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企業が進める健康への取り組みを聞いてみました

「安全と健康は全てに優先する」を経営方針に掲げて推進する健康経営とは。株式会社九南にインタビュー

電気の力を通じて人びとの暮らしを支える、株式会社九南

ーー本日はよろしくお願いします。まずは御社の事業内容について教えてください。

永石さん(以下、永石):弊社は昭和23年の創業以来、送配電工事をはじめ、通信・ネットワーク工事、電設工事、空調管工事など幅広く総合電気工事業を展開する会社です。また、一般家庭における住まいのトラブルを解決する「きゅうなん隊」として、地域に寄り添った事業展開や環境に配慮した省エネ設備の普及など積極的な取り組みも行っています。

今後も豊かな社会とお客様の快適な暮らしを実現すること、社会を支える100年企業になることを目指して、時代の変化に柔軟に対応できる企業を創っていきたいと思っております。

ーーありがとうございます。では、健康経営を始めたきっかけや目的についても教えてください。

永石:弊社の経営方針に「安全と健康は全てに優先する」というものがあります。経営者が会社を守る、社員と家族を守るという考えのもと、責任を持って経営に取り組むなかで、その指針を具現化できるのが健康経営だと考えました。 

2021年には健康経営に取り組む企業の上位500社が認められる「健康経営優良法人 ブライト500」をいただき、今年2022年も中小規模法人部門の認定を取得しました。

安全衛生委員会の委員を中心として健康経営の取り組みを推進しております。今後、専門スタッフを配置して各事業部と連携を取り推進強化を図りたいと考えています。

ーー社員の皆さまの健康について、改善が必要だと感じていた点はありましたか?

永石:建設業は受注産業であり、一定の工期のなかで安全に高品質な施工を行ない、工事を完成させる使命があります。そのなかで、工期末などの繁忙期になるとどうしても時間外の作業が増加し、休日の出勤なども余儀なくされる状況にありました。

そういった背景もあり、社員の心身での健康面の配慮が必要だと感じていました。 

若手社員のケアのため導入した「メンター制度」

ーー実際の取り組みについて詳しく教えてください。

永石:社員一人ひとりの勤務時間や有給休暇の取得データが管理監督者にタイムリーに管理できるよう「日報システム」の導入を行ない、個人に対する指導や工程管理などのアドバイスを実施して時間外労働の減少などを推進しています。

また、有給休暇取得の推進を図るため「リフレッシュ休暇制度」を設け、前年度もほぼ全社員が取得しました。

業務量の可視化のほか、心の健康にも取り組んでいます。なかでも、若手社員に対するケアに力を入れており、新入社員一人ひとりに年齢が近い先輩社員を3年間にわたってつけるメンター制度を設けています。具体的には、コーチングの研修を受けた先輩が技術的な指導者としての役割に加え、悩みなど何でも話せる相談相手になってもらっています。

グループ17社にも展開し相乗効果が生まれる健康経営

ーー健康経営を実践するうえで、苦労されたことや工夫されたことはありますか?

永石:社員一人ひとりの健康に対しての意識を変えることに苦労しています。健康に対する意識を継続していくには、「やらされている感」を持つことなく自らが動くようになる必要があり「良い仕事をするためには健康でないといけない。そのためには何をすればいいだろう」と社員が自然に考えて行動できるようにしていかなければと思っています。

そのためには、これまでの取り組みを継続しながら、健康に関する情報の発信や指導にも注力していく必要があると感じています。

ーーこれまでの取り組みによる効果や、健康経営優良法人認定に対する社内外からの反響はいかがでしょうか?

永石:弊社はさまざまな業種の17社のグループ会社で構成しています。そのグループ会社からも健康経営に対する反響があり、健康経営優良法人認定を受ける会社が増えてきました。

それぞれのグループ会社が情報交換を行なうことで相乗効果が生まれ、グループ会社間で健康経営の取り組みが展開していることは、とても良い影響だと思います。また、健康優良法人認定によりリクルートにも効果があり、他社との差別化が図れていることも実感しています。

技術と知見を継承するため「長く働ける企業」を目指す

ーー健康経営について今後の計画や注力されていくことがありましたらお聞かせください。

永石今後、少子化の影響で人材確保が困難になるなか、弊社のベテラン社員は熟練の技術者であり貴重な戦力です。定年さらには再雇用まで長く活躍していただくためにも、ベテラン社員の健康にもしっかりとサポートしていきたいと考えています。

社員を気づかい働きやすい職場環境づくりを通して、心も体も健康で良い仕事ができることが、企業の業績にもつながり、ひいては社員の生活が豊かになるというプラスの循環になるのではないでしょうか。

社員の安全と健康の確保は企業の根幹であり、企業存続と成長に欠かすことのできない要素なので、今後も雇用の定着や労働生産性の向上につながるさまざまな制度の検討、導入を図り、より魅力ある企業を目指して健康経営を推し進めていきたいと考えています。

ーー最後に、健康に関心のある読者の方へメッセージをお願いします。

永石:社員が健康になると、社員の定着率も上がり生産性も上がり、会社全体が元気になり笑顔になります。特別なことをするという思いではなく、現在行なっている活動をより高めていくことがまずは大切ではないかと思います。

ーー本日は貴重なお話をありがとうございました。

今回お話を伺った企業はこちら:株式会社九南

インタビュアー:朝本麻衣子

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