大切」という話題が出ていました。どの会社も同じ課題に直面しているのだと感じましたね。健康経営を継続させるためには、やはり社員が興味をもつ施策が大切だと考えています。

今後の内容としては、食への意識を高めるような社内研修、夏場の飲料購入補助など、アイデアを出し合っている段階です。栄養バランスの良い仕出し弁当はすでに導入しているのですが、社員自らがより積極的にバランスの良い食事を摂ることについて、情報発信できたらと考えています。

ーー最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

小林:まだまだ健康経営を始めたばかりですが、今後も一年でも長く働ける会社を目指して取り組みを進めてまいります。試行錯誤しながらでも社員としっかり対話して、「今年はこれをやってみよう」「それはおもしろそうだからやってみよう」と、社員どうしがともに活動を盛り上げていけるようにしたいですね。

ーー本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

今回お話を伺った企業はこちら:昭和産業株式会社

インタビュアー:青柳和香子

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